ピアノでトリル(隣同士の音を交互に弾く)やトレモロ(音程が離れた音を交互に弾く)を弾くのは、ちょっと厄介な奏法の1つでしょう。あなたもトリルやトレモロが弾きにくいと感じたことがあるのではないでしょうか?

その弾きにくいトレモロが上の画像のように和音でのトレモロになっていたなら・・・もう、うまく弾けない事によるイライラや怒りは簡単に沸点に達しそうです。

さぁ、今日はそんな和音トレモロがぐちゃぐちゃになってしまうのを解決する方法を考えてみましょう。

そもそも和音トレモロって?

「トレモロ」とは・・・
トリルのように、複数の高さの音を交互に小刻みに演奏すること

「和音トレモロ」とは・・・
単音ではなく、和音と和音、あるいは、和音と単音を交互にトリルのように小刻みに弾くことを言います。

例えば、トリルならば、「ミ」にトリル(tr.)が付いていたら、「みふぁみふぁみふぁみふぁ・・・・」と弾きますね。

トレモロなら、それぞれの曲・フレーズによって違いますが、「みしみしみしみし」とか「そどそどそどそど」とか弾くでしょう。

和音トレモロならば、「ドとミ」の和音+「ソ」を交互に速い音符で弾く、とか「シとレ」の和音+「ファとソ」の和音を交互に速い音符で弾く、などです。

この画像は、リスト作曲「エステ荘の噴水」の一部です。

この画像での和音トレモロは、画像1小節目だと(右手)「ミとソ」の和音+「ラとド」の和音を交互に。画像2小節目だと「シとド」の和音+「レとソ」の和音になりますね。

和音トレモロがずれる状態とは

さて、問題の「和音トレモロの弾き方」です。

和音トレモロは、弾きにくいこと、この上ないでしょう。弾き始めはまだ良いかもしれません。しかし、これが次第に指が自分の指とは思えないほど、バラバラになっていくのです。

和音が和音でなく、ずれていきます。次第に腕が重くなっていく。まるで漬物石でも乗せられているかのように(重!)。そして段々、しびれてきます・・・あー・・・そんな事を経験したことはありませんか?

ではなぜ、和音でのトレモロで指はバラつくのか。

和音トレモロでバラつく原因を探る

では、上の画像の1小節目の和音トレモロを例にしましょう。

「ミとソ」を1と2の指で、「ラとド」を3と5の指でとることになるでしょう。(私はその指遣い)

ここで大事なのは、「全ての音をきちんと鳴らそうとしないこと!」意識の問題ですよ。あくまでも。

あなたの意識を、2と3の指だけにもっていきましょう。

感覚としては「そらそらそらそら・・・」と、ソとラだけを
トリルで弾く
・・・と 強く思うことです。

1の指と、その1の指で弾く「ミ」の存在は、忘れましょう。(あくまで、意識の問題です。)何故かと言うと、1の指の存在を忘れないと、1の指を脱力できないからです。

打鍵は、鍵盤の底までしっかりと打鍵しなくても発音されます。ですから、1の指の存在を忘れる事によって1の指は脱力され、それはすなわち、手首や肘、上腕・肩まで全てを解放する事ができるのです。

それができたら、あぁ、なんて和音トレモロが軽く弾けるのでしょう!と、感じて頂けるはず。

では、もし、その和音トレモロの音が・・・手で5と3の指で「ミとソ」を、2と1の指で「ラとド」を交互に弾くとしたら。

  • 5と1の指の存在を忘れましょう。
  • 3と2の指の「ソとラ」のトリルだと思い込みましょう。

5の指も1の指も交互に「運動しなければいけない」と思うと、手全体の動きが非常に大きくなります。つまり、運動量が増えるということ。

しかし、3と2の指だけのトリルだと思えば、手全体の動きは最小で済みます。5と1の指は、黙っていても3と2の指の交互の動きに付随して来ますよ。

さぁ、これで和音トレモロも克服できる事と思います。

どんな曲にも、難関なところが一カ所や二カ所はあるもの。どうやったら、そんな難しそうな所をラクに弾けるかな?と考え、納得して打破できたら、もっともっと楽しくなりますね♪

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和音トレモロがぐちゃぐちゃになるのを解決する方法のまとめ

  • 和音トレモロがバラつく原因を探ろう!
  • 和音トレモロは、全ての音をちゃんと鳴らそうとしないこと!

和音のトレモロがあかんねん!と思ったら、意識はそこに集中してしまいますよね。ちゃんと指が動かない!ちゃんと音がならない!って。でも、そんなに全ての音が同じようにちゃんと鳴る必要はあるのかしら?何に置いてもバランスを考えることは必要です。いつも全てがちゃんと鳴っていたら、うるさくないかしら?(笑)ね。

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