ジョセフ・レヴィーンのピアノ奏法の基礎を知ってあなたの演奏に活かそう!
ピアノを弾いていく上で、改めて「はて?ピアノ奏法の基礎って何だろう?」と思う事はありませんか?
「あなたは基礎が出来ていない」なんて悲しい言葉。
ピアノに限らず、芸事のいろんな分野で叩きつけられる事の多い、悲しい現実かもしれません。
でも。基礎って何よ?
ピアノ奏法の基礎ってなんなの?どういうことよ?
知りたくありませんか?
Contents
ジョセフ・レヴィーンのピアノ奏法の基礎の目次

ジョセフ・レヴィーン著「ピアノ奏法の基礎」中村菊子訳の目次を見ていきましょう。
第一部:現代のピアノ
いい加減に教えてはならない初歩
休止符への無関心と休止符の意義
リズムに関する勉強
リズムの豊かな音楽を聴くこと
第二部:ピアニストになる基本的条件
聴音の訓練の価値について
理想的なタッチ(打鍵法)の要素
自然なタッチにめぐまれた素人
第三部:美しい音の秘密
よくひびき、よく歌う音
丸みのある音を出す手首の使い方
第四部:繊細な奏法
メカニズムに関すること
腕の力を抜いて弾くこと
自分自身への大切な質問
力強い奏法とその意義
自然のショック・アブソーバー(手首)
正確に弾くことについて
第五部:正確に弾くことに関する話
演奏を不正確にする二つの要素
スタカートの奏法
きれいなレガート奏法の基礎
ちょっと止めて、聴いてください
第六部:暗譜に関する話
毎日の練習について
異なる練習法をとること
速く回る指を作るには
勇壮華麗な大曲の危険
ペダルの危険
休止符への無関心と意義について
「音楽の医者(先生)は、”音楽という薬の中の成分を、何一つとして欠かしてはならない”という事を、充分にわきまえていなければならない。」と、レヴィーン先生は語る。
レヴィーン先生も言われているように、音名から音価までをしっかりと教えられ、理解していれば、休符に関する問題は激減するはずだ。
言い換えれば、休符問題など起こる理由がなくなる。
つまり、いかに休符がぞんざいな扱いを受けているか、そういう演奏があまりに多いことか、と嘆くところです。
この本では、モーツァルトの言葉を引用して説かれています。
音楽の最高の効果は、流れる音の間にくる無音の状態(休止符)だ
何故、いい加減な弾き方をしてしまうのか?
その大きな理由は何か?を、レヴィーン先生はこう説いています。
生徒の頭の中で、弾くことがはっきりしていないからだ。
あなたが知っている曲の中から、一番やさしい曲を選んで普通のテンポで弾いてみる。
この時、頭を使って弾くと演奏は正確になり、いい加減なところは消えて行く。
しかし、少し大きな曲を選び、あなたが無難に弾ける速さより、少し速めに弾いてみる。
すると、とたんに不正確なところが出てくる。
これが、いい加減な弾き方をつくる原因なのです。(以下、詳細は割愛。本書をご参照ください。)
ピアノを弾く上で一番大事な事
偉大なコンサート・ピアニストを目指している者たちは、リストのラプソディやコンチェルトやソナタなどの大曲を、すばらしい正確さで弾きます。
しかし、それらの演奏に、世界中の人々が求めている「美」が欠けている演奏が実に多い。
大事なことを忘れていないか?
一番大事なのは、何なのか?
- あなたは作曲家の意図と気持ちを聴衆に伝えているだろうか?
- あなたは自分で感じたこと、欲することを聴衆に伝えているだろうか?
- 何はともあれ、必ず何かを表現して弾いてくれたまえ!
ジョセフ・レヴィーンのピアノ奏法の基礎のまとめ
- 休符に無関心になるな!休符こそが音楽を作る!
- 頭を使ってピアノを弾いていくと、テンポやリズムがいい加減な演奏にはならない
- ピアノを弾く上で一番大事なのは、作曲家が意図した事・自分が感じる事を伝えるということ
音楽は、ピアノは、私達生身の人間が発するものです。だからこそ、私が、あなたが何をどう感じるか?ということは最も大事にすべきことでしょう。
しかし、作曲家が生み出した作品を演奏するなら、作曲家がどんな気持ちでその作品を作ったのか、どんな背景があるのか?
その作品はどんなものなのかを知る・感じる事を忘れてはなりません。
あなたが、あなたの音楽をやるためにね。
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