オクターブを超えるアルペジオを弾きにくい、なんかいつもうまく弾けない!と感じたことはありませんか?

ショパン「幻想即興曲」から

そうね、オクターブを超えるアルペジオって本当に弾きにくいし厄介だと思います。今日はそんなオクターブを超えるアルペジオの弾き方についてお話しましょう。

オクターブを超えるアルペジオは準備が命!

オクターブを越える=指くぐりがあるアルペジオをキレイに弾くためには、準備が命!と言っても過言ではありません。「準備」というのは、次の「ポジションへの準備」のこと。

改めて画像を出しましょう。

ショパン「幻想即興曲」から

この画像の上の段(右手で弾く赤丸のところ)のように、「・らどれふぁらどれ」と上がっていく中で、「・らどれふぁ」の、「ら」で「1」の指に替えていきます。しかし、「1」の指をどのようにして準備するか?が要。

画像1音目上段の「ら」(第2間の「ら」)を打鍵して次の「ド」を打鍵したその時には、「1」の指は既に1オクターブ上の「ラ」に向かって手の内側に行かねばなりません。というか、行くべき!でございます。

言い換えると、「ら」(第2間の「ら」)を打鍵して次の「ド」を打鍵したその時に1オクターブ上の「ラ」への打鍵の準備が出来ていると、オクターブ上の「ラ」を実際に「1」の指で打鍵する時には既に、続く「どれし」を打鍵する準備も出来ている状態になります。

先々への打鍵の準備が早いと、それぞれの打鍵がより確実になります。迷いやいい加減・行き当たりばったりで弾いて「違う音弾いちゃった」なんてことを防げますよ。

次への打鍵の準備が早いか遅いかが、1オクターブを超えるアルペジオをキレイに弾くキーポイントです。

自分の状態は自覚しにくいので、客観的にチェックできるといいですね。先生に見て頂くとか、ビデオに撮るとか、オススメ。

1オクターブを超えるアルペジオは二の腕で弾く

メンデルスゾーン「ロンド・カプリチオーソ」から

こちらはメンデルスゾーンの「ロンド・カプリチオーソ」ですが、この右手(画像の上の段)の1オクターブを超えるアルペジオも、弾き方・捉え方の基本は同じです。

同じなので、「打鍵への準備以外」で実際にどこの部位を意識すると弾きやすいか?というお話をしましょう。

あなたはこんなアルペジオを弾く時、どの部位を意識すると弾きやすくなると思いますか?ちょっと想像してみて下さい。エアピアノもいいですよ♪

ゼロ!ではお話しますので、参考にして是非やってみましょう(体感してくださいね)。

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弾きにくい原因を探る

「弾きやすい」と感じる前に、何故弾きにくかったのか?何となく違和感を持って弾いていたのか?違和感があったのはあなたの体のどの部位だったのか?どこか窮屈に感じていたのか?を、探ってみましょう。

あなたが窮屈だとかつらいと感じていた部位がわかったら、そこを解放してあげれば良いのです。

「ピアノを弾く」となると、実際に鍵盤に触れて音を出すのは「指」なので、「指で弾く」或いは「手で弾く」という、無意識のうちに「手首から先」に視点が置かれているのではないでしょうか?

でも、実際には指だけ・手だけの動作ではなく、もっと体の中心から動いていきます。脳(心)で思ったことを指に司令を出して打鍵するような経路ですが、その時、脳(心)→指先と直結ではなく、脳(心)から指先まで「たどっていく(通過していく)」ところがたくさんあります。

それらを無視するから、本当は通過するべく部位が無視され、それらの部位が固まってしまって手首から先だけで弾こうとしてしまって「窮屈感」満載になるのです。

もっと自由になってみましょ。体は全て繋がっている事を感じてみましょう。

深呼吸してみれば、体の繋がり方を感じられる!?

たいてい、ピアノを弾いていて体がつらくなってくる時は、呼吸が止まっています。呼吸が止まると、体の自由が奪われるんですよ。嘘だと思ったら試しに今、吐けるだけの息を吐き出してみましょう。吐き出したら、次はゆっくり息を吸ってみて。そしてまたゆっくり吐いて・・・深呼吸を繰り返してみましょう。

始めは「呼吸をすること」に意識を向けてゆっくりね。それに慣れてきたら、今度は吸った息は体の中をどんな風に巡っているのか、息を吐いていく時は体の中をどんな風に巡って筋肉を緩めていくのか、「感じるよう」努めてみて下さい。

肩甲骨派?それとも二の腕派?

1オクターブを超えるアルペジオを弾く時に、「ここを感じるとラクに弾けるよ」という部位は2つあります。いや、どちらか1つでもいいのです。これはどこを感じると弾きやすいかが、人によって違うからなんです。どっちでもいいの。どっちも繋がっていますからね。

じゃあそれ、どこ?ってこちらです。

  • 肩甲骨(天使の羽)
  • 二の腕

肩甲骨を緩めるとか、天使の羽を広げるとか、肩甲骨(もしくは背中)から腕がにゅ〜っと伸びて鍵盤に触れる、という感覚を持って打鍵できると、上半身が広がって、とてもラクに体を使えるようになります。

二の腕も同じ事です。実は必死になって弾いていて、体が固まっている時は体の外側がガチガチに固まっています。二の腕や肘の外側が、まるでバリアを張るように固まっています。これをね、内側から広げていくことを想像してみましょう。腕の外側を感じるのか内側から外へというのを感じるかでは、全然違うことを体感出来たらもう大丈夫ですよ。

オクターブを超えるアルペジオは準備して体を緩める

まとめますよ。

  • オクターブを超えるアルペジオは、常に次の打鍵の用意をすばやくする
  • オクターブを超えるアルペジオは手や指先だけで弾こうとしない
  • オクターブを超えるアルペジオは、肩甲骨(天使の羽)を広げるように弾いてみよう
  • オクターブを超えるアルペジオは、二の腕の内側から外側へ広げてみよう

体は全てワンピースです。つまり「ひとつながり」。指と手・腕が繋がっているだけじゃない。それは肩にも背中にも繋がっています。決して小さな部位にこだわって視野を狭めないようにしましょうね。

最後にお知らせです。

チェンバロから考えるバッハ講座Vol.3 装飾音の考え方〜講座のご案内

ベルギー在住鍵盤楽器奏者の末次克史先生による「チェンバロから考えるバッハ・ピアノ奏法の可能性〜Vol.3 バッハ・装飾音の考え方〜」ワークショップのご案内です。

2018年7月15日(日)13時〜

東京都杉並区のスタジオ・ピオティータさんにて

講座参加費:5,000円

ピアノとチェンバロを使ってのワークショップです。

詳細はこちらのページをご覧ください。お問合せ・ご予約はわたくし荒井がメールで承っております。

chihirohk@gmail.com

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