● 音の聴き方の例

 

先日配信したメルマガ「歌うと聴く」に、
通じるお話です。
今日は早々に幾つかフィードバックを頂きました。
有難い事です。

 

音の聴き方にも、色々あります。

音を聴くには、発音する前に聴く「想像」が、
実際に出す音の響きを「創造」します。

そして、実際に発音した音の伸びを、
まさに「現在進行形」で聴く、と言うよりは
「聴き続ける」、
その音の響きがなくなるまで、
 音の尻尾まで追い続ける。
次の音へバトンを渡すまで、聴き続ける。

この二つがあります。

 

この「音を聴く」事の難しさは、
音は一つじゃない、って事です。

同時発音数も一つではない事の方が多いですし、
右手も左手もあったり、
ペダルも使ったり、
多声であったりしますから、
それぞれの音が、まるで洪水のように現れる。
その中で、音を聴く、と言うのは、
果たして何をどこまで聴けるのか?

 わからなくなりそうです。

 

聴き方にも色々ありますが、
聴き方次第で、音の出方は変わる、
表現が変わる、とは、言えるでしょう。

 

例えば画像例。

赤丸を付けている所を、
聴きたい、聴いて欲しいのです。

このように、伸ばす音は、
その響きを聴き続ける事で、
次への繋がりが明確に現れてきます。

ただし、画像例のように、
伸ばしている時に、左手が和音で動いていると、
実際に弾く時は、左手の動きが気になってしまうので、
右手の「伸びゆく音」を聴き続けるのは、
相当に意識しないと、大変です。

 

で、じゃ、どう聴くか?

ですけど、それこそ、色々あります。

例えばね、この伸びてる音、
そこまでは8分音符で動いています。

伸びている間も、左手は8分音符で動いています。

なので、その8分音符の発音ごとに、
まるで光が点滅するように
「どーおーおーおー」と、
音が点滅しながら振動していく様を
想像するように聴き続ける。

 

もちろん、それは正しいとか正しくないとかの
話じゃ、ありません。

あなたにとって「正しい」かどうかは、
あなたが、どんな風に弾きたいか?
どんな音楽にしたいのか?
どんな響きにしたいのか?
とか、そういう事で、変わってきます。

 

で、じゃ、もう一つの聴き方の例です。

8分音符が刻んでいく「時」は
意識しない。
ただその2拍の間、と言うか、
2拍という「間」「時」をかけて、
「どー」という響きが、
増殖していくように、聴く。

金管楽器の音を聴いた事があったり、
実際に吹いた事がある方だと、
想像しやすいでしょう。

発音して、ロングトーンで
クレッシェンドする感じです。

 

車が遠くからやってきて、
目の前を疾走して行く時の音の動き、
 でもいいですね。

ほら、音の伝わり方、
響き方って、状況によって、
色々でしょ?

 

だから、聴くは聴く、
聴き届けるでも、
どんな風に聴きたいのか?
どんな風に音が響いているのが欲しいのか?

って事です。

 

ご参考までに。

 

 

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お読み下さり、ありがとうございました。

荒井千裕 拝

 

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投稿者プロフィール

Chihiro ARAIピアニスト / ピアノ講師
香港在住24年。ピアニストでピアノ講師。
香港演藝学院のエレノア・ウォン教授に師事。
ピアノ・ソロ、ヴァイオリンとのデュオ、二台ピアノ、オーケストラとのピアノ協奏曲などの演奏活動をしながら、香港と日本で「体も心もラクにピアノを弾く」をモットーにレッスンをしております。