● 黒鍵から白鍵への半音移動は、「落とすだけ」
画像の左手、赤●のラインです。
このラインは、後の「ソ」が、そのフレーズの「終わりの音」。
その直前の音は、「ラ♭」ですから、半音降りる事になります。
音が降りて終わるなら、「ふぅ」と息を吐くように、
自然にデクレッシェンドするのは、とても自然です。
だけど、「ラ♭」を打鍵した後に、「ソ」を「打鍵し直す」と、
「ソ」は、飛び出てしまいます。
自己主張の塊の音に、なります。
うーん、困った。
じゃ、どうしたら良いのかしら?
どうしたら綺麗に弾けると思う?
あれこれ試してみたいですね・・・
これはレッスンの覚書なので、書いておきます。
(お話しします)
ただし、文章上の話なので(レッスンで手に触れながら、音を出しながらではないので)、
お読み下さる皆様に、どこまでまっすぐ伝わるかはわかりません。
ただ、「落とすだけ」です。指をね。
「ラ♭」の黒鍵から、半音下の「ソ」へ、
ただ、落とす。
落とす〜が難しい?
頑張っちゃうと、指が黒鍵上で固まって
くっついて、動かなくなりますね。
頬をなでるように、なぞるように、
肩を解放して、親指の爪の横の皮膚のところで、
なで落とす。
どうしても固まってガックン!てなるなら、
指を落とす時に、
「フッ」と息を軽く吐いてね。
指を落とした時、ドスン!て音が出るのは、
手の重さが乗ってしまうから。
手首を使ってしまうから。
落ちた時に、力を逃せないから(留めてしまうから)。
「なぞって落ちる(落とす)」ところまでは
自然に行けているようなのに、
ドスンと落ちるなら、
指が落ちた時に、肘を「クイっ」と上げてみて。
すると、指先で「黒鍵から白鍵へ」滑り落ちる間、
親指の側面が鍵盤に触れていたのが、
「ソ」の打鍵をした瞬間=離鍵の瞬間は、
親指の先の「点」しか触れていない状態です。
音を伸ばせない、という点は、今は気にしない。
その音の響きは、ペダルが拾ってくれます。
繋げたい音、音と音の繋がりを「自然に」。
普段の呼吸を意識していないのと同じくらい、自然に。
お読み下さり、ありがとうございました。
荒井千裕 拝
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