好きだから、長く続けているからと言って、その分野のことを何でも知っているとは限りません。別の角度から言い換えれば、ピアノの先生ならどんな曲でも弾けて当たり前だと、ピアノを弾かない人たちからは思われていることが多いのと同じこと。

ピアノの先生だって練習しなければ弾けませんし、どんな曲でも弾けるかというと、それはほぼ無理に近いでしょう。実際ピアノの先生は、自分自身の練習のために割ける時間は多くはないのです。

でも教える立場なら、教える時に必要なことは知っておくべき。理解しておいた方が自分自身も教わる生徒さんにとっても氏阿波絵ですよね。そこで読んでおいたらいい1冊。お教室に置いておいて、生徒さんに貸し出すのも良いでしょう。音楽力を高める17の疑問とは?

音楽力まる17の「なに?」だれも教えてくれなかった音楽のヒミツ
大嶋義実著

何気なく買った本ですが(これは本屋で手に取って見て買ったのではなく、Amazonで注文したので、内容はよくわからなかったのですが)、想像以上に面白かったですよ。

音楽力が高まる17の「なに?」の目次

ではまず、「音楽力が高まる17のなに?」の目次から見ていきましょう。

  • オーケストラってなに?
  • コンサートってなに?
  • 才能ってなに?
  • 古楽ってなに?
  • 聴くってなに?
  • 演奏ってなに?
  • 呼吸ってなに?
  • 指揮者ってなに?
  • ピアノってなに?
  • 旋律(メロディー)ってなに?
  • 調性感ってなに?
  • 弟子ってなに?
  • 留学ってなに?
  • 練習曲(エチュード)ってなに?
  • テクニックってなに?
  • 練習ってなに?
  • 音大ってなに?

それぞれのことを知っている方々には、イマサラと思うかもしれません。けれど、これは著書の大嶋氏の語り口・切り口も面白いんですよ。この本がどう役立つとかじゃなくて、私が読んで面白かったことを少しご紹介しますね。

オーボエの天敵とは

「音楽力が高まる17のなに?」の著者の大嶋義実氏によると

宇宙の中心に座っていると自負するオーボエにとって、それ以上に目立つフルートは天敵かもしれない。

フルートはその華麗なソロを邪魔するクラリネットに

「あっちに行け」

と思うこともしばしばだ。

そのクラリネットは、頭を直撃するトランペットの暴力に殺意を抱いているかもしれない。

(中略)

音の上では理想社会にみえるオーケストラも楽器(人間?)関係は、現実社会以上に複雑だ。

オーケストラを聴きに行った時は、その人間模様も眺めてほしい。熱演がよりいっそう身近に感じられるはずだ。

これはこの本の割と始めの方に書かれているのですが、この一文を読んで思わず笑ってしまいました。何故なら私もオーボエ経験者なので、この楽器の力関係みたいなものを経験済みで(笑)。

コンサートでお得なことって何?

「クラシックコンサートにおける正しい休憩時間の過ごし方」として、筆者の大嶋氏は自身のトーク・コンサートではもれなく語る、という話を紹介しています。一部引用させて頂きますね。

休憩時間は必ずロビーに出るのがマナーです。

そこには出演者のCDが山ほど置いてあるかもしれません。見つけたら手に取って財布を出しましょう。演奏家を家に連れて帰るより、CDを持って帰る方がはるかに安上がりで、オトクです。

わ、わはは!もちろん、生の演奏を堪能しないでCDを聴いていなさい!と言っているわけではありませんよ。クラシックは敷居の高いと感じさせている方々の、ハードルを下げるトークを展開しておられます。

犬連れ禁止!とは?

バッハの時代もモーツァルトやベートーヴェンの時代も、コンサートは社交場であり、静かに演奏を聴きましょう、というものではなかったよう。

作曲家でピアニストのフランツ・リストの演奏会で、ピアノを弾くリストに貴婦人方が群がって熱狂している絵を見たことはありませんか?まるでアイドルのコンサートのようです。

そんな時代のあるコンサート協会の規則には、「犬連れ禁止」というのまであったそう。ということは?犬を連れていけるコンサートが普通だったのかもしれませんね。時代が変われば変わるもの。今の時代の常識はいつの時も常識とは限りません。

その他、「ソナタ形式の成立」について、「多作だったハイドンが考えついたとんでもないこと」「フランス革命で変わった音楽」についての話など、実に面白いですよ。

興味のある方はお近くの書店で見つけたら手に取ってみてください。ポチるのも楽チン♪あなたの教室に1冊いかが?

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聞くはいっときの恥!あなたの音楽力を高める17の疑問を解消しよう!のまとめ

  • オーボエの天敵はフルートだった!
  • コンサートは行って演奏を聴くだけじゃない他の楽しみもある!
  • そもそもクラシックのコンサートは静かに聴く場ではなかった

さぁ、思い込みを取っ払って、もっと素直にクラシック音楽を、ピアノを楽しみましょ!

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