楽曲には、似たようなフレーズが3回続けて出てくることがあります。そんな時、あなたは何か変化をつけて演奏することを意識しているでしょうか?

フレーズが発展していく時、もしもこのフレーズを演奏するのが他の楽器だったら?ということを想像してみたことはありますか?

そんな事を「想像する」癖をつけてみましょう。いろんな事を「もしもこうだったら?」と想像すると、あなたの音楽はもっともっと!生き生きしてきますよ。そんな事をお話していきますね。

3つのフレーズは段階をつけて想像する

フレーズは、「三段階」になっている事が多い。例えば以下のようなケースです。

  1. 短めのフレーズがある
  2. 最初のフレーズによく似たフレーズが音程を変えて登場する
  3. 更に音程を変えて、そのフレーズが長く発展していく

しかし、たまにはその逆もあります。

ギロック「ソナチネ」第3楽章から

それが上の画像のケース。これは非常に短いフレーズですが、画像中の1~2小節目が「第一段階」、画像の3小節目が「第二段階」で、画像の4小節目が「第三段階」となっています。

このケースは第一段階が長い。そして第二段階と第三段階は、第一段階の縮小版となっている。第二段階と第三段階は、音と動きは全く同じですが、強弱の指示が異なっていますね。

つまり、この三つは全て、ニュアンスが違う。イメージが異なるのです。ではどんな風にイメージしてみましょうか?

イメージの仕方の例

上の画像のイメージをどうしたらいいか、参考までにお話しますね。あくまでご参考程度に。

  1. 第一段階:蒸気機関車が走り抜ける
  2. 第二段階:機関車が止まろうとしている
  3. 第三段階:機関車が、まさに止まろうという所

第一段階ではうねりを大きく出してみます(クレッシェンド&デクレッシェンドの波を大きく)。そして第二段階で「ピアノ」、第三段階で「ピアニシモ」というのは、はっきりしていてわかりやすいでしょう。

ここで和音の出し方(バランス)を考慮すると、もっと面白くなりますよ。では次にその和音の出し方について見ていきましょう。

和音の出し方・バランスの例

もう一度、画像を見ながら考えてみましょう。  

ギロック「ソナチネ」第3楽章から

ではこの左手の5度音程の動き、バランスをどうとってみるのか、一例をお話します。

  1. 第一段階:上の音を出す(聴く)
  2. 第二段階:上下の音のバランスを同じにする
  3. 第三段階:下の音を出す(聴く)

と、こんな風に考えられます。

フレーズの三段階進行は、いろんな曲の中に結構出て来るので、どこかで見つけたら、ちょっと考えてみてくださいね。

ちょっとフレーズの捉え方やバランスを考えると、もっと面白くなりますよ。

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もしもオーケストラだったら何の楽器が演奏してるだろう?と想像する

今あなたが向き合っているのはピアノという楽器です。その前提でこのブログは発信していますが、この記事を読んで下さる方の中には他の楽器を学習している方もいるでしょう。なので、ご自身の楽器に置き換えて考えてみて下さいね。

もしあなたが今弾こうとしているそのフレーズを、他の楽器が演奏するとしたら?オーケストラが演奏するならそのフレーズはどの楽器が担当するだろう?と考えてみたことはありますか?とても面白い作業で、ワクワクしますよ。脳内ドーパミンどば〜〜!です(笑)。

リスト「ハンガリアン・ラプソディ第2番」から

この画像から次の画像に音楽は流れていきます。

リスト「ハンガリアン・ラプソディ第2番」から

既に楽譜画像に書き入れてありますが、これは例えばココはこの楽器が!ココに来たらこの楽器が!と、生徒がわかるように話した例なので、それが相応しいかどうかは別問題です。

だけど、ココは何の楽器で、何人くらいで~とか、コントラバスだけで10人くらい居て~とか、例えばホルンもトロンボーンも10人とか居て~とか、それが最後は全員でユニゾンになっちゃって~とか。もうさ、ステージから落ちそうなくらい居るんだよ!とか。

「とか」「とか」多過ぎですが(笑)

どんな旋律も、どんな和音も、
オーケストラの楽器だったら、
どんな楽器が担当するだろう?

って、想像すると、めちゃ面白くなりますよ。

音楽の三段階活用と、演奏が生きてくるオーケストレーションのまとめ

  • 似たようなフレーズが3回繰り返される時は、何かを変えてみよう!
  • そのフレーズを、もしもオーケストラが演奏するならどの楽器だろう?と想像してみよう!

3つのよく似たフレーズは、段階をつけて想像することを意識すると音楽が生きてきます。そしてそのフレーズを演奏するのが他の楽器だったら?と想像するともっと音楽が生きてきますよ。ご参考までに。

最後にお知らせです。

チェンバロから考えるバッハ講座Vol.3 装飾音の考え方〜講座のご案内

ベルギー在住鍵盤楽器奏者の末次克史先生による「チェンバロから考えるバッハ・ピアノ奏法の可能性〜Vol.3 バッハ・装飾音の考え方〜」ワークショップのご案内です。

2018年7月15日(日)13時〜

東京都杉並区のスタジオ・ピオティータさんにて

講座参加費:5,000円

ピアノとチェンバロを使ってのワークショップです。

詳細はこちらのページをご覧ください。お問合せ・ご予約はわたくし荒井がメールで承っております。

chihirohk@gmail.com

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