曲の中には、同じリズムが繰り返されることがあります。そんな時、あなたは何かを感じるでしょうか?それとも何となくスルー?

モーツァルト「ロンド」から

リズムが同じだから弾きやすい?簡単だ、わ〜い!だけじゃなく、もう少し何かを感じられたらもっとステキな何かが伝わるような気がしますよ。今日はそんな事を考えてみましょうか。

音が上がって行くのを感じてみる

モーツァルト「ロンド」から

画像の最初の小節(左側)の右手を見てみましょう。2回同じリズムが繰り返されていますね。こんなフレーズ、あなたが弾くとしたら、何を気にするでしょうか?何が気になるかしら?

装飾音を入れて弾くのが気になってしまうかも、しれませんね。もしそうだとしたら、一度その装飾音のことは横に置いておきましょう。

  1. そっらそふぁそっそっ
  2. らっしらそらっらっ

この2つの同じリズムの動きは、1回めは「ソ」から始まり2回めは2度上がって「ラ」から始まっていますよね。そしてその後を見ると、リズムは変わって発展していきますが始まりの音はまた2度上がった「シ」からです。

ということは、それぞれの始まりの音だけを取り出して並べると「ソ→ラ→シ」と、キレイに音が並んで上がっていますよね。しかも「シ」から始まるところは「シドレ」とこれまたキレイに2度ずつ音が上がっていきますから、そこまで含めた音の並びは「ソ→ラ→シ→ド→レ」という音階になっています。

あぁ、上がっていくんだなぁ、って感じられたらいいですね。ちょっと空を見上げてご覧。青い空に白い雲がふわふわと浮かんでいるかしら?それとも雨が降りそうなどんよりした空かしら?あなたが今見上げた空が、どんな空模様かはわからないけれど、どんな空でもそこには奥行きがあるのを想像するのは難しくないといいなぁ。

例えばはじめは見上げず自分と同じ高さに視線を置いていたのだけれど、自分より随分背の高い人が現れて、その人を見上げて話すように視線を上げる。次はもう少し上の外の少し高いビルのてっぺんを見上げるように・・・遠くの山を見るように・・・と、視線の高さや距離感を変えてみる。

そんな感じです。同じリズムが続くけれど、始まりの音が上がって行く時は、見ているものの高さが上がっていったり、見ているものへの距離が遠くなっていくような、そんな何かを感じられたらきっと打鍵の仕方や打鍵する時の腕の使い方や、それから弾いている時のあなたの頭の中でイメージしている脳の喜び方とか、みんな変わってきそうよ!

是非、やってみてね。

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音が降りていくのを感じてみる

モーツァルト「ロンド」から

さぁこちらは先にお話したことの逆パターンです。あら、先に答えを言っちゃったわ(笑)。

こちらも右手は同じリズムが続いていますね。でも始まりの音は変わってないですよね?

  1. れーしふぁっふぁっ
  2. れーらふぁっふぁっ
  3. れーそふぁっふぁっ

あらぁ、じゃ、上がって行く感じや広がりは、ちょっと違うのねぇ。じゃあ、何が違うのか、何が変化しているのか見てみましょう。

  1. れーふぁっふぁっ
  2. れーふぁっふぁっ
  3. れーふぁっふぁっ

あら!動きの中の音が変化していますね。やっぱりキレイに「シ→ラ→ソ」と並んでいます。でもこちらは2度ずつ降りていますね。じゃあ次に左手の動きを見てみましょう。

あら!左手は「シーラーそー」って、こちらも2度ずつ降りているじゃないですか〜!しかもオクターブですよ。何だか深い所へ降りていくみたいな感じがしませんか?そう思えたなら、その降りていく音の動き(響き具合)を味わってみましょう。その変化を感じてみましょ。

あなたが感じることが全てです。先生に言われたから「こう弾く」のではなく、あなたが感じて納得できないと、あなたの音楽にはならないでしょ。それが表現するということだと思いますよ。是非、いっぱい感じてみてね。

表現に奥深さを出すために、レイヤーを感じてみよう!

  • 同じリズムが続く時は、レイヤーに変化がある
  • レイヤーの変化を感じる
  • 変化している音が2度ずつ並んでいたら、その動きの方向を感じてみる

考えることはとっても大事だけれど、考えすぎて自分で「感じる」ことを忘れていませんか?例えば打鍵する時に鍵盤に触れる指先の感触だって、もっと感じて味わってみたら、欲しい音を出す引き出しが増えるでしょう。是非、あなたの表現に奥深さを出すため、いっぱい感じて下さいね。

最後にお知らせです。

チェンバロから考えるバッハ講座Vol.3 装飾音の考え方〜講座のご案内

ベルギー在住鍵盤楽器奏者の末次克史先生による「チェンバロから考えるバッハ・ピアノ奏法の可能性〜Vol.3 バッハ・装飾音の考え方〜」ワークショップのご案内です。

2018年7月15日(日)13時〜

東京都杉並区のスタジオ・ピオティータさんにて

講座参加費:5,000円

ピアノとチェンバロを使ってのワークショップです。

詳細はこちらのページをご覧ください。お問合せ・ご予約はわたくし荒井がメールで承っております。

chihirohk@gmail.com

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