あなたは自分が欲しい音が思うように出てこないと苦々しく思うことはありませんか?ん?もしかしたら「欲しい音」のイメージがないまま弾いているかも?

「その中の音をつなげて弾きましょうね」や「これが1つのフレーズですよ」を表す「スラー」。そんなスラーも、何となく、なんとなーく左から右へ通過するように見過ごしていませんか?

ショパン「バラード第1番」より

それは勿体無いことです!せっかくピアノを弾くのですから、どんな音が欲しいのかちゃんと(うんと)想像してみましょ。スラーの付き方も、あなたがピアノで音楽を創る上でとっても大事なもの。もっと理解を深めてあなたの演奏力をグン!と上げてみませんか?

スラーを正しく捉える

ランゲ「荒野のバラ」から

スラーの意味は何だろう?スラーが付いている というのは、どういう事だろう?と考えてみましょう。何故、そこで スラーは終わって、何故、次の音からまた、新たにスラーが付いているのかな?

スラーは「レガートで(音を繋げて)弾く」という事。この音と次の音は仲良しで、ちゃんとお手手をつないでるんだよね。でも、そこでスラーが終わるという事は、「あ、ごめんね、ちょっと待って。鼻がカユイ!」(例えがイマイチですが・・・)

大事に、そっと手を離すように。決して振り切るのではなく、ね。およそ、4小節で一つのフレーズではあっても、その中にある細かい(短い)スラーは、こんな感じ。だからね、スラーの変わり目で、手は一度、そっとでもいいから、ふわっと上げる。

作曲家さんも、なんとなくお飾りでスラーを「乗っけてる」わけじゃないのよ。「楽譜を読む」というのは、こんな事も読み取って理解する、そしてそれを実行するという事。大事にしようね。

ティーブレイク*今日の音楽:ポンキエッリ「時の踊り」

アミルカレ・ポンキエッリ(アミルカーレ・ポンキエルリ/Amilcare Ponchielli)は、イタリアのオペラ作曲家です( 1834年8月31日生 – 1886年1月17日没)。

ポンキエッリさんの作品はあまりピアノで弾かれる事はないように思います。この「時の踊り」という作品を私が最初に知ったのは、バレエでした。

「時の踊り」とは、「ラ・ジョコンダ」という4幕から成るオペラの第3幕「黄金の家」の、第2場「舞踏室」で踊られるバレエの音楽です。きっと聴いてみたら「あ!どこかで聴いたことがある!」と思うのではないかしら?

暑い日が続いていますが、ほんの少しでも涼やかさを感じて頂けたらな〜と思って今日はこの「時の踊り」を選びました♪

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 欲しい音を想像して、創造する

ショパン「バラード第1番」より

あなたが欲しい音、聴かせたい音はどこにあるでしょう?一番大事にしたい音のラインは、どこなんだろう?考えてみて。想像してみて。

その大事にしたい音のライン、他の音たちよりも「聴こえれば」いいのかしら?ただ、出ていればいいのかしら?違うよね。じゃ、どんな風に「聴きたい?」かしら。

短い音価と長い音価の2つの音が続いています。それが同じ音・繰り返される音だと余計に、自分で思っているよりもキツイ音が出やすいの。もう一度、想像してみて。その音(の響き)は、本当にあなたが想像した音?欲しかった音かしら?

じゃあ、どうしたら欲しい音になると思う?考えられるなら、試行錯誤してみてごらん。「その音を、出したい!」って思うから、音が尖ってしまうんじゃない?トンカチを叩くのとは、ちょっと違うよね。

一つの方法です。指先の「点」で弾くのを、やめてごらん。もう少し、「腹(面)」を使ってごらん。そしてね、全てを同じにしないで、一つずつ変えてみる。「腹」で打鍵するのでも、その時に意識する所が「てのひらの中心」なのか、「親指の付け根」なのか、「内肘」なのか、「脇の下」なのか「鎖骨のあたり」なのかでも、ずいぶん変わってくるよ。

いろいろやってみること。「内側から外へ」出す。「外から外へ」じゃ、ないよ。

欲しい音を想像して創造してスラーを正しく捉える事のまとめ

  • スラーがそこに付いている意味を考えてみる
  • そのスラーは、どんな場面なのかを想像してみよう
  • 欲しい音の響きはどんなものなのか、想像してみよう
  • 欲しい音が想像出来たら、あなたの音楽は創造されていく!

スラーは何となく付いているのではないという事を理解しましょう。そのスラーはただ「つなげればいい」というだけではない。スラーも、欲しい音の響きも、もっと想像してみましょうね。するとあなたの音楽はどんどんワクワクが広がっていきますよ!

最後にお知らせです。

荒井千裕ピアノ・リサイタルのご案内

今年も東京でリサイタルを開催させて頂けることになりました。

毎年好評の「お話と映像とピアノ」のコラボレーションも、今回は「おんがくの絵本」としてバージョン・アップ!ドビュッシー没後100年の今年は、プログラムもドビュッシーの作品づくしです。

2018年9月2日(日)15時開演

東京南麻布のセントレホールにて

チケット代は以下の通りです。

  • 一般:4,000円
  • 中・高校生:3,000円
  • 小学生:2,000円

ご予約はこちらをクリックして開かれるページで承っております

セントレホールでお会いしましょう!

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