● 曲の風景を見てみよう!

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一つの曲をまとめあげるには、たくさん大変な事がありますよね。

譜読みにしろ、リズムにしろ、指が言う事きかないとか慣れないとか。

それらを時間をかけて克服できた時に、考えて頂きたい事が一つあります。

それは

「この曲って、どんな気持ちなんだろう?」

「どんな風景が見える曲かなぁ?」

「どんな色?どんなニオイ?どのくらいの温度?」

これを、なるべく明確にイメージしてみる。

そうすると、出てくる音・音楽がガラリと変わります。

ちょっとビックリしますよ。

「自分が王様になったつもりで堂々と」とか

「森の中を一人で歩いている時って、清々しい? 怖い?」とか

「風はどんな動きをしているのか?」とか

「自分はいつの時代に生きていて、どんな格好をしているのか?」など。

以前のレッスンで、こんな事がありました。

当時、中学生だった生徒ちゃんが、ワーグナーの「婚礼の合唱」をレッスンに持って来ました。

いとこの お姉さんの結婚披露宴で弾くのだ、と。

それなりに暗譜で通して気持ちを込めて弾ける様になりましたが、何か一つ、足りない。

「この曲って、どんな気持ちなんだろう?」と問いかけた。

そうしたら彼女は

「すっご~く幸せ~♪な気持ちで嬉しい。」と答えました。

そうだよね?

花嫁さんは幸せ一杯だし、お祝いでこれを弾くアナタも、嬉しい!って気持ちになるよね、きっとね。

でもさ、もしかしたら、他に呼ばれて(招かれて)来ている人たちはみんながみんな、幸せな気持ちではないかもしれないよね?

だってね、そりゃもちろん、祝福しに集まるわけだけれども、自分自身は すごく大変な事をかかえていて悩みがいっぱいかもしれないし、来る途中にイヤな事があってイライラしてるかもしれない。

だからさ、この曲を弾く時、アナタの演奏に

「幸せでいっぱいです!嬉しくてたまらないです!」

という気持ちを いっぱい乗せて、聴いている人たちに伝えなきゃね。

みんなに「幸せ」な気持ちを感じてもらわなきゃね。

そう思って弾いてごらん?

と言って もう一回弾かせてみたら、音が生きてきました。

一音一音が「幸せ」「嬉しさ」の気持ちで心が震えるような、そんな心の振動が聴こえて来るようになりました。

この時、演奏中の彼女の顔は、幸せに満ちた柔らかい表情になっていました。

「病は気から」って、例えが違うようですけれど、

「気は持ちよう」

ピアノ(音楽)は、ほんの少しの気持ちの持ち方の違いが、すぐ音に反映されます。

ただ指だけ動かして満足しない事。

とっても大事ですし、素敵に変われる事です。

是非、何かを思い描いてみてください。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

荒井千裕 拝

 

◆ARAI CHIHIRO PIANO LESSON(荒井ピアノ教室) クラス・メニュー

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投稿者プロフィール

Chihiro ARAIピアニスト / ピアノ講師
香港在住24年。ピアニストでピアノ講師。
香港演藝学院のエレノア・ウォン教授に師事。
ピアノ・ソロ、ヴァイオリンとのデュオ、二台ピアノ、オーケストラとのピアノ協奏曲などの演奏活動をしながら、香港と日本で「体も心もラクにピアノを弾く」をモットーにレッスンをしております。