「きらきら星」は、恋の歌だった
モーツァルト作曲「きらきら星変奏曲」K.265、ハ長調。
主題と12の変奏から成っています。
主題は、童謡「きらきらぼし」として、すっかり幼児たちにもお馴染みですね♪
この曲の原題は、『フランスの歌曲「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」による12の変奏曲』 です。長っ!
楽譜によっては、そのようにちゃんと書かれていますが、すっかり「きらきら星変奏曲」というタイトルが板についてますよね。
子供心に、「あぁ、お母さん、あなたに申しましょう」とか言われても、???は?何のことだろう?????でした。
お母さんに言いたいことが、いっぱいあるんだね、みたいな。
いやいや、童謡じゃなくって、「恋の歌」だって言うじゃありませんか。
しかも、シャンソン。「フランスの歌曲」ですものね。
では、その恋の歌、どんな歌詞なの?
っていうのは、こちらWikipediaをご覧ください。
私はこの曲を、一体いつ、習ったのか、これまた記憶にないのです。
自分がどの楽譜を使ってレッスンを受けたのかも、わからない・・・手元にないのかもしれません。
この曲は、いろんな楽譜に収録されているのですが、自分は多分、全音のピースで教わったような・・・
とすると、ピースを使っていた時代は限られているので・・・記憶辿り中。
いつだったか、もう随分昔のことです。
香港でね、「赤ちゃんと一緒に聴きに行ける、ママのためのコンサート」がありました。
赤ちゃんとママのためのサークルが主催したのだったかしら?
香港日本人倶楽部の、ピアノがあるお部屋で開催されたのです。
その時、記憶によれば、3人のピアニスト(私含め)と、声楽家さんと、フルート奏者さんが演奏したように思います。
3人のピアニストたちは、みんなお友達。
そのうちの一人がね、「きらきら星変奏曲」を弾いたの。
主題では、もう、赤ちゃんたち、キャーキャーというか、ニッコニコで、体を揺らしたりしてました♪
赤ちゃん、2歳児くらいまでの乳幼児ちゃんたちがいっぱいいたの。
そうだよね〜、やっぱり「きらきら星」は人気だよね〜☆だったのですが・・・
この変奏が始まると、ぐずりだしたり、火がついたかのように泣き出す乳幼児が!
一人泣くと、伝染するし・・・
凄かった記憶が・・・
子供って凄いな〜って思ったの。
だって、短調だもの。そりゃ、怖いよね。
その「なんか怖い」雰囲気を、感じ取って、泣き出しちゃったのよね。
でも私はこの短調の変奏が、実は一番好きで(笑)。
この曲、大人になってから、ちゃんと弾くのは初めてかもしれません。
指導は、数え切れないほど、してきたけれど、自分で弾くとは、思いもしなかったですね。
ただ、やはり、熊本地震チャリティ・コンサートのプログラムを考えていた時に、
私は「古典派」から何弾こう〜?って考えていて、私の中では、すっかりベートーヴェンでした。
(ベートーヴェンも弾きますが)
選曲のお手伝いをしてくれたお友達が、
「モーツァルトで、きらきら星変奏曲じゃなーい?」って。
あぁ、そうだよね、と。
「トルコ行進曲付きソナタ」もいいかな?と思ったのですが(変奏曲好きな、お友達と私)、そのソナタ、第3楽章である「トルコ行進曲」に辿り着くまでが、長いな・・・と思ったので、「きらきら星変奏曲」に決めたわけです。
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