● 過去曲を復活させる/させやすくする方法

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※ 最近、複数の方々から、この件について質問されました。
 過去記事がありましたので、少し手入れをして再掲します。
 ご参考までに。

 

一生かけて、この一曲だけを弾けるようになりたい!

という方もいらっしゃると思いますが、多くのピアノ弾きは(演奏家/学習者含め)、ある問題に突き当たっているでしょうか。

それは

一度仕上げた曲を維持できない!(涙)

 

という事。

 

一度、ある程度まで曲を仕上げる。

例えば、その目安は発表会とか演奏会で人前演奏をするとか、そのような機会がない場合は、自分の演奏を録音とか録画して、ウェブサイト・ブログ・YouTubeなどにアップロードする、というような事が、仕上げとして一応の目安になるかと思います。

さて、問題はその後。

 

一応、仕上げますと、次の曲に向き合うことになりますね。

そうすると、一度仕上げた曲と向き合う時間がなくなり/減り、弾けなくなっていきます。

2~3曲は維持できても、それ以上になると、とても無理っ!な状態になる。

過去曲を、期間をあけて、掘り起こすのは非常に良いことです。

 

 

過去曲を復活させる/させやすくする方法

 

それはズバリ!

定期的に弾いておくことです。

 

例えば、半年とか放置しきった曲は、まず、弾けなくなってますね。(場合によって、曲によっては1ヶ月でも?)

曲は頭の中にあっても、指が「まるで初見ですか?」状態にまで、後退してしまう。

そこまで崩れてしまうから、戻すのが大変なのです。

だから、定期的に弾いておく。

 

一度仕上げた状態を「100」とするなら、

その「100」のままで維持しなくていいんです。

「70」とか「80」とかで、いい。「60」くらいでも十分かもしれません。

 

具体的には、

「超ゆっくりだったら、迷わず、気持ちも込めて弾ける」

という状態であれば、良い。

 

もうちょっと自分の中の設定を高くしたいのであれば、

「超ゆっくりだったら、暗譜で音楽的に弾ける」

という状態が、

一度仕上げた(或は、取り組んだ)後に、その状態を維持するためには。

 

1. 触れる頻度を少し落す。

 もし、今まで毎日弾いていたなら、その曲を弾くのは一日おき/二日おきにする。

 がむしゃら練習に費やすのではなく、少しテンポを落して、丁寧に1回弾く。
 (何回も弾く必要はない。)

 様子を見て、その曲に触れる頻度を、週に1回、二週間に1回、1ヶ月に1回、と落していく。

 

2. 怪しい!と感じたら、少し詰める。

 触れる頻度を落として弾いてみた時に、

 「うん?」

 と、怪しいところ(音にしろ、表現にしろ、呼吸にしろ)が出て来たら、その部分を取り出して、ちょっと詰めた練習をする。
 ↓
 つまり、状態を「怪しくなかった時」のものに戻す。

 

3. スケジュールを決める。

 それらの曲に触れる頻度を下げていくと、問題が一つあります。

 「触れる/弾く/復習する」ということそのものを忘れてしまうのです。

 だから、スケジュール化しましょう。

 たとえば、曜日を決めてもいい。

 毎月○日は、これこれの曲に触れる!と決めてもいい。

 私は祖母の月命日が「レパートリーに触れる日」、と決めています。

 それでも、どうしてもその日には触れられない、という事情もありますから、そういう時は、その前後の日に必ず組み込みます。

 

4. 曲数が増えたらそれでも回しきれない!という場合は?

 ローテーションを組みます。

 作曲家ごととか、時代別に分けてもいいでしょう。

 実際、私も毎月全ての曲に触れるのは不可能ですから、グループに分けて、2~3ヶ月で一巡するようにしています。

 ※ 尚、これらの曲には、レパートリーだけではなく、
  「将来レパートリーに加えたい曲」とか、
  「ゆくゆく、きちんと学びたい曲」や、
  「一度 学び始めたけれど、頓挫している曲」も含めます。

  線引きは、「現在学んでいる曲ではない」ことです。

 

 

本格的に取り出す

 

さて、上記のやり方で、適度に(それは絶対、仕上がっている状態ではなく、自分としては「ほど遠い」と思うかもしれない状態でも)触れていくと….

いざ、本格的に取り出さなければならない時、

たとえば、演奏会で再びプログラムにあげたい/あげる とか。

そういう時に、以前 一度仕上げた状態へ戻るのが非常に早いのです。

 

一週間程、念入りな練習をすれば、大抵、戻ります。

※ これはもちろん、個人差はあります。

でも、差はあれど、時間のかかり方に違いはあれど、何もやらずにいるのとは、雲泥の差があります。

あなたの将来、明日、何が起こるかわかりません。

いつ、「弾いて」と言われるか、わからないのです。

今、「趣味だもーん、別に人前で弾かなくてもいいもーん」と思っている方が、いつ、人前で弾きたい人に変わるかもわかりません。

演奏家でも、いつ、突発的に演奏会の依頼が入るかわからないのです。

準備期間に時間をかけられる事ばかりではありません。

 

もし、少しでも参考になりましたら、幸いです。

 

 

お読みくださり、ありがとうございました。

荒井千裕 拝

 

◆ARAI CHIHIRO PIANO LESSON(荒井ピアノ教室) クラス・メニュー

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投稿者プロフィール

Chihiro ARAIピアニスト / ピアノ講師
香港在住24年。ピアニストでピアノ講師。
香港演藝学院のエレノア・ウォン教授に師事。
ピアノ・ソロ、ヴァイオリンとのデュオ、二台ピアノ、オーケストラとのピアノ協奏曲などの演奏活動をしながら、香港と日本で「体も心もラクにピアノを弾く」をモットーにレッスンをしております。