4分音符は1拍伸ばすと習ったでしょう。音の長さだけで考えればそれは正しい事ですね。でも実際に音楽を奏でる上で、4分音符がそこにある意味は何なのだろう?その音にアクセントが付いている意味は?

あなたはピアノを弾く時、体のどの部位を意識していますか?指?手?腕全体かしら?

左:筆者の手、右:ショパンの手型

4分音符は確かに1拍伸ばすのだけれど、少し違う角度から考えられたらもっと音が生きてくるような気がしませんか?アクセントはその音を強くと習ったと思うけれど、その音を強くだからといって叩くように弾くのでいいのかしら?

ピアノを弾く時、実際に鍵盤に触れる指が注目されやすいけれど、指は一体どこにどのように繋がっているのか?と考えたら、腕の外側だけではなく内側のことも考えられないかしら?すると「てのひら」はどうなんだろう?

今日はそんな事を、あなたと一緒に考えてみましょう。

4分音符+4分休符を考える

画像下の段の、左手の「4分音符+4分休符」というパターンは、どんな曲にもよく出てきます。

あなたは4分音符の打鍵で、指をピアノに「置きに行って」いませんか?指をピアノの鍵盤にポンと置いて終わりにしていませんか?

音の高さに合わせて次の音に向けて、動きのある(弾力のある)音を出してみると、今までどんなに面白くなかったかその変化に気づきますよ。あなたが今、弾こうとしているその4分音符は、どんな響きなのでしょうか?どんな風に響かせたいの?

耳と友達になって、考えてみようか。4分音符を、ただの棒立ちの音にしないようにね。

痛くないアクセントを考える

画像の右手(上の段)です。スタッカートが続いた後に伸ばす音やアクセントは、動きを止めないように気をつけたいトコロ。そこで動きが止まってしまうと、

  • 音が硬くなる
  • 音が止まる(伸びて行かず、落ちて終わる)

そうなっては、もったいないよね。アクセントの意味は「その音を強く」と習ったけれど、アクセントが付いた音って、強ければいいのかしら?強いって、どんな強さなのかな?その「強さ」は、どんな風に/どっちの方へ、音が伸びていくのだろう?ちょっと考えてみようね。

「アクセント=その音を強く」と、機械的に覚えない。トンカチで打ち付けたような音は、本当に欲しい音なのかな?「伸びやかなアクセント」は、凛とした意志を感じないだろうか?自分の心と耳に、どんな音が欲しいのか?どんなアクセントが相応しくて音楽になるのか?いっぱい問いかけて、いっぱい試してみまよう。

もし、あなたが声に出して歌うとしたら、喉のあたりや頭・上半身などは、どんな状態だろう?それを腕を使って再現してみる。「喉」は「てのひら」だよ。

伸びやかなアクセントが欲しかったら、打鍵で動きを止めないこと。

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てのひらで感じ取る

左:筆者の手、右:ショパンの手型

これはショパン様の手形と私の手の「甲」ですが、次のお話は「てのひら」についてです。

先日、友人でベルギー在住の鍵盤楽器奏者の末次克史先生が、こんな記事を発しておられました。

末次先生がこの記事中で書かれていた事を少し引用しますね。

手の形を同じにしてみても、同じような音が出なかったり、弾けない箇所は結局弾けないまま、ということはないだろうか。
 
ピアニストの手の中で起こっていることは、見ただけではなかなか分からない。

後は末次先生の記事を読みに行って末次先生が伝えたいことを、あなたに受け止めて頂きたいのですが。

さてあなたはレッスンを受ける時、先生から何を感じとるのか?感じ取れるのでしょうか?それに対して、教える側は、生徒に何をどうやって体感させようとするのか?出来るのだろうか?

私が香港で出会った師匠=エレノア先生はこう仰った。

指で弾くんじゃない。てのひらには、たくさんの筋肉があるんだよ。
そのどこを、どう感じて、どこに気を集めて指先を通して鍵盤に伝えるのか?なんだ。

というようなことを。

ピアノを弾くのは、指先だけのコトではないけれど、指先だって指の腹のどの面をどれだけ使って打鍵するか、というだけでも何種類もあります。それだけでも単細胞な私には、かなり難しいことでした。

しかし、やっぱりピアノを弾くのは指だけじゃない!手=てのひら、手首、内肘、肩の付け根、背筋、腹筋などなど、全てが連動しています。エレノア先生曰く「全てはワンピース」だ。

私の楽譜には、エレノア先生による「PALM !」(てのひらを意識する!)の書き込みが多い。それは、「てのひらを感じる」だったり「てのひらの中央で鍵盤をつかみとる」だったり、「てのひらに気を集める」だったり「てのひらの中央だけを緊張させる」だったり、フレーズにより音により捉え方はいろいろです。

末次先生の「手の中で、体の中で何が起こっているのか」というお言葉が、まさにそれでした。まだまだ、やらなきゃならないことは、たくさんある。改めて末次先生に感謝して。

そんな末次克史先生による講座は間もなく開催ですよ!お見逃しなく!(最後にお知らせしますね)

4分音符とアクセントの意味と、てのひらを考えることのまとめ

  • 4分音符は1拍伸ばすという長さだけに焦点を当てない
  • なぜそこに4分音符があるのか?を考えよう!
  • アクセントの意味は「その音を強く」だけれど、どんな強さなのかを考えてみよう!
  • 伸びやかなアクセントが欲しかったら、打鍵の動きを止めないこと
  • 打鍵する時に、てのひらで感じられるものや役割はたくさんある。感じることをやめないで!

どんな音にも無駄なものはない。人生にも無駄なことは何一つない。何かその先に役立つためのもののために今存在していたりする。どんなときも好奇心を持って、問いかけてみましょう。あなたの音楽表現に生かされますよ。

最後に末次先生の講座のお知らせです。

チェンバロから考えるバッハ講座Vol.3 装飾音の考え方〜講座のご案内

ベルギー在住鍵盤楽器奏者の末次克史先生による「チェンバロから考えるバッハ・ピアノ奏法の可能性〜Vol.3 バッハ・装飾音の考え方〜」ワークショップのご案内です。

2018年7月15日(日)13時〜

東京都杉並区のスタジオ・ピオティータさんにて

講座参加費:5,000円

ピアノとチェンバロを使ってのワークショップです。

詳細はこちらのページをご覧ください。お問合せ・ご予約はわたくし荒井がメールで承っております。

chihirohk@gmail.com

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