あなたとピアノの出会いは何でしたか?

突然ですが、あなたとピアノとの出会いは何でしたか?

きっと何かきっかけがあって、あなたはピアノと触れ合うこととなり、今もピアノが大好き!な人生を送っているのではないでしょうか?

色んなものを整理していたら、懐かしい写真が2枚出てきました。
この2枚の写真が、私がピアノを始めたきっかけなのです。

というわけで今日はピアノ奏法のお話ではなく、日常のブログ記事的なおしゃべりです。

宜しければお付き合いくださいませ。

きっかけは、キーヨ(尾崎紀世彦さま)

私がピアノを習い始めたのは、4歳の時。母の希望でした。

事前に「ピアノ習いたい?」なんて聞かれもせず、気づいたら某Y社音楽教室のレッスン室にいたのです。

その時、私は初めて「ピアノ」なる黒くて大きな物体を目にしました。

母はピアノの先生に「この子がキーヨ(尾崎紀世彦さま)の曲を弾けるようにしてください!」とお願いし、レッスン室から出ていきました。

そうして私のピアノ・レッスンは始まったのです。

しかし、私がキーヨ(尾崎紀世彦さま)の曲をピアノで弾いた記憶はありません(笑)。

私はピアノの先生と共に、黙々と「バイエル・ピアノ教本」と「メトードローズ」を始め、進めていきました。

自宅のピアノの上には、母のアイドル、キーヨの大きな額入りの写真が粛々と置かれ…なんで幼稚園生が、このオッサンの顔見て毎日ピアノの練習せなあかんねん?と、当時の私が思ったかどうかは記憶にないけれど、あのキーヨの微笑みは強烈でした。

はじめての発表会
はじめての発表会

この写真は、私の初めての発表会。5歳でした。

大きなホール(多分、市民会館の大ホール?)で、ステージ上には二台のグランドピアノが置かれています。二台ピアノの演目があったかどうかは定かじゃありません。

しかしこの時、前後に演奏する二人の生徒が一緒にステージに出ていき、はじめに演奏する人が客席側のピアノに着席、その次に演奏する人は奥のピアノに着席。そして一人目の演奏が終わってステージからはけると、二人目の演奏者はステージ前に出てきてお辞儀して、手前のピアノに着席して弾く、というルールだった事を覚えています。

この時、私が弾いたのはクレメンティの「ソナチネ」Op.36-1の第1楽章でした。プログラムも残っていないのに、録音したカセットテープはしばらく家にあったのです。

さて、この発表会を経て、父の転勤でこの地を離れました。

キーヨ(尾崎紀世彦さま)との出会い

父の転勤で移動した北国で、キーヨと出会ったのです。出会ったって大げさですね。知り合いになったわけではありません。

小1のある日、気づいたら私はその地の市民会館大ホールの最後列に、母と隣り合って座っていました。

すると、仰々しい音楽と共にステージに現れたのは、キーヨ(尾崎紀世彦さま)だったのです。

すぐに素晴らしい美声が…うん、テレビで観たのと同じ!

まぁ、キーヨは母のアイドルだったわけですから、私が小1の時なんてまだ若かったでしょうし、キーヨが来る!となれば、チケット取って見に行きたい!という気持ちになるのは想像に難くありません。

しかし母の精神力はすごかった。ふと、私の手を握ってステージめがけて走り出した!
なにせ昔の事ですし、一地方でしたから、ステージ前に警備員さんとかいなかった感じ。

歌い上げるキーヨの前まで行くと母は、私を抱きかかえ、私の腕をキーヨに差し出した!(何?)

母はきっと「キーヨ!お願い!この子と握手して!」と、顔で語っていたのでしょう。

キーヨはニコニコして、私と握手してくれたのです。

私はと言えば、ポカーン状態…

帰ってから「手を洗ってはいけません!」と言われ、一晩中、キーヨと握手した手を母に握られていた(寝れへんやん)。

まぁ、これも今となっては良い思い出です。

しばらくして、私もすっかり大人になり結婚した直後、父を亡くしました。

父の遺品を整理していたら出てきたのがこの写真。

亡き父(左)とキーヨさま(右)
亡き父(左)とキーヨさま(右)

なんと!父はキーヨ(尾崎紀世彦さま)と一緒に写真を撮っていた!
キーヨとご一緒の写真が何枚かあって、多分に父が勤めていた会社でのイベントに招聘したのだろうと思います。

私には、クラシック音楽やピアノに関わっている親戚や知り合いは皆無だったので、キーヨきっかけとは言え、ピアノを始めさせてくれた両親には感謝しています。

そして、尾崎紀世彦さまさまですね。

あなたがピアノを始めた(あるいは再開した)きっかけは、何でしたか?

今日のピアノ動画*クレメンティ「ソナチネ」Op.36-1第1楽章

ティブレイクは、私がはじめての発表会で弾いたクレメンティ作曲「ソナチネ」Op.36-1の第1楽章を、元生徒さんとの二台ピアノの合わせ練習ですが、お送りします。

テンポはゆったり目ですが、この曲を聴いたり弾いたりすると、いつも童心に返ってワクワクします。

お付き合いくださり、ありがとうございました。

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