人前演奏に不安を感じるあなたに朗報!演奏者勝利学でメンタル・トレーニング!

2020年1月14日

演奏者はピアノもその他の楽器の人達も、演奏することに喜びを感じるもの。
しかし、人前で演奏できるようになるまでに、たくさんの練習と時間を費やしますよね。
それでも演奏前や演奏中にあなたの心を不安が襲うのはどうしてなのでしょう?

そんなあなたにオススメの「演奏者勝利学」
そんなあなたにオススメの「演奏者勝利学」

演奏の本番前に・本番中にあなたの心が不安に襲われるのは、あなたのメンタルが弱いから?
そうかもしれません。
でもね、メンタルが弱いなら、トレーニングすればいいのです!

そんなあなたにおすすめの1冊がこちら、「演奏者のためのメンタル・トレーニング!演奏者勝利学」。
スポーツドクターの辻秀一氏の著書。

今日はこの「演奏者勝利学」であなたの心と頭を鍛えて、あなたの人前演奏の不安を払拭してしまいましょう!

演奏者勝利学の目次

では、辻秀一氏の「演奏者のためのメンタル・トレーニング、演奏者勝利学」の目次から見て参りましょう。

  • フロー状態とは? ……まえがきにかえて
  • 第一章 対談:入江一雄さんを迎えて
  • 第二章 悩み多き演奏者の心に答える「12のアドバイス」
  • 第三章 実践メンタル・トレーニング「35のYes or No」
  • 第四章 対談 小山実稚恵さんをお迎えして

ポイントは、

・揺らがず、とらわれず、の良い心の状態。これを「フロー状態」と呼ぶのだそう。

ライバルは誰だ?

対談に、入江一雄さんを迎えての第一章。

入江一雄さん

1986年生まれ。東京藝術大学附属音楽高校を経て東京藝術大学へ。
2008年、第77回日本音楽コンクール・ピアノ部門で第1位受賞。

入江さん曰く

高校の時に、ライバルは誰だ?と考えた。

結果、ライバルは自分だと。
人に向けてはいけないと気付いてからは、気にならない。
人に劣っていても、あいつに劣っている自分を越えなければって考えるようになった。

人に負けたくないとも思わない。

そう。ライバルは自分自身なのです。
自分との闘い。人との優劣ではないのですよね。

もちろん、コンクールや試験では順位がつくけれど、もし自分が1位になれなくても、それは人のせいではないでしょ。

そもそも藝術は受け取り手によって感じ方は異なるのですから。
ただ、「あの人(たち)には理解してもらえない」と言って、片付けてしまうのは簡単で危険な事です。

入江さんの言葉が続く。

人が評価するコンクールでも、人の評価は気にしないようにしている。
そういうことだと割り切っている。

人の意見を聞いて参考にすることは当然ですが、全てがそうだとは思わないので、自分がそうだと思う所だけを聞いています。
そう切り替えました。

これに対して著者の辻氏は以下のように言っています。

それを、揺らがず、捉われず、つまりスポーツ心理学で”フロー”と呼んでいる。

フローな状態でいると、自分らしいことができ、いいパフォーマンスができる。

結果は大事でも評価も気になる。
ところが結果と評価こそが最大の揺らぎととらわれの原因で、それによって結果が出ず、というのが 殆どの人だ。

確かにね。評価が気になってしまうのは感情のある人間ですから、おかしな事ではありません。

好きは右脳を活性化させる成功の鍵

「とらわれない」ということは大事。
「揺らぎ」はその時に起こったこと。
「とらわれ」は長年にわたって自分の潜在意識の中に入り込んだ、マイナスの固定概念。

とらわれると何故いけないのか?

それは、この固定観念に応じたマイナスな思考や行動をとろうとしてしまうから。
一度「無理だ」と捉われると、潜在意識の固定概念に導かれて無理をつくる行動をしてしまう。
それは、その方が居心地がいいから。

とらわれにくくするには、右脳を活性化させるのが良いそうですよ。

笑いは右脳の血流が良くなる。
笑いは理屈ではないから。

日々、小さなチャレンジをすることも、右脳の血流を良くして、とらわれない自分を作るために良いこと。ちょっと勇気をもって、考えたり行動したりすることが習慣化されていると、右脳の血流が良くなるのだとか。

苦手な曲を練習するのは勇気がいるかもしれません。
しかし、その「苦手を克服する」という「結果」は気にしなくていい。
取り組んでみるという事が大事。

そういうことをしていると、だんだん、とらわれにくくなっていきます。

言い聞かせる事が大事

コンクールで人の演奏が聴こえると揺らぎやすいという場合、どうしたらいいと思う?
と、入江さんに話をふった「演奏者勝利学」著者の辻氏。

入江さんの答えは

「自分を信じて!と言い聞かせる。言い聞かせないと体にしみ込まないと思うから。」

なるほど。自分に言い聞かせて自分を信じるのですね。

辻氏は「言い聞かせる事こそがメンタル・トレーニングの基本中の基本」と言います。

言葉で何回も言い聞かせていくことが、思考を形成化する。
そしてスキル化していく。
それを実践した時に「気分がいいなぁ」という体験が伴うと、形成された思考がもっと強化されていくのですね。

本番って、いつだ?

