「フォルテシモ(ff)」と言う記号を見ると、瞬時に頭が沸騰してしまいませんか?フォルテシモは「とても強く」と言う意味だから、フォルテシモを見た途端のパブロフの犬状態?

フォルテシモの危険性

「フォルテシモ(ff)」や「クレッシェンド(だんだん強く)」の記号は危険です。フォルテシモやクレッシェンドを見ると、その瞬間に、これ以上ないほどの力で鍵盤に腕を振り下ろしていませんか?
まるで、悟空が元気玉を出すように。(※ ドラゴンボールのお話)

この画像のように、フォルテシモの指示がある曲はいっぱいあります。きっと、あなたが今向き合っている曲にも、フォルテシモがあるでしょう。ちょっと楽譜を見直してみて下さい。

フォルテシモに至るまでを考える

そのフォルテシモは、突然現れたのでしょうか?
そのフォルテシモに到達するまでのフレーズは、どんな様子でしょうか?
盛り上がって来て(クレッシェンドしてきて)いませんか?
盛り上がってきての、フォルテシモではないでしょうか?

盛り上がってきて到達するフォルテシモなら、ちゃんと「盛り上がってきてますよ」「盛り上がってきましたよ」が伝わるようにしましょう。どうやったら伝わるのか?考えてみましょう。盛り上げてフォルテシモにするための計算が必要なら、計算してみましょう。

ラフマニノフ「プレリュード」Op.23-5のフォルテシモ

そして、この画像の場合を見てみましょう。

フォルテシモのすぐ後=フォルテシモで弾く音の次からの16分音符は「ピアノ(p)」に落ちます。
そして、それからもう一度!クレッシェンドです。

この「ピアノ(p)」を見落としていませんか?わざわざ書かれていますよ。

フォルテの後のクレッシェンドを効果的に弾くために、覚えておくと良いことをお話しします。それは、「クレッシェンドの出だしを、一度ピアノ(p)に落とすこと」です。基本だと思っていていいくらいです。

それでもこの画像では、ラフマニノフさんはわざわざ「ピアノ(p)」を書き入れているのです。絶対に、ピアノ(p)に落としてから、クレッシェンドして欲しかったのです。

それを見落とす/理解していないと、大変な事になってしまいます!
ぜひ、気をつけてくださいね。

フォルテシモからピアノの間を聴く

右手はオクターブ上がって「フォルテシモ」でタイ。
左手は音が降りて行って、突然の「ピアノ」。

一瞬でフォルテシモからピアノになるように見えるのだけれど、実はそこに「間(ま)」があります。

フォルテシモの音を打鍵し、実際に発音した響きを聴いた瞬間、その響きが頭の中でこだまするように動く。
まるで、響きが走馬灯のように駆け巡っているのを追うように、一瞬の止まった時間の中で、響きだけが動いているのを聴くように。

その一瞬が、スローモーションのように「見える」「聴こえる」ような感覚を想像してみる。

ねぇ、想像できるのだから、慌てなくていい。
時間を取る事を、躊躇わないで。

増殖した(大きくなってきた)エネルギー(音量)を、急激に落とすには、それにふさわしいタイミングと呼吸が必要だからね。

時間を「動かしていく」「正確に動かしていく」という呪縛を解いてみよう。

フォルテシモに気をつけると次が綺麗に流れる

  • そのフォルテシモが現れるまでの経緯を理解する
  • フォルテシモとピアノの「間」を聴く

フォルテシモをただ「とても強く」だと思わず、何故フォルテシモになったのか?何故そこにフォルテシモがあるのか?またフォルテシモの後はどうなっていくのか?俯瞰的に見てみましょう。するとあなたの演奏はとても綺麗に流れていきますよ。

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