楽譜を何度読んでも覚えられない、弾くたびに考えてしまうなんていうことはありませんか?

リスト「パガニーニ・エチュード第6番」より

次はここ(この辺りのポジション)かな?と予測しても、パッと楽譜を見ると全然違っていたりする。何度練習しても音の動きが覚えられないなら、もう少し別の視点から見てみましょうか。今日はそんな楽譜の読み方のお話です。

楽譜の読み方は1つじゃない

楽譜の読み方は1つではありません。だから今あなたがやっている楽譜の読み方が正しいとか間違いとか、そういう事ではなく、他にも読み方はあるということを覚えておきましょう。

音を紡いで行く上で、楽譜に書かれている音を正しく読み取るのは大事ですよね。だから最初は「今弾く音を読む=縦に読む」→「次に弾く音への動き」を読むでしょうか。

音は、音楽は流れて行くものですから、楽譜の上では横へ横へと繋がっていますよね。それは正しい。だけどね、必ずしも「音の繋がり」は、すぐ次の音と繋がっているとは限りません。それを心に留めておいて下さい。

例えば・・・冒頭の画像をもう一度見てみましょう。

リスト「パガニーニ・エチュード第6番」より

例えばこんなフレーズです。まずどの小節も第1拍は両手共にオクターブを超える和音をアルペジオで弾きますね。そして続いて単音メロディ。また次の小節も同じです。

こんな時、第1拍のアルペジオ和音をじゃらららん♪と弾いたら次の単音メロディは「この辺り(ポジション)に来る」という感覚・視覚・聴こえる音で(無意識のうちに)覚えようとしているでしょう。そして単音メロディを弾き終えた後の(次の小節の)アルペジオ和音で迷います。

あれ?さっきのアルペジオ和音はこの辺りだったから、と勝手に想像(予測)してしまうようですよ。でもね、そのアルペジオの和音って、適当にそこに置かれているわけではないんです。そのアルペジオの和音が、どうしてそれぞれの小節でそのポジションなのか?というのを知りたかったら、以下の2つを見てみましょう。

低音の動きを見る

アルペジオ和音の最低音の動きを見てみましょう。

「ラ→ミ→ラ」と動いています。画像がありませんが、この後はまた「ミ」です。つまり「ラ→ミ→ラ→ミ」。規則性を感じませんか?

そう、5度で動いています。この曲はイ短調ですよ。イ短調の主音ラの和音(主和音)から始まって5度上の属音ミ(属和音)。それぞれのアルペジオ和音も、音の並びが不規則?と思うかもしれませんが、よく見ればどちらの和音も全く同じ音程で構成されていますよ。

まずここで認識するのは、低音の動きを知ることです。

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高音の動きを見る

では次に、アルペジオ和音の最高音の動きを見てみましょう。

こちらも最低音と同じように「ラ→ミ→ラ→ミ」と動いていますが、この最高音の場合は、和音から和音への動きを見ないで、次の単音メロディとの繋がりを見てみたらどうでしょう?

すると、「ラ ららどしら ミ みみそふぁみ ラ ららどしら」となっていますよ。(カタカナはアルペジオ和音の高音・平仮名は単音メロディ)

あら!それってアルペジオ和音と単音メロディは別物ではないって事がわかっちゃいましたね!高音の方は、和音から単音へという繋がりが見えました。すると、アルペジオ和音の最高音の意味や、その響きが見えてきませんか?

こうやって楽譜を読んでいきましょう。

楽譜の読み方その2!低音の動きから進行を予測すると覚えやすくなる!はこちら

最後にお知らせです。

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