● 好きこそ物の上手なれ

 

少し前から、こちらの日本人学校の
2年生たちの間で、
モーツァルトの「トルコ行進曲」が、
ものすごく流行っている
(と小2ちゃん親子から聞いていた)。

 

小2で「トルコ行進曲」?
ごっつい手が広がる子がいるのかな?

と思ったけど、そうじゃないらしい。

「エリーゼのために」や「トルコ行進曲」は、
ピアノ学習を始めた子たちが
憧れる筆頭の曲だろう。
(その少し前の段階で、ブルクミュラーの
 「アラベスク」や「貴婦人の乗馬」、
 エステン「お人形の夢と目覚め」あたりも
 憧れ曲ですね。)

 

「エリーゼのために」はともかく、
「トルコ行進曲(モーツァルト)」のネックは、
とにかく「オクターブ」だ。

 

私の教育方針の一つに、
「可能な限り、オリジナルで教えたい」
と言うのがあります。

オクターブ問題は、この曲に限った事ではないし、
学齢が上がっても、オクターブや
オクターブの重音は厳しい人は少なくないから、
配慮はしますよ。

決して、オクターブが届かないなら、
絶対にオクターブを含む曲を与えない、
というわけでは、ありません。

 

ただ。

例えばね、すごく初期の曲集とかで、
本来の曲を大幅にカットして、
すごく短くして載せているものが
いろいろありますね。

そういうのは、ほんの少し我慢して、
少し積み重ねていけば、
オリジナルで弾けるようになるのだから、
私は待ってもらいます。
ちゃんと話せば、わかってくれるから。

人それぞれなのでね、
短いバージョンだって、アレンジものだって、
どんどん弾かせちゃいます!
だって、楽しさを伝える方が大事だから!

という先生・お教室も、素晴らしいと思います。
本当、ちょっとした事で違うのだから、
「楽しい」って思ってもらえるのは
とっても大事なことだから。
(だから、そういうやり方を「違う」なんて
言いません。それだけ理解して頂きたいです。)

 

ただ、私は、「今できることをやろう」なだけ。

 

 

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話を元に戻しましょう。

小2ちゃんの中で、その「トルコ行進曲」を、
めちゃめちゃ弾ける子がいるらしく、
周りの子たちが、見よう見まねで、
いくらか弾けるようになってるようなのです。

 

(実は、ここが私の嫌いなトコロ)

 

ちゃんと楽譜を読める子なら、別にいいの。
だけど、譜読み力がイマイチなのに、
耳コピで覚え弾きしちゃうのが、怖い。

 

お母様とも何度もお話しして、
あと1〜2年すれば、ちゃんと弾けるようになるから、
少し辛抱して欲しい、という事になりました。

 

トコロが。

やっぱり小2ちゃんは、好きで覚えてきちゃってるわけです。
聞けば、おうちにオリジナルの楽譜はある。

 

オクターブのセクションは始めにあるわけじゃないから、
「楽譜を見て、自分で読んで、出来るトコロまでやってみたら?
 今、全部じゃなくても、出来るトコロまでを
 丁寧にやれるなら、やってもいいよ」

と話してました。

そしたら。
あれ?なんか、ちゃんと弾いてる。
(学校で流行ってるのでは、
 みんな、右手も左手も単音で
 カットしまくりで弾いてるらしい。
 どうやら、そういう楽譜が、あるらしい。)

ちゃんと、和音も読んで掴んできたので、
あ、これはいけるな、とピピっと
感じたので、

「やりましょう!」と。

イ長調に転調して右手がオクターブになる所だけは、
単音で弾く。

とりあえずそれで、出来る所まで・・・
と思ったら、なんとコーダ前の、
「ララシシドドー」は、同時につかむ和音じゃないから
いけるという!もうビックラー。

 

 

好きこそ物の上手なれ 
 
 とは、よく言ったものだと思います。

 

幸い、小2ちゃんが持ってるオリジナルの楽譜は、
私が子供の頃に使ってたような、
音符が詰まってる(ページに小節がいっぱい
詰まってる)ものではなく、
近年、子供たち用に考えて作られている、
音符が大きく、1ページにある小節を少なく、
見やすい楽譜だったので、
読譜が苦手な彼女も、頑張れたようです。

でも、それこそ、好きこそ物の上手なれ です。

 

子供ってすごいなぁ。

自分のメガネの中だけで見てたら、
ダメですね。

 

彼女の中に、
「ちゃんと弾きたい」
という気持ちが芽生えて、
すごく嬉しいです。

 

 

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お読み下さり、ありがとうございました。

荒井千裕 拝

 

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投稿者プロフィール

Chihiro ARAIピアニスト / ピアノ講師
香港在住24年。ピアニストでピアノ講師。
香港演藝学院のエレノア・ウォン教授に師事。
ピアノ・ソロ、ヴァイオリンとのデュオ、二台ピアノ、オーケストラとのピアノ協奏曲などの演奏活動をしながら、香港と日本で「体も心もラクにピアノを弾く」をモットーにレッスンをしております。