あなたは「クレッシェンド(cresc.)」という指示を見たら、どうしていますか?

クレッシェンドの意味は音楽をやる人なら、知らない人はいないでしょう。そう、クレッシェンドは「だんだん大きく(強く)」という意味ですね。でも、あなたはクレッシェンドを見ると即座に大音量にしていないでしょうか?

クレッシェンドをする意味は何でしょうか?それは「目的地」を示す事です。

「目的地」=「そのフレーズの到達点=クライマックス」言い換えれば「感情が達する所」。クレッシェンドは、その「場所(目的地)」を示す/導く「ガイド」です。そんなクレッシェンドの効果的なかけ方についてお話します。

クレッシェンドは段階を踏まえるといい

ショパン「バラード第1番」から

1つのフレーズの中で、「ピアノ(p)=弱く」からクレッシェンド(だんだん大きく/強く)で「フォルテ(f)=強く」までもっていく場合・そのクレッシェンドがこのように数小節に渡る場合について。

このような時は「段階を経てクレッシェンドしていく」と、演奏効果が上がります

ショパン「バラード第1番」から

じゃあ実際にはどうやるのか?という1つの例をあげますね。

  1. 1枚上の画像1小節目は「ピアノ(p)」=出だしは「ピアノ」
  2. 2小節目で「メゾ・ピアノ(mp)」に
  3. 画像2枚目の1小節目で「メゾ・フォルテ」にする
  4. 最後の小節で「フォルテ」に

ダイナミクスのレベルを、レイヤーを描くようにその段階を上げていくのです。

それぞれの小節、右手の終わりが「そふぁソファ」ですね。この「そふぁソファ」も、1つ目の「そふぁ」より、2つ目の「ソファ」の段階(音量)を上げる。言い換えれば、打鍵の仕方を変える。

息の長いクレッシェンドは、聴いていてわかりにくいものです。段階を踏まえてダイナミクスを上げていくと、伝わりやすいですよ。是非、お試し下さいね。

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効果的なクレッシェンドのやり方とは

「クレッシェンド」の意味は、「だんだん強く」ですね。「だんだん」ですよ。

ところが「cresc.」という文字やクレッシェンドの記号が書かれているのを見ると、その瞬間にデッカくなってしまう人が多いのです。私も昔はそんな風に勇んで弾いてしまう人でした。

でもね、「クレッシェンド」は目的地に向かって「だんだん強く」です。「到達点」に向かうためにあるのに「クレッシェンド」と書かれている時点で、既に目的地に到達してしまうの。

それでは元も子もありません。どこが目的地だか、わからなくなってしまいます。ましてや長い時間をかけてのクレッシェンドであれば、もう途中で息切れしてしまいます。ちょっと冷静になってみましょうね。自分の演奏を俯瞰してみましょう。

さてここで「クレッシェンド」のポイントを1つ。

「クレッシェンド」始める時は、必ず一度「ピアノ(p)」に落すこと

「これから、目標に向かって行きますよ」とお知らせするのです。いきなり、アクセル全開にしない事。決して「クレッシェンド」=「クライマックスの頂点」ではありませんので、注意しましょうね。

クレッシェンドの効果を最大に発揮させるポイント

  • どうやって音量を上げていくのか、段階を踏まえて考えていく
  • 常に目的地はどこにあるのか?意識する
  • クレッシェンドの始まりはピアノ(p)から

クレッシェンドは戦闘ではありません(笑)。頑張らないでね。

最後にお知らせです。

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ベルギー在住鍵盤楽器奏者の末次克史先生による「チェンバロから考えるバッハ・ピアノ奏法の可能性〜Vol.3 バッハ・装飾音の考え方〜」ワークショップのご案内です。

2018年7月15日(日)13時〜

東京都杉並区のスタジオ・ピオティータさんにて

講座参加費:5,000円

ピアノとチェンバロを使ってのワークショップです。

詳細はこちらのページをご覧ください。お問合せ・ご予約はわたくし荒井がメールで承っております。

chihirohk@gmail.com

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東京南麻布のセントレホールにて

チケット代は以下の通りです。

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  • 中・高校生:3,000円
  • 小学生:2,000円

ご予約はこちらをクリックして開かれるページで承っております

セントレホールでお会いしましょう!

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