もっとラクにピアノを弾く方法があるって知ってた?
このブログは、心も体も開放してもっとラクにピアノを弾けるよ!という事をお伝えするためにあります。
対面でのレッスンでも、その人に必要なこと、その人がどうして心を閉ざしていたりマイナス思考でいたり、どうしてそのフレーズを弾く時に余分な力が入ってしまうのか?どうして弾きにくそうなのか?ということに意識を置いて、体感して頂けるよう心を配っています。対面でのレッスンを受けて頂ける方々ばかりではありません。私のレッスンは、ピンポイントで「ここそこ」の問題を解決しています。でもね、レッスンの有無に関わらず、総合的に「読んで」わかりやすい本があるんですよ。今日はそのわかりやすい本をご紹介しますね。
もう随分前に出版された本ですから、既にお読みの方もおられるでしょう。お手元にある方も、この機会にもう一度読み直してはいかが?
永冨和子先生著作の「もっと楽にピアノは弾ける」を読んで、あなたも「もっとラクにピアノを弾いちゃおう」。
Contents
もっと楽にピアノが弾ける方法がある事を知ろう!
きっと誰もが一度は思うでしょう。「もっとラクにピアノが弾けないものか?」と。
私は香港で、私の人生最大の(ピアノにおいても人としても)師匠と呼べる方に出逢う事ができました。そしてその師匠から、目からウロコな体をラクに使う弾き方・呼吸法を学んできました。そしてこの本に出逢ったのです。
この「もっと楽にピアノは弾ける」は、私の師匠が常々私に伝授してくださっていた事を、わかりやすく日本語で説明されているもの。
※ 私の師匠のレッスンは英語でしたので。
もっと楽にピアノは弾ける
ピアノが大好きになる練習法 永富和子 著
「もっと楽にピアノは弾ける」の目次
- ピアノへのアプローチ
- 楽譜へのアプローチ
- 奏法へのアプローチ
- 総合的アプローチ
「もっと楽にピアノは弾ける」の各章は、更に細分化され、時に図・写真・楽譜例を交えており、非常に見やすく、文字も大きくて読みやすく、理解しやすいです。これは実に素晴らしい、わかりやすい本なの。
どうしてわかりやすいかと言うと、実際に動作を伴うものは、身振りを交えることが出来ない言葉だけ・文章だけで(図はあるものの)伝える=理解させるのは、非常に難しい事だから。
1.ピアノへのアプローチ
まずは、椅子の選び方から始まります。
体の状態と椅子の高さについて言及する事はあっても、「椅子の選び方」から話を紐解いているのは、とても優しいと思います。小さな子供の学習者のために、足台や補助ペダルについても説明していますよ。
姿勢や指の状態についても、細かく、ページを割いて説明しているの。
私がグッと来た点をいくつかご紹介します。
「椅子に座る姿勢」
演奏中に「アガル」というのは、おなかの辺りの力が抜けて何だか気が落ち着かなくなる事。だから、体の重心を「アガル」から「下げる」と、「アガル」状態から開放されます。
つまり、おなかと腰に力を落ち着かせる、文字通り、落として力を付けること。
「指の鍛え方」
よく響く音にするためには体中をリラックスさせて、指先一点に意識を集中して音の響きを聴きましょう。
また、各指の独立を目的とした練習をすると、各指の能力が増します。ところがその演奏がつまらなくなる場合がある、として。
つまり、学習者は「速く強く」弾きたがる(人が多い)。でもね、「速く強く弾く」というものは、たくさんある表現法のうちの、ほんの一部でしかない、という事を理解する必要があります。
それを勘違いしてしまうと、ただ音を並べているだけの演奏に。これは危険な事です。
その他、多くの学習者達が悩んでいるであろう、「指の拡張練習」や「まむし指の直し方」についても説明されていますよ。
2.楽譜へのアプローチ
この章では、「教材の選び方」(導入~初級~中級~中級以上)と、アーティキュレーションやフレージング、その呼吸について、そして、テンポとリズムや、効率の良い暗譜術についての お話が展開されています。
「音楽用語の覚え方」も必見ですよ。
3.奏法へのアプローチ
奏法へのアプローチをするに辺り、筆者は「七つのタッチ」があると説いています。
その七つのタッチとは…
- レガート
- レガーティッシモ
- ノン・レガート
- スタッカート
- スタッカーティシモ
- ポルタート
- マルカート
そして、「打鍵の速度」と「タッチと音楽表現」について言及しています。この章は必読ですよ!オススメ!
この章を読むためだけにでも、この著書は読むべき!と太鼓判を押します。
そして、他にも、「指使いについて」、「反復音」や「スケール・アルペジオ」について、「重音」や「手首の働き」について他、もう、この内容には、唸りまくります!
4.総合的アプローチ
この章では、「レッスンのためのレッスン」と称して、実際に教えているレスナー(ピアノ指導者達)への助言が詰まっています。
「もっとラクにピアノは弾ける」のまとめ
つまり。この著は、ピアノ学習者・ピアノ教育者(レスナー)の双方、どちらの立場であっても、非常に有益な、身になる本だという事です。
既にお持ちで生かしていらっしゃる方々も多いとは思いますが、改めて紹介させて頂きました。
──────────────────────────────────
エンジョイ!あなたのピアノ・ライフをもっと豊かに!
もっとラクに心と体を使ってピアノを弾くお手伝いをしています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません