在住者おすすめの香港の月餅ランキング!中秋節前のお土産に買おう!

2018年9月18日

中秋節と言えばお月見ですね。香港の中秋節は旧暦なので毎年日付は変わります。でも大体9月末ごろ。2022年は9月10日(土)が中秋節です。香港の中秋節は当日ではなく翌日が祝日となりますので、2022年の香港は9月12日(月)が振替祝日。3連休になりますね。

さて日本では中秋の名月には「月見団子」を頂きますが、こちら香港では「月餅」を贈り合います。

月餅ってどんなもの?というお話から、中秋節前のお土産におすすめの月餅を、香港在住25年の筆者がランキングでご案内いたします。

月餅ってどんなもの?

ところで「月餅」(日本語:げっぺい/広東語:ゆっべん/英語:Mooncake)ってどんなものなのでしょう?

月餅とは中国のお菓子で、お月さまを見立てて丸く作られているのだそう。月を愛でる中秋節に親戚や友人 ・会社の取引先と贈り合って頂きます。月餅の中の餡(あん)や具・大きさは地域によって違うようですよ。

余談ですが私の初めての月餅は横浜中華街

私が「月餅」の存在を知ったのは20代前半の頃。当時の知人から「横浜の中華街に行ったからお土産〜♪」と頂いたのが、生まれて初めての「月餅」でした。

丸いけれど、何だか外側はごっつい感じ(柔らかくない)。そしてどう表現してよいのかわからないお味でしたが、中身にはナッツやクルミが入っていました。うーん、これは何だろう?と思った記憶が蘇ります。その時に頂いた月餅はこんな感じでした。

ナッツがいっぱい入っている月餅

記憶ではもう少し高さがない(厚みがない)月餅でしたが、記憶がいい加減なのかもしれません。ところがその数年後、香港に移住してすぐに迎えた中秋節で頂いた月餅は、私の「初めての月餅」とはかなり違うものでした。

このようにナッツが多く入っているのは中国北部のものだそうです。

香港のオーソドックスな月餅

香港で初めて味わった月餅はこんな感じでした。

密度の濃い餡とアヒルの卵入り

分厚い!でかい!味濃い〜〜!とにかくおっきい!あんことアヒルの卵がデデーン!と詰まっています。大福や草餅を食べる感覚で頂くのは無理!なデカさ。聞けばその1個を4等分とか6等分に切り分けてみんなで頂くのだとか。納得して家族で切り分けて頂きました。

どのくらい大きいのかと言うと、この1個が10センチ四方くらい。香港では中秋節の前に親戚や友人知人に贈り合います。みんなが贈り合うから、どの家庭も月餅だらけ。1個が大きいですし食べごたえがあるので食べきれず毎年200万個くらい廃棄されているんですよ。なんか、勿体無いですねぇ。

香港でのオーソドックスな月餅は、上の画像のような蓮の実餡にアヒルの塩漬け卵が入ったものですが、今は大きさも中身もいろいろな種類があります。後ほどご紹介しますね。

中秋節ってどんなことするの?

「中秋節」(ちゅうしゅうせつ/じょんちゃうじっ)は旧暦の8月15日にお月見をすること。旧暦での「秋」は7月〜9月を意味しますが、8月は旧暦で「秋の中の月」ということで「中秋」と言うのだそうです。

日本ではススキに月見団子や里芋・枝豆などを飾ってお月さまを愛でますね。お月さまでウサギさんが餅つきをしている絵も定番。月の黒い影の部分がウサギに似ていることから「月のうさぎ」の伝説が生まれたとか。

中秋節は秋の収穫を月の神様に感謝し月の神様を祭るもの。丸いお月様は家庭円満の象徴なのだそうです。この時期に収穫される野菜や果物をお供えします。香港では月餅の他に里芋やスターフルーツなどを用意する事が多いようですね。

香港の中秋節

香港の中秋節は会社も普段の2〜3時間早くに終業となり、市民は家族団らんを楽しみに家路につきます。家族で仲良く夕食を囲んだ後は、提灯を持って大きな公園や広場に出かけてロウソクに火を灯して騒いだり。ロウソクに火を灯すのは、月餅が入っている缶にロウソクのロウを垂らして細くて赤いロウソクを立てていました。しかしこれは危ないだろうということで現在は禁止されています。

香港での中正月は、お月見するというよりは「お月見」に乗じて騒ぎに行くような雰囲気を感じます。日本のお月見と言うよりは、お花見に雰囲気が近いかなぁ。

中秋節は旧暦ですから毎年その日にちが変わります。2020年は10月1日(木)が中秋節。中国と台湾は中秋節当日が祝日ですが、香港だけは中秋節当日ではなくその翌日が祝日なんですよ。何故かというと、中秋節の夜は遅くまでどんちゃん騒ぎして疲れるから翌日休もうね〜っていう・・・香港ってアバウト〜(笑)。

香港の月餅の種類とおすすめのランキング

では、香港にある月餅の種類とおすすめをランキングでご紹介していきますね。

香港の月餅おすすめランキング第5位はハーゲンダッツ

香港の月餅おすすめランキングの第5位は、ハーゲンダッツです!中国感ゼロなハーゲンダッツでしょうか?そのハーゲンダッツが第5位なのは、意外かもしれませんね。

従来の(オーソドックスな)月餅が欲しいなら、月餅を扱っているお店にある一番大きくて多く置かれているものを選んだらいいでしょう。ただ、そのオーソドックスな月餅は苦手な日本人が多いという事を踏まえて香港在住25年の筆者が香港の月餅のおすすめをランキングでご紹介しています。

ハーゲンダッツの月餅

ハーゲンダッツはアイスクリームのブランドですから、そのハーゲンダッツが月餅を出したとなれば、「アイスの月餅」だと想像するのは難しくないでしょうか。従来の月餅の、餡こやアヒルの卵が苦手な方でも、ハーゲンダッツのアイス月餅なら問題クリア!美味しく頂けるでしょう。

こちらハーゲンダッツのアイス月餅は予約購入。いつまでに幾つ買うと何割引き、というシステムです。いつまでだと幾ら、それを過ぎると・・・と微妙なところですし年々価格は変動していると思いますが、いずれにしても大体の所で約300香港ドル(約4,168円)くらいです(4個入り)。

こちらをオススメする理由は、アイスなら万人に受け入れられるだろうということ。そしてハーゲンダッツのアイスは種類が多いのを、この月餅も反映しているところです。

どうやって予約購入するのかというと、まずハーゲンダッツのお店に行って「月餅券」を買い、その後指定された日に店舗に受け取りに行くというシステムです。

香港の月餅おすすめランキング第4位は大班冰皮月餅

香港の月餅おすすめランキングの第4位は、「大班冰皮月餅(タイパン・ピンペイ・ユッベン)」です。

大班冰皮月餅

「冰皮月餅」というのは、「雪のような(雪のパウダーのような)月餅」という意味で、こちらは食感で近いのが「雪見だいふく」だと筆者は感じています。

「雪のような」というのは、アイスのように冷たい月餅ということ。こちらは低温保存(4℃以下))で搬送・販売されているそうです。

こちらには、クラシカルな緑豆ベースのもの、胡麻ベースのもの、抹茶ベースのものにチョコレートがベースのものなど4種類入っていますので楽しめますよ。こちらは215香港ドル(約2,987円)。価格は変動することをご理解くださいね。

香港の月餅おすすめランキング第3位はスターバックスコーヒーの月餅

香港の月餅おすすめランキングの第3位は、スターバックスコーヒーの月餅です。

スターバックスの月餅

スターバックスコーヒーの月餅は毎年少しラインアップが変わりますが、コーヒーベースの月餅は毎回入っているようです。今まで出たものにはバニラベース・抹茶ベース・アールグレイベース・緑茶ベース・ほうじ茶ベースなどがありました。

スターバックスの月餅

こちらはチョコレート・ベースに月をイメージさせる白餡が入っているものです。コーヒーに合う月餅を考えるあたり、さすがスターバックスですね。

スターバックスでは、何箱買うかや何時までに買うかで値段が変わってくるようですが、多く見積もっても大体300香港ドル(約4,168円)あれば1箱買えそうですよ。ここ数年は3種類の味が2個ずつの合計6個入りです。

