メロディがどこにあるかわかっていても、歌っているつもりでいても、何だかしっくりしないことはありませんか?

右手ばかりが気になって左手を全然聴いていなかったなんてことは、ありませんか?もしかしたら繋がりがあるのかもしれませんよ。そんな繋がりがわかると、ピアノでどう弾いたらいいのか打鍵の仕方が見えてくるかもしれません。

もう少し「音のつながり」を気にかけてみませんか?

歌を誰が歌っているのか?ピアノ以外の楽器なら何だろう?と想像してみる

ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ」”テンペスト”第1楽章から

これは画像の下の段(左手で弾く音のライン)が「メロディ(歌)」です。それはこの曲を弾く人には「頭では」わかっていること。

でもね、それが歌として伝わらないとしたら何が原因だと思いますか?きっと1つは思い当たるでしょう。

左手のメロディが歌として伝わらない(聴こえない)理由の1つは、右手の8分3連符の打鍵がうるさすぎること。

「だってそこ、フォルテシモ(とても強く)なんだもん!」って思うでしょ?そうね、きっとあなたはそこに「フォルテシモ(ff)」の記号を見てしまったから、無意識のうちに右手は頑張って弾いてしまうのでしょう。

そして右手がうるさすぎるのが原因で左手のメロディが聴こえないとなると、それまで以上にまるでハンマーで何かを叩きつけるように左手の打鍵を頑張ってしまいます。じゃあどうしたらいいんだろう?

あのね、その左手のメロディをね、もしもピアノじゃない他の楽器が演奏するとしたら?この曲を、オーケストラが演奏するとしたら何の楽器が演奏すると思う?何の楽器だったらいいな、と思うかしら?

もしその左手のメロディを、誰かが歌うのだとしたら、どんな人が歌うのかしら?男の人かしら?女の人?子供?少年?少女?20代の青年?30代?それとも40代?もっと上かしら?体格はどんな人かしらねぇ?

さぁ、想像のお時間です。こうやってイメージしてみましょうね。

その音の重さや存在感を考えてみる

モーツァルト「ロンド」から

画像の2小節目の下の段、左手で弾く赤丸の音です。4分音符でスタッカートが付いていますね。この音って、どんな風に弾いたらいいのかしら?

「4分音符でスタッカートが付いている音」という音価をきちんと理解しておくことも大事です。でももっと大事なのは「音価だけで判断しない」事。4分音符でスタッカートだから短い?でもね、その音がフレーズの始まりの音なのか終わりの音なのか、それとも繋ぎの音なのかで存在感は変わってきます。音の重さも変わってきます。

その音はどんなダイナミクス(強弱)を経てつながる音なのか?ということも、考えてみましょう。

じゃあね、その音は「始まりの音」かしら?それとも「終わりの音」かしら?まずはそこから。正しいとか間違いとかは気にしなくていいから、始まりの音なのか終わりの音なのかを「あなた自身で考える」事がスタートです。

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つながりのある音ならピアノでもちゃんとバトンを渡そう!

モーツァルト「ロンド」から

この画像も同じ事です。でもこちらはもう音の流れを書き入れてしまいました。本当はね、右手の動き(画像の上の段)だけを見ても、多くのことがわかります。

なぜなら8分音符2音にはスラーが付いていてその2音目にはスタッカートが付いています。その上、その次は8分休符ですから、呼吸もわかりやすいパターンです。ただし気を付けないとこの8分休符は無意識のうちに見過ごされやすいもの。

ただ右手だけを見ていると、左手の4分音符はどんな存在感なのか重量感なのか、いまいちわかりにくいでしょう。こちらも単純に「スタッカートが付いているから」と元気良く弾いてしまって良いのか考えたいところ。それは右手の動きを含めて総合して見ると、きっと見えてくるものがあるでしょう。

左手の4分音符は右手の動きを受けてくるなら、ちゃんとそのバトンを渡してあげましょうね。放り投げないでね。

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