末次克史先生のバッハ講座で、装飾音の意味を考えて唸った

2018年7月18日

2018年7月15日(日)、ベルギー在住のチェンバリストでピアニスト・通奏低音奏者で作曲家の末次克史先生をお迎えしての通称「バッハ講座」の第3弾、テーマは「バッハ・装飾音の考え方(を身につけるために)」でした。

すぐにご報告記事を書けずにおりましたが、筆者荒井は元気です(笑)。多方面からご心配を頂き恐縮しておるところ。何は置いてもご報告記事をあげねば!(気合!)

バッハ講座の会場スタジオ・ピオティータのチェンバロ

末次先生の「チェンバロから考えるバッハ・ピアノ奏法の可能性」講座は今回が第3回目でした。
第1回から陰ながらサポートさせて頂いてきて3回とも思うことが。
それは「蓋を開けなければ(実際に講座が始まってからでないと)本当の内容はわからない」ってこと(笑)。
良くも悪くも?末次先生は優しいのです。
温かなお人柄故、あれもこれもと、その時に思うこと感じることを皆さんに伝えたい。

気持ちはわかりますよ。だけどね、講座って時間が限られてるでしょ。
末次先生の熱い想いをしっかと受け止めてきちんと消化するには、なかなか「耐える」時間も必要だって事がね、すぐに答えを欲しがる受講生にとっては、厳しく感じる時間もあったかもしれません。

あら、まだ序章です。
そんなわけで、末次克史先生の渾身のバッハ講座「バッハ・装飾音の考え方」を振り返りご報告致しますね。

ワークショップは自己紹介から

講座を開催する会場はいつも、駅から少し歩く閑静な住宅街に有るところを使わせて頂いてきました。
(第1回は別の所でしたが、やはり駅からは遠く)すると、予想できることですが、遅刻される方が必ず居ます。
それでもイマドキはスマホのマップ・アプリで調べながら行く事が出来るので、便利な世の中になりましたよね。
とかいう私も初めての場所じゃないのに、ちょっと迷ったのは小さな声で(笑)。

少人数制の講座ですから、まずは皆さんに声を出して自己紹介をして頂くことで、お互いを少し知り、和やかな雰囲気へと導く末次先生素晴らしいご配慮(いや、全然違う意味で自己紹介の時間を設けていたのだったりして。汗)

いつも、遅刻される方を外でお待ちしてお迎えし、会場へ入ると参加者の皆さんが「ピアニストの○○です」と自己紹介を始められるので、「うわ〜、今日はいっぱいピアニストさんがいるな〜すごい集まりだなあ」などと思ってしまいますよ。
遅刻された方はちょっとドッキリするよう。

でもね、「ピアノを弾く」というのは英語でもドイツ語でも「ピアノで遊ぶ」と言うんですよね。
そしてプロとかアマチュアとか関係なく「ピアノを弾く人」のことを「ピアニスト」と言います。
だから遠慮しないで「私はピアニスト!」って言っちゃっていいんですよね♪ 
さ、あなたも遠慮しないで大丈夫!言ってみましょう!

私はピアニストです!ってね。

そして本題前に前2回の講座を復習

末次先生のお話の始まりに、神妙になっている受講生の皆さんの図。

※ 念の為、末次先生以外の皆さんのお顔は個人が特定されないよう、ぼかしを入れています。

末次克史先生のこの「チェンバロから考えるバッハ・ピアノ奏法の可能性」というタイトルの講座は、今回が第3回目。

第1回講座の復習**チェンバロの構造を知る

第1回目は、チェンバロとオルガンとピアノという3つの楽器を囲んで、それぞれの楽器に触れて頂き、違いを体感してもらいました。
それぞれの楽器の特徴を実感した上で、バッハの作品を「もしかしたらこの曲、二段鍵盤で弾くことを想定していたのでは?」などと考えると、いろんな点と点が繋がってワクワクの想像が膨らむでしょう?
その作品を、ピアノで弾くとなったら、あなたの演奏表現に何か変化のきっかけを与えてくれると思いませんか?

今回は、会場にはチェンバロとピアノがありましたので、まずチェンバロに触れて頂きました。第1回の講座から全3回全てを受講されている方も数名おられましたが、彼女たちは3回同じ事を経験したわけです。

受講生さんにチェンバロに触れてもらっています!

