トリルやトレモロにうねるアルペジオが続くフレーズは、手や腕に力が溜まりやすくて疲れやすく弾きにくいと感じたことはありませんか?

「いや〜!手が辛い!しんどいんです!」そんな声を何度も聞きました。

ベートーヴェン「悲愴ソナタ」第1楽章から

こんなオクターブ・トレモロや16分音符などの速いフレーズが続いても、支える場所や力を伸ばす場所がわかっているとラクに弾けますよ。今日はそんなお話を致しましょう。

オクターブ・トレモロで手に力を入れない状態とは?

ベートーヴェン「悲愴ソナタ」第1楽章から

この画像の左手は、オクターブ・トレモロの典型的な例。

ピアノ(p)のフレーズなのに、無意識のうちに「頑張って弾いて」しまいます。その姿はまるで「格闘家」のよう(笑)。その時の手の状態を上から見ると、こんな感じになっています。

これが、下の写真のようになるとベター。

この2枚の違いがわかるでしょうか?ちなみに1枚目の手の状態を、横から見ると
下の写真のようになります。

そして、2枚目の写真の手の状態を横から見ると、下の写真のようになります。

ではその違いについて説明しますね。

1枚目と3枚目の写真の手の状態で弾くと、すぐに手も腕も肩もガチガチになってしまうの。これが手に力が入っている状態です。

まず、手全体に力が入っていて、各指がてのひらに接している関節と手首が「元締め」のように「栓」をしてしまっているのです。

これを抜くためには二つ方法があります。

スポンサーリンク

手首の力を抜く方法

手首の力を抜くために、2ヶ所だけ意識するところがあります。そのうちの1つがココです。

意識すると良いのは「てのひら」です。

「てのひら」の中心、ここに小さなボールがあると想像してみて。それが、まるで風船がふくらんでいくような、そんなことをイメージしてみて下さい。

これをイメージできると、「てのひら」を緊張させて突っ張らせるように広げ続けているのとは、違う感覚になります。

もう1つ意識したら良いところはこちら。

それは【天使の羽】が生えているところ。つまり肩甲骨まわりを意識してみましょう。意識を天使の羽に置くだけで、上半身・腕・手首に余分な力は貯まりません。

天使の羽を意識するだけで、あなたの前が広く感じられるようになるでしょう。あなたが紡ぎ出す音が、どんなに多くても速くてもあなたの前方から上へ、そして外側へ広がっていく=音の響きが振動しながら伝わって行くのを聴くことが出来ますよ。

オクターブ・トレモロや速いパッセージを脱力して弾きたかったら、【てのひらの中央】と【天使の羽】を意識してみる事をお試し下さいね。

最後にお知らせです。

チェンバロから考えるバッハ講座Vol.3 装飾音の考え方〜講座のご案内

ベルギー在住鍵盤楽器奏者の末次克史先生による「チェンバロから考えるバッハ・ピアノ奏法の可能性〜Vol.3 バッハ・装飾音の考え方〜」ワークショップのご案内です。

2018年7月15日(日)13時〜

東京都杉並区のスタジオ・ピオティータさんにて

講座参加費:5,000円

ピアノとチェンバロを使ってのワークショップです。

詳細はこちらのページをご覧ください。お問合せ・ご予約はわたくし荒井がメールで承っております。

chihirohk@gmail.com

荒井千裕ピアノ・リサイタルのご案内

今年も東京でリサイタルを開催させて頂けることになりました。

毎年好評の「お話と映像とピアノ」のコラボレーションも、今回は「おんがくの絵本」としてバージョン・アップ!ドビュッシー没後100年の今年は、プログラムもドビュッシーの作品づくしです。

2018年9月2日(日)15時開演

東京南麻布のセントレホールにて

チケット代は以下の通りです。

  • 一般:4,000円
  • 中・高校生:3,000円
  • 小学生:2,000円

ご予約はこちらをクリックして開かれるページで承っております

セントレホールでお会いしましょう!

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

無料メールマガジンのご案内

ピアニストでピアノ講師の荒井千裕が、あなただけにお送りする無料メールマガジンです。

ピアノ練習法・打鍵・体の使い方や精神コントロールについて、ここだけのお役立ち情報をお届けしていますので、是非登録してみてくださいね。

メールアドレス

配信停止は、いつでもできます
迷惑メールは一切配信されませんので、ご安心くださいね

powered by まぐまぐ!
スポンサーリンク