●ピアノ演奏法の基本とは?
ピアノ演奏法の基本
「美しい音をひくために大切なこと」
中山靖子著
・目次
第1章:美しい音のために
**ひとつの美しい音
**レガートとスタッカート
**さまざまな奏法
第2章:正しく演奏するために
**本質的な事柄について
**ピアノを学ぶということ
第3章:ピアノ演奏の伝統について
**私の師事した先生たち
・美しい音をイメージする
ピアノ以外でも、声楽の正しい発声法は、
体を力んで声を絞り出すことではありません。良い発声とは、おなかと胸の深いところから出た息が
声帯を自然に振動させ、鼻の奥を通して
頭の方へ共鳴させた時に生まれるものです。ピアノを弾く場合にも、ただ一音の発声法とも
言うべき発音法から始めて、その後、細かい事を
覚えて行く方法が良いのだと思います。
ピアノは鍵盤を押せば「音」は出ますよね。
でも、考えなしに、音のイメージを持たずに不用意に弾いてしまうと、美しい音が出ることも
あるかもしれないけれど、それは「まぐれ」で、時に汚い音も出ます。
どんな音が欲しいのか、ということをイメージするのは凄く大事だと思います。
この項には、「作曲家にふさわしいタッチのイメージ例」の図が載っています。
・タッチの際に気を付ける3つの事
1. タッチする前(指が鍵盤に触れるその前)
2. タッチの瞬間
3. 指が鍵盤を離れるとき
たくさんの写真が掲載されており、詳しく説明されています。
1.の「タッチする前」に気を付けるべき筆頭は、
「深く息を吸って上体をリラックスさせる」ことでしょう。
2.の「タッチの瞬間」、この根本の動きは
「手の自由な落下」だと書かれています。
自分の事は、意外とわかりにくいように思います。
私もよく、師匠から「ただ腕を落とすだけ」と言われたものです。
しかし、自分ではただ落しているだけのつもりでいても、どこかに余計な力が入っているのも、よくある事ですね。
指摘されないとわからない事って、ありますね。
他にも様々な事が細かく説明されていますが、ここで語るのはやめておきます。
写真や図、楽譜例がふんだんに掲載され、とてもわかりやすいです。
正しい座り方に始まり、様々なタッチの方法、音色の作り方、譜読み、暗譜の仕方、練習方法など内容は多岐に及んでいます。
しかし、本は厚くはなく(どちらかと言うと、薄い)、実に読みやすい。
学習者の方も、指導者も、気になる方は是非、手にとってご覧ください。
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