ピアノを弾く上で弾きにくいものに、和音を崩して弾く分散和音=アルペジオがあります。そのアルペジオもオクターブを超え、例えば2オクターブや3オクターブといった音域を使ってのアルペジオになると、その弾きにくさや音を外す頻度はグンと高くなりますよね。

ショパン「幻想即興曲」から

今日はそんな、オクターブを超えるアルペジオについて、どう練習したら良いのか考えていきましょう。

ピアノでオクターブを超えるアルペジオで気を付けるポイント

画像の右手のお話ですよ。

「らどれふぁらどれ」と、アルペジオで上がっていきます。その「らどれふぁ」を、「1 2 3 4」の指で弾き、そして次の「ら」に、指くぐりで「1」を持っていく。

この時に気を付けるコトがあります。

指くぐりをする所、「ふぁ→ら」を切らないようにする事。それは飛ばないように気をつけるという事です。しかしそれは指くぐりをして打鍵する「ら」が発音されるまで、「ふぁ」を弾いている指が鍵盤から離れてはいけないという事ではないので、こちらも気をつけたいポイントです。

レガートのポイント

レガートとは、音と音をつなげる事ですが、そのためにピアノではつなげたい(レガートで弾きたい)音と音の打鍵で、まるでリレーでバトンを渡す時のように両者が必ず鍵盤に同時に触れている時間がなければならない、と教わった人もいるでしょう。

それも間違いではありません。ものすごく正解かもしれませんよ。問題は、実際に打鍵する指がそのように音と音をつなぎ合うように指ペダルのように、同時に打鍵している時間があったとしても、実際に出てくる響きの上でレガートとしてつながって聴こえない事も往々にしてある、ということなのです。

我々がピアノを弾く上で最も気をつけたいのは、思い込みを外すこと。

指でつなげているからレガートになっている、というのは思い込みの一つ。本当にレガートになっているのかどうかは、耳が判断することです。聴いている人に、どう聴こえるかですよ。物事には「絶対」はないのだな、といつも好奇心を持って向いたいですね。

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オクターブを超えるアルペジオの練習法

さて、画像のアルペジオの話に戻しましょう。もう一度画像を載せますね。

ショパン「幻想即興曲」から

右手「らどれふぁらどれ」の「ふぁ」を打鍵する時にはもう、「1」の指は次の「ら」に、用意されている状態にしてみましょう。必ずしも「ら」に指が届いていなくて良いのです。「前もって準備する」という意識が大事。これは打鍵の習慣ですから、アルペジオに限らずどんな場合にも無駄なく有効ですよ。

さぁそして、指くぐりをした「ら(1)」の打鍵をする時には、その次の「どれ」に、「2と3」の指が、和音として掴める状態に用意されているコトです。

練習法は、「らどれふぁ」を「1234」の指で和音として弾ける状態にして弾き始め、「らどれふぁ」までで一度止める事。止めた時の注意点は、「1」の指は、次の「ら」へ用意された状態で止めること。

それが出来るようになったら、次の段階へ。「らどれふぁラ」と、指くぐりをした「ラ」までで、止める。止めた時に、次の「どれ」へ「2と3」の指が、用意された状態になっていることを、確認する。(それが出来るまで、繰り返す。それが出来たら、「らどれふぁらどれ」を続けて弾いてみるのです。この繰り返し。

この曲に限ったコトではありません。オクターブを越えるアルペジオの基本練習はこのようにやってみましょう。

ピアノでオクターブを越えるアルペジオの練習法のまとめ

  • ピアノでオクターブを超えるアルペジオでは指くぐりで音が切れないように気を付ける
  • ただし指と指でつなげるだけがレガートではないことを知っておく
  • オクターブを超えるアルペジオの練習法は、出来る限り打鍵の準備を事前にしておくこと

最大のポイントは頑張らなこと、鍵盤に執着しないことです。指は出来る限りの準備を常に意識し、そして耳で音の響きに敏感になりましょう。

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