スタッカートは短く切るのだけれど、そうは言ってもそのスタッカートが付けられている音がどんな長さの音なのか、どんなフレーズの中にある音なのかによっても弾き方は変わってくるでしょう。では、元気の良い和音のスタッカートなら、どんな風に弾いたら良いのかしら?

付点が付けられた音符は、イマイチその伸びを味わってあげられない事が多いもの。ではそんな付点が付けられた音符や、そもそも音の響きを想像するのって、どうしたらいいんだろう?

ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」から

リズムを正しく理解するのは大事だって、あなたもわかっているの。じゃあね、その正しいリズムをあなたが演奏出来ているのか、気にしていますよね?正しいリズムは拍子を作るから、正しいリズムが取れていないと拍感が狂ってしまいます。だから正しいリズムで取ることは大事。でもね、それだけじゃないの。やっぱりその付点の伸びを味わって欲しいの。だって素敵なのよ、その響きは。

だから今日はそんな事を一緒に考えていきましょうね。

元気の良い和音スタッカートの弾き方

エステン「人形の夢と目覚め」から

元気で、明る〜い和音のスタッカートなのが譜面上からも想像できますね。さて、あなたならこれをどうやって弾きましょうか?重くしたくはないですよね。

あのね、弾きに行くんじゃないんだよ。どっちかというと、逃げるの!鍵盤に指が触れたらね、「あちっあちっ!」てね、逃げるの。ほら、ボールをポンポン!って(ドリブルを)やるみたいに。水が入ってるヨーヨーをやるみたいに。

って言ったら小5ちゃん、「スーパーボールね!」と反応早いです!私はこの時、普通のボールを想像したのだけれどね。スーパーボールでいいのよ♪感覚をつかめたら良いのだから。

こんな元気の良い和音のスタッカート、あなたは「こうやって弾くよ!」を、どう説明しますか?

付点の音符は、その付点の分の伸びを味わう

ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」から

楽譜画像の2小節目、右手の付点4分音符について。付点4分音符は「4分音符+8分音符」という組み合わせになっています。8分音符の長さの分が、付点で表されています。でもね、その付点の分の長さが欠けてしまうことがあるの。もし、その音に付点がなかったらどうでしょう?

「シード」とタイで繋がっているところを、敢えてタイを無くして「シーシド」と弾いてみましょうか。すると、付点で伸びている所にも音が(響きが)ある事に気づくでしょう。

その「シード」の「」の響きを「シード」ってね、「」の伸びを聴くのよ!味わうのよ。そうしたら、すっごく心も響きも豊かになって、もっと素敵になりますよ♪

付点の分の伸びを、味わっちゃおう!

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音の響きを想像してみよう

クレメンティ「ソナチネ」から

右手を楽しげに弾いていても、左手の4分音符をまるで鉛筆で机を叩くように直線的な打鍵をしてしまうのは、とてももったいないですね。

左手の4分音符はとてもシンプルだけれど、それぞれの音の「弾力」のようなものを感じられると、もっとワクワクしてきますよ。では、それは一体どんな弾力なんだろう?スーパーボールみたいに反応が速い?それともトランポリンみたい?ふかふかのソファに座った時のよう?

チェロやコントラバスが、弓をこんな風に使って、こんな風に音を出す感じ?(やって見せる。この生徒は音楽隊に所属しているので、他の楽器を例に出すと理解しやすいのです。)

何でもいいんだよ。ただ、あなたがどう感じられるか?どう感じるのが、あなたにとって自然なことなのか?だから、先生はそのお手伝いをしてるだけ。自分で感じられたら、もっと面白くなるよね。耳を澄ませたら、もっとワクワクしてくるよ!

元気の良い和音スタッカートの弾き方と付点の伸びや音の響きを想像する事のまとめ

  • 元気の良い和音スタッカートの弾き方は、他のモノの動きに例えるなら何かを想像してみると明確になる!
  • 付点の伸びは、その付点で繋がっている音が改めて打鍵(発音)されるなら?と想像してみよう!
  • 音の響きも、どんな響きが広がるのか、他のものに例えるなら何かを想像してみると面白くなる!

今日は和音のスタッカートのイメージや、付点が付いている音符の伸びや音の響きについて考えてみましたが、どんな場合でもそれはどんなモノなのか?他のものに例えるなら何なのか?どんな状況なのかを想像すると、俄然面白くなってきますよ。是非、好奇心を忘れないで「なぜかなぁ?」といちいち疑問に持つ癖を付けてみましょうね。

最後にお知らせです。こちらも好奇心を持つこと・何故?と問いかけて考える癖を付ける動機づけを頂けるオススメの講座ですよ。

チェンバロから考えるバッハ講座Vol.3 装飾音の考え方〜講座のご案内

ベルギー在住鍵盤楽器奏者の末次克史先生による「チェンバロから考えるバッハ・ピアノ奏法の可能性〜Vol.3 バッハ・装飾音の考え方〜」ワークショップのご案内です。

2018年7月15日(日)13時〜

東京都杉並区のスタジオ・ピオティータさんにて

講座参加費:5,000円

ピアノとチェンバロを使ってのワークショップです。

詳細はこちらのページをご覧ください。お問合せ・ご予約はわたくし荒井がメールで承っております。

chihirohk@gmail.com

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