わーんもう、どうしてそこにスタッカート(短く切る)が付いているんだろう?弾きにくいのに!スタッカートなくちゃダメ?なんて思ったことはありませんか?或いは、そこにあるスタッカートを見て見ぬふりとか(笑)。

移動が多いと音が覚えられない!速く弾けない!なんて思うことはありませんか?

スタッカートが付いていたら、絶対スタッカートじゃなきゃダメかしら?と思った事があるあなたへ、そして移動が多いとパニックになりやすいあなたへ、ちょっと弾きやすくなるコツをお話しますね。

スタッカートはスタッカートなのだ

画像のフレーズが弾きにくいのは、画像1小節目最後の8分音符と2小節目最初の8分音符がスタッカートだからです。音程も近い=跳躍するわけではないので、意識をはっきり持って指先に指示を送らなければ、確かにスタッカートで弾くのは難しい。「弾いてるつもり」でレガートになってしまうのは、容易ですね。

あのね、これはバルトークさん(作曲者)がここにどーしてもスタッカートが欲しかったんだよね。だってね、もしスタッカートが付いてなかったらこうなるでしょ?(弾いて見せる)この楽譜の通りに弾いたらこうなるでしょ?(弾いて見せる)

全然違くない?どっちが面白いと思う?うん、あなたが今感じた通り。作曲家が指示してることは、弾きにくいとか弾きやすいとか関係ないの。まず、それに従うのが大事。そうしないとねー、バルトークさん、きっと化けて出てくるよー!笑

使用楽譜はこちらです。

ABRSMグレード試験の最新の課題曲テキストはこちらです。

ABRSMのグレード5のパフォーマンスを受験する生徒のレッスンから、でした。

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移動の奏法は省エネで

コープランド「ネコとネズミ」から

右手で弾く「32分音符の4音」は、和音化して「型を作って準備」しておくのがコツです。そして、右手が弾き始める前に左手で弾く和音も「型を作って準備」=スタンバイしておくこと。

このフレーズは右手→左手と受け渡して弾くけれど、呼吸は両手ともに一緒。両手とも、それらの音を弾く手の型を作っておいて、同時に手を落として弾いていきます。そうしたら、その「手の型」を崩さず、そのままでオクターブ移動!ただ、オクターブ移動するだけ。

常に手の型を準備している・準備出来ている状態で弾いていきます。いちいち1音ずつを、弾きに行かないこと。弾いた途端に指をバラバラにしない(手の型を崩さない)。型を作って準備する。その型のまま移動する。

そうすると動作が少なくて済むし、音も外さずキレイに弾けますよ。これぞ、省エネ奏法!

・・・と、これを楽譜を見て自分で「あ!そうか!」と理解できるようになればいいんですけどね。生徒さんが気づかないなら、気付くようにヒントをポンポンと投げてみるのです。そんなこんなのレッスン風景。

スタッカートがそこにある意味と移動の省エネ奏法のまとめ

  • スタッカートがそこにあるのは、作曲家がその音をスタッカートで弾いて欲しかったからだ!
  • 作曲家が指示したコトは見逃さない。弾きにくいという理由で無視しない。
  • 移動は和音化出来る音はまとめて準備する
  • 移動は和音化したら、その型のまま移動するのが省エネ奏法

スタッカートに限りませんが、楽譜に書かれていることには意味があるはずだ、と考える癖を付けてみましょう。もしかしたら作曲家自身が付けた指示ではないかもしれません。だから疑問に思ったら出来る限り他の版と見比べてみたり調べてみるよう、疑問を放置しないようにしましょうね。全てはあなたのため、あなたの演奏表現を向上させるために役立ちますよ。

最後にお知らせです。いよいよ2週間後ですよ!お見逃しなく!

チェンバロから考えるバッハ講座Vol.3 装飾音の考え方〜講座のご案内

ベルギー在住鍵盤楽器奏者の末次克史先生による「チェンバロから考えるバッハ・ピアノ奏法の可能性〜Vol.3 バッハ・装飾音の考え方〜」ワークショップのご案内です。

2018年7月15日(日)13時〜

東京都杉並区のスタジオ・ピオティータさんにて

講座参加費:5,000円

ピアノとチェンバロを使ってのワークショップです。

詳細はこちらのページをご覧ください。お問合せ・ご予約はわたくし荒井がメールで承っております。

chihirohk@gmail.com

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