「本番」とは一体何か?
誰かの前で弾く事か?
発表会、入試、コンクール、レッスンで先生の前で弾くことか?

大事なのは「いつでもどこでも、この場は二度と来ない」ということ。
つまり、「いつでもどこでも、本番」なのだ。
演奏するということは、人に聴いてもらうということ。
いつもそういう考え方を持っていることこそが「勝利の鍵」である。

人に聴いてもらうことでプレッシャーを感じる。
このプレッシャーを感じると実力を発揮できないのは何故か?
それは、プレッシャーに対する対策が弱いのではなく、本番をいつも特別のものと考えてしまっているからだ。
日頃にも本番が存在するのだ、という広い意味での「本番」を知っていないからなのだ。

そもそもモーツァルトやショパンは、弾いてくれる人を満足させるためだけではなく、最初からそれを聴いてもらうために作曲している。

最高の演奏のために良い心の状態を作る

良い心の状態を作る事が大事なのは、その向こう側に「良い演奏」がやってくるからです。

普通の人は、目に見える「技術」ばかりを習得しようとする。
スポーツでも音楽でも。

しかし、本当はその前に「揺らがず、とらわれずの状態」を目指すべき。
これは私たちにとって心の目標です。

では「揺らがず、とらわれずの状態」とは、どういう心の状態なのか?
それは、「好き」という感情に満ちあふれているときになる状態。

好きなことを話したり聞いたりしている時、イライラしたりムカついたりする人はいないでしょう。
そして、他の人と「好き」を共有できれば、もっともっと気持ち良くなれます。

メンタル・トレーニングの三原則

メンタル・トレーニングには、3つの原則があると言います。それは、

  1. 繰り返しの原則
  2. 負荷の原則
  3. 部位特異性の原則

ではこの3つについて見ていきましょう。

1. 繰り返しの原則とは

何かを身につけるには、繰り返しやらなければ習慣化しない。
だから、この本を読んだだけで本番に強くなると思ったら大間違い。

トレーニングの目的は「習慣化」です。

2. 負荷の原則とは

負荷がかからないと、良い習慣は身に付かない。
簡単なことだけをやっていても、正しい習慣と向上はやってこないのです。

この「負荷の原則」を軽く見ている人が多い。
心と頭に負荷がかからない限り、向上はしません。

楽器を弾く人なら、「繰り返し」と「負荷」がテクニックをつけるために大切なことだって、わかっているはず。
心もそれと同じなんですよね。

3. 部位特異性の原則とは

メンタル・トレーニングは脳に負荷をかけています。
これをやってこそ、フローな状態を創り出すことができるようになる。

ピアノに向かうのと同じように、メンタルのスキルを上げるためにトレーニングをしてください。

心や頭に負荷をかけて繰り返しのトレーニングをする時間と場所は、

  • 楽器を弾いている時
  • 楽器に向かっている以外の時間

この二つがあります。
楽器を弾いている時だけが練習・トレーニングの時間ではないという事を、私達は理解する方が良いでしょう。

不快対策の思考をしない

不快なものには以下のようなものがあります。

  • 逃げる
  • 考えない(ようにする)
  • あきらめる
  • 我慢する

これらの「不快対策」をするのではなく、「快を創る」という考え方をしてみましょう。
ネガティブ・シンキングの輪に陥らないように。それが、ライフスキルです。

「今」を生きる

過去・未来・今という三つがあるが、ポジティブなのは「今」。
「過去」と「未来」はネガティブ。

何故なら、「今」はこの瞬間にしかなく、「過去」と「未来」はそれよりも広くて大きいみの。

「あのとき、こうしていればよかった」
「もっとこうしておけば良かったんだ」と過去を振り返って反省するのは誰でもやりがちです。

しかし、考えたからといって、過去は変えられません。
変えられない過去を振り返ると、「後悔」というマイナスの感情が涌き出します。そして「とらわれ」を作る。

「今」に生きる。
「今」に全力を尽くす。

それが難しいなら、いつも「今」「今」「今」と自分に言ってみましょう。

「今すべきことは何?」とセルフトークしましょう。

「今」は英語で「now」ですが、「present」とも言う。
「現在」という意味ですが、
「今こそが、神様が与えてくれた最高のプレゼント」です。
このプレゼントを最高に活かして、生きる自分を創りましょう。

まだまだ、たくさんの「気付かされる」ことが書かれています。
気になる方は是非読んでみてください。

実践ノートも出ています!

演奏者のためのメンタル・トレーニング?演奏者勝利学で人前演奏の不安をなくそう!のまとめ

  •  ライバルは自分自身である事を知っておこう!
  • 好きこそが右脳を活性化させる。固定観念にとらわれるのをやめよう!
  • 自分に言い聞かせる事こそがメンタルトレーニングの基本
  • 不快対策の思考をやめて、今を生きるのがコツ!

さぁ、あなたもあなた自身と今をもっと見つめてもっと大事にしよう!あなたの音楽は、最高だよ!

エンジョイ!あなたのピアノ・ライフをもっと豊かに!
もっとラクに心と体を使ってピアノを弾くお手伝いをしています。

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