ピアノでメンデルスゾーンの曲をやるにあたり、メンデルスゾーン関係の本を何冊か買っていたことがありました。

メンデルスゾーンは、ピアノなら「無言歌集」に収録されている「春の歌」が一番の有名所でしょうか?でも、他にもたっくさんの名曲がありますよ。今日はその中の一冊をご紹介します。

メンデルスゾーン「演奏の手引き」
ヨセフ・ブロッホ/ピーター・コラジオ共著

既にお持ちの方も多いかと思いますが、この本についてご紹介して参りましょう。

目次

ではまず、この本の目次からご紹介して参りますね。

  • 第1章 メンデルスゾーンとその生い立ち
  • 第2章 無言歌集より、作品解説
  • 第3章 厳格なる変奏曲、作品解説
  • 第4章 その他の重要な作品について

興味深いのは第1章のメンデルスゾーン自身について。その後は作品解説です。

第4章で取り上げられているのは以下の通り。

  1. 幻想曲(スコットランド・ソナタ)Op.28 2
  2. ソナタ変ロ長調 Op.106 3
  3. ロンド・カプリチオーソ Op.14 4
  4. 3つのファンタジーまたはカプリス Op.16

この4曲のみです。しかもこれらの各曲については、あまりページも割かれておらず、ちょっと残念な結果でした。

フェリックスとは

ヤコブ・ルードヴィッヒ・フェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディ、これがメンデルスゾーンの正式なフルネームです。

この中の「フェリックス」とは、ラテン語で「幸せな」という意味を持つのだそう。メンデルスゾーンは1809年生まれです。ロマン派のショパン、シューマン、リストと同年代。 そしてメンデルスゾーンもショパンやシューマンと同じように 短命でした。(1809-1847) ※シューマンは46歳で亡くなっているので、短命とは言わないのでしょうか?

フェリックスの父は、メンデルスゾーン一家をユダヤ教から ルーテル派のキリスト教に改宗し、姓名を「バルトルディ」に 変えました。 そうすることで、一家がユダヤ人と思われないようにしたのです。 それはまた、信仰上の問題ではなく、その方がその時代を 生きやすかったからだそうです。

フェリックスは姉のファニーと共に、クレメンティとフィールドの弟子でした。 また、ベートーヴェン解釈の第一人者だったベルガーに、そしてまた後にはモシェレスにも師事しました。 フェリックスは8歳でベートーヴェンの交響曲を暗譜でピアノで弾く事ができたというのですから、その才能には驚くばかりです。

メンデルスゾーンが影響を受けたのは?

メンデルスゾーンは、10回もイギリスを訪れヴィクトリア女王とも友人関係にあったそうです。

そこでメンデルスゾーンはイギリスとスコットランドから 大きな感銘を受け、その感情をどうしても音に表したいという気持ちに駆られた。 そうして書かれたのが以下の作品。

  • 管弦楽曲「序曲 ヘブリディーズ諸島 Op.26」
  • 交響曲第3番 スコットランド
  • ピアノのための「ソナタ・エコセイズ」

ただし最後の「ソナタ・エコセイズ」は出版されず、 これが元となって「幻想曲(スコットランド・ソナタ) Op.28」が生み出されました。

メンデルスゾーンの音楽

メンデルスゾーンの音楽は、当時の人たちにとって受け入れやすく楽しめるものだったそうです。

というのは、彼は斬新なハーモニーを使わなかったから人々には聴きやすかったと。そうですね。今で言うなら、馴染みのない現代音楽はわかりにくく馴染むまで時間がかかるのに似ているでしょうか。(もちろん、作品や聴き手によって異なりますが。)

メンデルスゾーンは古典期の伝統的な和声法から離れることなく、中間層の聴衆のために多くの作品を書きました。またメンデルスゾーンは自身が優れたピアニストだったので、メンデルスゾーンの作品は非常にピアニスティックであり、弾く人の指によく馴染み弾きやすいとのこと。 確かに、同時期のロマン派の他の作曲家たちの作品に比べればメンデルスゾーンの作品はあまりクセがなく、弾きやすいと言えるでしょう。(表現面で易しいという事ではありません。)

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指揮者としてのメンデルスゾーン

「指揮」というものは、当時は「新しい芸術」だったそう。 メンデルスゾーンは、世界最初の偉大な指揮者でした。

そんなメンデルスゾーンは、ドイツでもイギリスでもオーケストラにとって欠く事のできない存在だったそう。また、「指揮棒」なるものを使った最初の指揮者は、 メンデルスゾーンだということ。へぇぇ!なんかすごいですね。

幻想曲Op.28 について

この曲は、ベートーヴェンの二つの「幻想曲風ソナタ」 (Op.27-1とOp.27-2″月光”)から大きな影響を受けています。

それ故、メンデルスゾーンのこの「幻想曲」も、 ベートーヴェンの「幻想曲風ソナタ」の性格に沿っているよう。細かい事はこの書をお読み下さい。(本当に少ししか書かれていないので、ここで紹介してしまうとそれで全てになってしまうのです。) この曲は、姉のファニーが特に好んだ曲だったそうです。

メンデルスゾーン*演奏の手引きのまとめ

  • メンデルスゾーン「演奏の手引き」という本には以下のことが書かれている
    • メンデルスゾーンの生い立ちについて
    • 無言歌集の作品解説
    • 厳格なる変奏曲の作品解説
    • その他の作品の解説
  • メンデルスゾーンが影響を受けたのはイギリスとスコットランドだった!
  • メンデルスゾーンの音楽は、古典期の伝統的な和声法から離れることなく中間層の聴衆のために描かれたので親しみやすい
  • メンデルスゾーンは指揮者としても偉大だった!

個々の作品について詳しく知りたいなら、他のメンデルスゾーン関係の書籍を合わせて読む事をオススメします。メンデルスゾーンの作品をやるけれど、そう言えばメンデルスゾーンのこと、あまり良く知らなかった!などという場合には、メンデルスゾーンの事もわかるし、作品についても少し知る事が出来るので、手元に置いておくと良いでしょう。

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