ピアノを弾いていると、右手にも左手にもたくさんの動きがあるし、歌もいっぱいある。それは何となくわかるのだけれど、では一体どこに歌があるのか?どの歌が一番大事なんだろう?と聞かれた時、あなたは答えられるでしょうか。

もしも同時に幾つかの歌のラインがあるとしたら、どこが一番大事なのかなぁ?

和音は掴むことそのものが大変!そもそも音がなかなか覚えられないの・・・ってワタワタしてしまいがちです。でもね、和音は掴んだら終わりじゃありません。その先の事も意識出来たらいいですね。今日はそんなお話です。

どこに一番大事な歌があるんだろう?

どんな音にも、どんな音のつながりにも歌があります。たとえ、たった二つの音のつながりであっても、それは歌。「ド」→「シ」 という二つの音が、全音符で「並んでいても」ですよ。「ド~~~~シ♪」は、美しい歌なのを、感じて味わってみたい。

しかし、この画像のようになっていると、はてさて一体どこが歌?と、なってしまうかもしれません。

チャイコフスキー「ドゥムカ」から

右手(楽譜の上の段)の動きが多いので、そこに気持ちが集中しがちです。しかし、その右手の動きの中にも、歌はありますよ。

では、その中で一番大事な、優先して歌うべきラインがどこにあるかを、考えてみましょうか。内声の存在を忘れていないかしら?左手で弾く上の音が内声のラインです。その内声のラインは、この曲の最初に出てきたのと同じ「メロディ」だよね?

忘れないでね。ただ弾けば(打鍵すれば)、それが「美しい歌」として聴こえるわけじゃないんだよ。音楽とは、弾く(奏でる)あなたが歌ってナンボ。

あなたが今、向き合っている曲にも、こういうトコロはありませんか?ちょっと気にしてみてくださいね。それだけで、ぐーん!と美しくなりますよ。

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和音の中で聴かせたい音はどれ?

ラヴェル「クープランの墓」”トッカータ”から

それまでの動きと変わった時。それはきっと、新しいフレーズの始まりです。あぁ、新鮮な気持ちになるでしょう。爽やかな風に吹かれるような感じかしら?あなたもそこは、気をつけて音をとるでしょう。では、その和音を正しく「つかめたら」OK?

じゃ、ないよね。あなたはわかっている。その動きの中にある「歌」がどうなっているのかを。だから、あなたと私はそれを「推し量り」「想像しながら」聴いている。でも、それではちょっと不十分。だって、その曲を知らない人には、わからないよ。伝わらない。

一度もその曲を聴いた事がない人にも「わかるように伝える」のが、私たち、弾き手=表現者の役割だと思います。さぁ、大事にしたいのは、どこ?

もう一度、考えて理解して、十分に気を配って、弾いてみようか。

大事な歌はどこにあるのか?和音で大事にしたい音はどうするのか?のまとめ

  • どこのラインにも歌はある!だからバランスを考えて見よう!
  • 和音を弾く時は、指先と耳に意識を傾けよう!

あなたが奏でる音楽は、素晴らしいもの。あなたの中にはたくさんの歌で溢れているでしょう。でもね、せっかくあなたの内側にある歌が誰かに伝わっていないとしたら、残念ではありませんか?そんなことをも考えてほしいなぁと思います。

最後にお知らせです。

チェンバロから考えるバッハ講座Vol.3 装飾音の考え方〜講座のご案内

ベルギー在住鍵盤楽器奏者の末次克史先生による「チェンバロから考えるバッハ・ピアノ奏法の可能性〜Vol.3 バッハ・装飾音の考え方〜」ワークショップのご案内です。

2018年7月15日(日)13時〜

東京都杉並区のスタジオ・ピオティータさんにて

講座参加費:5,000円

ピアノとチェンバロを使ってのワークショップです。

詳細はこちらのページをご覧ください。お問合せ・ご予約はわたくし荒井がメールで承っております。

chihirohk@gmail.com

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