香港の月餅おすすめランキング第2位はペニンシュラ・ホテルの月餅

香港の月餅おすすめランキングの第2位は、ペニンシュラ・ホテルの月餅です。

ペニンシュラの月餅

香港のペニンシュラ・ホテルに入っている広東料理の「嘉麟樓(スプリング・ムーン)」が予約販売しているミニ月餅です。

この月餅は予約ですぐいっぱいになる人気の高さでなかなか手に入らないようですが、私は有難くも頂いた事が。カスタード・ベースの餡が上品なお味のミニ月餅なのです。

こちらは予約販売なので、気になる方はペニンシュラ香港のウェブサイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。

香港の月餅おすすめランキング第1位は奇華餅家!

香港で売られている月餅おすすめランキングの堂々第1位は!奇華餅家(キーワー・ベーカリー)の「奶皇系列(カスタード・エッグ・シリーズ)」の「鴛鴦奶皇(Assorted Custard Mooncake)」です!

奇華餅家の鴛鴦奶皇

この月餅はミニサイズで、カスタード・エッグとチョコレート・カスタードの2種類が4個ずつ(合計8個)入っています。カスタード・エッグがベースの餡とチョコレート・カスタードがベースの餡は、従来の月餅が苦手な人でも餡こが苦手な人でも美味しく頂けますよ。

今までいろんな月餅をお土産に買って帰りましたが、この奇華餅家の「鴛鴦奶皇」が一番喜ばれましたので、胸を張ってオススメ致します!

ちなみに値段は変動するかもしれませんが、206香港ドル(約2,862円)でした。1個あたり約25.7香港ドル(約358円)。

香港での中秋節の祭りを楽しもう!

月餅と言えば、中秋の名月=中秋節に頂くもの。ではその中秋節に香港を訪れるなら、香港で行われるイベントにも行ってみましょう!

香港市民の多くは、中秋節は家族で夕飯を頂いた後にランタンを持って大きな公園や広場へ繰り出します。香港島なら銅鑼湾(コーズウェイベイ)にあるヴィクトリア・パークがオススメ!ものすごい人が集まりますよ。この時期になると、スーパーや文房具屋さんで動物や子どもたちに人気のキャラクターのランタンが売り出されます。それを持っていざ公園へ!

また、ヴィクトリア・パークの向かい側にあるタイハン地区では、舞火龍(ファイアー・ドラゴン・ダンス)が開催されます。

香港タイハン地区の舞火龍

この舞火龍は、100年ほど前に起こった台風の直撃や疫病などの災いを収めるために、占い師による助言から始まったと言われています。なんと、全長67メートルもの巨大龍に数え切れないほどのお線香をつけて舞う大イベントなんですよ!

火竜の舞は、300人もの男性達によって担がれ商店街を練り歩きました。ちなみにこの火竜の舞は、2011年に中国の無形文化財に指定されているんですよ。

月餅は中秋節を祝うもの。香港の月餅おすすめランキングのまとめ。

  • 香港で月餅は、お月見する中秋節を祝うために大事な人と贈り合うもの
  • 香港の月餅おすすめランキング第5位はハーゲンダッツのアイス月餅!
  • 香港の月餅おすすめランキング第4位はアイスのように冷たい大班冰皮月餅!
  • 香港の月餅おすすめランキング第3位はハーゲンダッツのコーヒーに合う月餅!
  • 香港の月餅おすすめランキング第2位は、泣く子も黙るペニンシュラの予約即完売の月餅!
  • 香港の月餅おすすめランキング堂々第1位は、奇華のカスタード・ベースの鴛鴦奶皇!

今回おすすめした香港で買える月餅は全て、オーソドックスな月餅とは違って日本人なら誰もが受け入れやすいお味に進化した月餅をお届けしました。日本ならではの月見団子とは違う中国文化の中の香港の月餅を、あなたも香港に行ったら是非味わってみて下さいね。

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