アルペジオは流れるように弾きたいのに、何度練習してもボテボテ・・・何だかぎこちなくて音楽が流れているような気がしない・・・あなたはピアノの練習をしていて、そんな風に感じたことはありませんか?

グリーグ「こびとの行進」から

ピアノでアルペジオを弾くには、ちょっとしたコツがあります。今日はそんなお話を致しますね。

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音楽の流れを生み出す方法

音楽とは、流れゆくもの。意図して「止める」場合も もちろんあるけれど、大抵の場合は常に流れゆくものです。

こちらの画像の例。

グリーグ「こびとの行進」から

16分6連符を1拍に「入れよう」と思うと、2拍目の4分音符に「たどりついた」時、安心するのか、やれやれと思うのか、動きが止まりがちです。

だけど、フレーズは1小節ごとではありません。続いているのです。もちろん、2拍目の4分音符は「テヌート」ですよ。でも、それは「動きを止める」という意味ではありません。音楽用語的には「その音を十分に保って」でしょう。本意は「大事に聴いてね」です。

決してその音の打鍵をした瞬間から、その音の響きも聴かずに「次へ行ってしまえ!」ではありませんよね。

そもそも、全ての音は「味わう」べき。しかし「次の音への用意」も、するべき。その音を大事に聴くという行為は、「耳」「あなた自身」がすること。そして、次の音への準備も、「あなた自身」が「呼吸を伴ってすること。

だから、この画像の2拍目の4分音符を打鍵したら、それまでの16分3連符を弾いてきた流れを止めず、あなたの腕は「円を描く」ようにして次の音の位置に向かっていく。

グリーグ「こびとの行進」から

こちらの画像は1枚目の画像の続きですが、この場合も同じ。

この画像の1~2小節で駆け上っていった後、8分休符ではそれまでの「余韻」を聴きつつ腕は次の音の場所へ。やはり円を描くようにして「用意」に行きましょう。

音楽の「流れ」を生み出すには、決して動きを止めないことです。

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アルペジオを弾きやすくするコツ

モーツァルト「二台ピアノのためのソナタ」ニ長調 第1楽章から

この右手のような16分音符フレーズの場合。
(これは2台ピアノのための作品なので、上の大譜表が第一ピアノ、下は第二ピアノの表示になっています)

「そしみそ ふぁしれふぁ みらどみ れそしれ」と、1音ずつ「弾きにいく」のでは忙しない感じが。動きも多くバタバタしてしまうし、音をはずしやすくなります。

このような場合は1拍ずつ、「和音」としての「かたまり」で先に手の形の準備をしておきましょう。「そしみそ」の和音としてつかめるように。

  • 「ふぁしれふぁ」の和音として
  • 「みらどみ」の和音として
  • 「れそしれ」の和音として

まずは、それぞれを「和音」として弾いてみましょう。和音として手の型を用意するだけで、アルペジオは弾きやすくなりますよ。