今回の講座の主旨は「バッハの装飾音の考え方を身につける」事ですから、チェンバロの構造や音が出る仕組みについては、今回はやらなくてもいいんです。
だってきっと受講された皆さんは「装飾音のこと」が、どう自分の中で新しい発見があったり、悩んでいたことが解決されるのか?って、その事で頭の中がいっぱいだったことと思うの。

でもね、末次先生は皆に知って欲しかったんだと思います。
チェンバロの、発音される仕組みとか、どんな音色が出るのか?
それはどうやったら出るのか?
そして、それらの変化させられる音色は、どんな時に使ったら良いのか?どんな時に使うと思われるか?などを感じて頂いたのです。

ここまでで1時間ですよ(笑)。

第2回講座の復習**バッハの指遣いの考え方

あんまり講座の内容を詳しく書いてしまうとね(笑)、あれなんですが(どれ?)、末次先生も何度かお話されていましたが、「それを知っているか否か」でずいぶん違うんですよね。

バッハやバロック作品って、そもそもピアノのために書かれてないじゃん!で終わりにしたら勿体無いよね。
バッハの時代にピアノがなかったのはしょうがないとして、でももしかして、バッハが現代のピアノを目の前にしたら、どんなふうにワクワクして弾くかしら?と想像するのはとっても楽しい時間です。

バッハが現れるまで、鍵盤楽器の世界で使われていた指・使われていなかった指があるとしたら?
そして、それはどうしてなのか?を考える時に、やはりその時代に使われていた楽器を知る事はとっても大事だなぁと思います。
その時代に「○の指は使わないのが一般的だった」ということを聞いた時、あなたは「ふーん、そうなんだ」と思って終わるでしょうか?
それとも「え?なんで?どうして使わなかったんだろう?」って思いますか?

こんな疑問を持つか持たないかだけを取り上げたら小さな事のようですが、実際は全然小さな事ではない。
使わなかった指がある。
そして「強い指」「弱い指」という考えがあったとしたら?
イマドキ(現代)の指遣いの常識とは違っていて当然だと思いませんか?

というわけで、現代でも弾く小さな曲を課題に「指遣い考えてみろ!」の時間が(笑)。
こういう時に、先入観ほど厄介なものはありませんね。

第3回講座の本題**バッハの装飾音の考え方

もうね、この本題に到達するまでの復習に時間が(熱が)入りすぎて、一体どうなっちゃうんだろう?って思ったのはきっと私だけではないハズ(笑)。

でもね、講座の時間の後半で、バッハの装飾音の考え方・どう考えるか?どう捉えるのか?どう聴くか?どう聴かせたいのか?
いや、もっと言えば、何を聴かせたいのか?そしてその理由(根拠)は何だと「あなた自身」が思うのか?と、突き詰めていきます。

末次先生はいろいろ提示して下さいましたよ。
こんな時は、それまで自分の中に築き上げられてきた自分の常識を、一度捨ててしまう事をおすすめします。
結構ね、自分の中の常識ってヤツが厄介でね〜、自分の考えを「柔軟」と縁遠いところへやってしまうんですよね。

末次先生、バッハの装飾音の考え方へのヒントを語る語る、の図。

装飾音は、何故そこで装飾音になったのか?その装飾音の意味は何か?を考えると見えてくるものがある。
そしてやはり装飾音を入れるにあたって欠かせないのは「響き」。

多くのピアニストは「ここに装飾音の記号が書かれているから弾く」とか、「書かれているけど弾きにくいから弾かなくてもいいかなぁ?」とか、そういうことで思い悩んでいるだろうと察します。
でも、書かれているから弾かなきゃいけない、というのを取り払ってみたらどうだろう?
それだけでも何か意識が変わるかも知れません。

あ、あら、勢いに乗りすぎで、このままだと全部書いてしまいそうですから、ここらへんで終わりに致しましょう。

末次先生のバッハ講座のまとめ

  • バッハの時代と現代のピアノで弾くのでは違うけれど、バッハはどんな楽器に触れていたのか知るのは、あなたの音楽を創る上で大きな手がかりになる
  • バッハの装飾音は、そこに装飾音の記号が書かれているから弾かねばならないのか?という視点を取っ払ってみよう
  • そこに装飾音がある意味を考えてみよう!それだけで見えてくるものがある!
  • 装飾音をどう入れるかは、あなたがそれを聴いてどう感じるか?を大事にしよう。

とか書いてみましたが、何は置いても気になる方は一度、末次克史先生のレッスンや講座を受講することをおすすめします。
ただし、末次先生は「答え」は言いませんよ(笑)。
答えはね、いつでもあなた自身が考えて・感じて、自分で導き出すものなの。
それは、他のどんな場面でも同じ事。忘れないでね。

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