ピアノは右手も左手も使うし、ペダルを踏むなら足も使います。同時にやらなければならない事が、ありすぎますよね。だから、本当に大事にしなければならない事=メロディを、「弾いている”わたし”」が思っているほど、綺麗に聴こえてこない事が多いのです。

じゃ、どうしたらメロディを埋もれさせずに浮き立たせられるのでしょうか?

音の動きの中にあるメロディを聴く方法

今朝配信したメルマガの、補足解説版です。
音は流れて行くもの。次の音へ、そのまた次の音へと繋がっていくもの。そして楽譜は横へ、右へ右へと読んで行くもの。でも、メロディの繋がりは、隣同士の音とは限りません。

こんな左手の動き「レレファレラレファレ レレミレソレミレ レ…」

このような動きは、この音列の中で「動いている音の繋がり」がメロディになります。

→「レ ファ ラ ファ レ ミ ソ ミ レ」

だから、この音の繋がりをもっと聴いてあげましょう。もっと大事に弾きましょう。これらの音に「テヌート」が付いていると思ってみてね。

「指ペダル」の感覚を持って打鍵するのも、一つの方法です。これらの音を打鍵する指先が、鍵盤の中に入って行くように。

音の動きの中にあるメロディを聴こう!

メロディを埋もれさせずに浮き立たせる方法

これは、ベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ」”テンペスト”第1楽章のあるフレーズです。ここは右手がヘ音記号(低音部)で、左手は右手と交差して(左手は右手の上から)ト音記号(高音部)でメロディを弾きます。

左手で高音部で弾くそのフレーズがメロディだって事は、それを弾くあなたはわかっているの。そのメロディが綺麗に聴こえていないなんて、気づいていない。だって、あなたはあなたなりに歌っているのだから。

でもね、そのメロディを邪魔してしまう存在なのが、右手で低音部で弾く伴奏です。そもそも、低音部と言うだけで、自分が思っている以上に音は響きます。じゃあ、どうしたらその低音部の響きを抑えて右手のメロディを浮き立たせられるの?

それは、「意識する事」です。左手のメロディを歌うだけでは、浮き立たせるには足りません。それなら、低音部で伴奏を弾いている右手の音量を、抑えてみませんか?

ん?低音部を弾く右手の音量を、「抑えているつもり」?

それでも低音部の伴奏の存在感が大きいなら、「打鍵の仕方」を見直してみましょう。きっとあなたは、真面目に向き合いすぎているのかもしれません。真面目に、しっかりきちんと鍵盤の「底」まで指が当たるのを感じるまで、打鍵していませんか?

息を吐いてね。頑張らないで。そこまでしっかり打鍵しなくても、音は出ますよ。そんなに頑張らないでね。

似たようなケースです。こちらはドビュッシー作曲の「喜びの島」の一部。

この画像のフレーズは、右手の内声と左手の内声の動きがメロディです。だけど、右手の上の16分音符の動きもせわしないので、なかなか内声のメロディに気を使ってあげられません。気を使ってあげられても、なかなか綺麗に響きません。

じゃあどうしたらいいのか?そのメロディを奏でる音の打鍵をする指が、鍵盤の斜め向こう側に入っていくように、それを想像して弾いてみる。打鍵する指が、鍵盤の真下に落ちるのではなく、鍵盤の向こう側に「入っていく」ように。そして、その音が、まるで水面を這うように紡ぐ。

ぜひ、想像力をフルに稼働させてね。

メロディを埋もれさせずに浮き立たせる方法は、一つじゃない。まだまだ出来る事はありますよ!

音の動きの中にあるメロディを聴いて浮き立たせるためには

  • 音の動きの中にあるメロディを聴く!
  • 「聴く」「弾く」をもっと意識する!
  • 鍵盤の底まで打鍵しなくても音は出ることを忘れない!

意識すると言うは易し行うは難しですね。意識しているつもりでもうまくいかない・バランスがおかしい場合は、意識する矛先を少し変えるだけでビックリするほど変化が現れますよ。今の自分のやり方・考え方に固執しないように。煮詰まったら少しその場を離れるのも有効ですよ。

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