一生懸命手を尽くし心を尽くし、時間をかけて仕上げたのに、いざ本番を終えると衰えていく。だってまた次に挑戦しなければならない曲が、目の前に置かれているから。

あんなに気持ち良く弾けるようになったのに、こんなに弾けなくなっちゃうなんて、悲しすぎる・・・そう思ったことはありませんか?

どうやったら一度仕上げた曲を維持出来るの?過去に仕上げた曲を復活させられるのか?その方法をお話しします。

 photo:my piano, my hand, music by zen

最近また周囲で話題になっているので、過去記事に手を加えて更新します。

一生かけて、この一曲だけを弾けるようになりたい!という方もいらっしゃると思いますが、多くのピアノ弾きは(演奏家/学習者含め)、ある問題に突き当たっているでしょう。それが「次の曲にむ気合うと、仕上げた曲を維持できず忘れてしまう」と言うことです。

一度仕上げた曲を維持できない状況

一度、ある程度まで曲を仕上げる。

例えば、その目安は発表会とか演奏会で人前演奏をするとか、そのような機会がない場合は、自分の演奏を録音とか録画して、ウェブサイト・ブログ・YouTubeなどにアップロードする、というような事が、仕上げとして一応の目安になるかと思います。

問題はその後に起こります。仕上げますと、次の曲に向き合うことになりますね。次の曲と向き合うと、一度仕上げた曲と向き合う時間がなくなり/減り、弾けなくなっていきます。頑張って2~3曲は維持できても、それ以上になると、とても無理!な状態になる。

過去曲を、期間をあけて掘り起こすのは非常に良いことです。仕上げた状態を維持し続けるのが難しいなら、掘り起こしてみませんか?

過去曲を復活させる/させやすくする方法

ピアノで過去曲を復活させる方法、それはズバリ!定期的に弾いておくことです。

例えば、半年とか放置しきった曲は弾けなくなってしまいますね。(場合によって曲によっては1ヶ月でも?)曲は頭の中にあっても、指が「まるで初見ですか?」状態にまで後退してしまいます。そこまで崩れてしまうから、戻すのが大変なのです。

だから、定期的に弾いておく。一度仕上げた状態を「100」とするなら、その「100」のままで維持しなくていいんです。「70」とか「80」とかで、いい。「60」くらいでも十分かもしれません。

具体的には、

「超ゆっくりだったら、迷わず、気持ちも込めて弾ける」

という状態であれば、良い。

もうちょっと自分の中の設定を高くしたいのであれば、「超ゆっくりだったら、暗譜で音楽的に弾ける」という状態が、

一度仕上げた状態を維持する方法

一度仕上げた(或は、取り組んだ)後に、その状態を維持するためには。

  1. 触れる頻度を少し落す。
    もし、今まで毎日弾いていたなら、その曲を弾くのは一日おき/二日おきにする。
    がむしゃら練習に費やすのではなく、少しテンポを落して、丁寧に1回弾く。(何回も弾く必要はない。)
    様子を見て、その曲に触れる頻度を、週に1回、二週間に1回、1ヶ月に1回、と落していく。
  2. 怪しい!と感じたら、少し詰める。
    触れる頻度を落として弾いてみた時に、「うん?」と音や表現や呼吸で怪しいところが出て来たら、その部分を取り出して、ちょっと詰めた練習をする。
    →つまり、状態を「怪しくなかった時」のものに戻すと言うこと。
  3. スケジュールを決める。
    それらの曲に触れる頻度を下げていくと、問題が一つあります。「触れる/弾く/復習する」ということそのものを忘れてしまうのです。だから、スケジュール化しましょう。たとえば、曜日を決めてもいい。
    毎月○日は、これこれの曲に触れる!と決めてもいい。私は祖母の月命日が「レパートリーに触れる日」、と決めています。
    それでも、どうしてもその日には触れられない、という事情もありますから、そういう時は、その前後の日に必ず組み込みます。
  4. 曲数が増えたらそれでも回しきれない!という場合は?
    ローテーションを組みます。作曲家ごととか、時代別に分けてもいいでしょう。
    実際、私も毎月全ての曲に触れるのは不可能ですから、グループに分けて、2~3ヶ月で一巡するようにしています。

※ 尚、これらの曲には、レパートリーだけではなく「将来レパートリーに加えたい曲」や「ゆくゆく、きちんと学びたい曲」「一度 学び始めたけれど、頓挫している曲」も含めます。

レパ=トリーとして維持する曲かどうかの線引きは、「現在学んでいる曲ではない」ことです。

過去曲を本格的に取り出す方法

さて、上記のやり方で、適度に(それは絶対、仕上がっている状態ではなく、自分としては「ほど遠い」と思うかもしれない状態でも)触れていくと、いざ本格的に取り出さなければならない時、たとえば、演奏会で再びプログラムにあげたい/あげるという時に、以前一度仕上げた状態へ戻るのが非常に早くなります。

一週間程、念入りな練習をすれば、大抵、戻ります。

※ これはもちろん、個人差はあります。

でも復活させる時間に個人差はあれど、何もやらずにいるのとは雲泥の差があります。あなたの将来、明日、何が起こるかわかりません。いつ「弾いて」と言われるか、わからないのです。

今「趣味だもーん、別に人前で弾かなくてもいいもーん」と思っている方が、いつ人前で弾きたい人に変わるかもわからないのです。

演奏家でも、いつ突発的に演奏会の依頼が入るかわからないです。演奏の準備期間に、時間をかけられる事ばかりではありません。

持ち曲を維持する・過去曲を取り戻す方法は

一度仕上げた曲を定期的に弾いておくこと。スケジュールを決めるもよし、ある程度曲数が増えたらグループ分けして、定期的に循環させるのも良し。

ポイントは「常に完璧な状態でなくていい」と許可を与えること。

あなたのピアノ・ライフに、少しでも参考になりましたら幸いです。

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