スタッカートとは、「音を切る」という意味。でも実際に初めてスタッカートが楽譜に出てきた時には、「こうやって、はねるのよ」と教わるケースが多そう。「音を切る」のも、その切り方にもいろいろある事を想像すれば、「はねる」場合だってあるのは嘘じゃないんです。

でもね、全てのスタッカートを「はねる!」と思い込んでいるのは危険じゃないかしら?あなたの表現を・奏法の幅を狭めてしまいますよ。

今日はその「スタッカートのイメージ」について考えてみましょう。

スタッカートのイメージを想像してみよう!

スタッカートにも、いろいろあるよね。曲の調によってもフレーズによっても、スタッカートが付いている元々の音の長さによっても、またハーモニーによっても異なります。その音符に付いているスタッカートのイメージって、どんなものでしょうか?

先日、レッスンに来た小学校高学年のオンナの子に聞いてみましたよ。「ねぇ、このスタッカートって、どんなイメージなの?」と。

そうしたら、彼女は「うーん?」と可愛く頭をかしげて「オレンジのイメージ!」と言った。

その時、私はすごーく共感して、「うん、そうだね!オレンジのイメージがする!」と答えたのです。

その後、食べたり飲んだり寝たり、仕事したり食べたり飲んだり寝たり…(汗)を繰り返してその「オレンジ」が何だったのか、記憶が曖昧になってしまったのだけれど、その時の彼女と私のイメージは一致していました。

でもね、「オレンジ」と言ってもイメージはいろいろです。こんなだったり

こんな感じだったり

こんなふうかもしれないし、

こんなのかもしれないし、

こんなオレンジそのものかもしれません。うーん!味が口の中に蘇ります!こんなふうに、一つ一つの音符へのイメージを細かく想像してみるのもオススメですよ。

どれだけイメージ出来ているか否か?で、出て来る音の幅が異なります。と言うより、ブレがなくなりますね。だから、ピアノや音楽以外の事で、いろんな事を経験・体感しておくって、すごーく大事だなぁと思うの。

是非、いちいち想像してみて下さいね。

スタッカートはどこに付いているのか何度も確認しよう

ショパン「英雄ポロネーズ」から

オクターブの動きが続くと、そのうちそれらがスタッカートなのかスタッカートなしなのかスラー付きなのか、もう(多分)わからなくなりがちです。

でもね、スラーとスタッカートでは違いますよね。スラーは音と音(の響き)を繋げる指示で、スタッカートは音と音を切る(繋げない)という指示。相反します。

この画像のオクターブの動きを、実際にレガートでつなげて弾けないから切れてしまってもOK、というのはちょっと違うのね。それは弾き方もいろいろありますから。届かないから繋げられないと割り切ってしまえるものでも、ありません。

だけど、もしかしたら全部スタッカートだと思い込んではいないかな?すると、全ての打鍵が最初からスタッカート打鍵に
なっちゃうでしょう?だから、ちょっと気を付けたいところ。

動きが多い曲は、いつも楽譜を見て弾けるわけではないから余計注意が必要です。本当にそこ、全部スタッカートなのかしら?

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コーヒーブレイク*今日の音楽:ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」

没後100年のフランスを代表する作曲家、クロード・ドビュッシーの愛らしい組曲「子供の領分」。今日はその「子供の領分」から最終曲”ゴリウォーグのケークウォーク”の練習動画をお送りします。

ゴリウォーグ

「ゴリウォーグ」とは、19世紀末に活躍したイギリス尾児童文学挿絵画家のフローレンス・ケイト・アプトンが生み出したキャラクターのことです(上の画像)。これが子供向けの人形として発売され、ヨーロッパやオーストラリアで大変な人気になったようです。

ドビュッシーの「ゴリウォーグのケークウォーク」は1908年の作品。アプトンが初めてゴリウォーグのキャラクターを描いたのは1895年の美術学生だった頃のこと。「ケークウォーク」とは、黒人の間で流行っていた軽快な2拍子の踊りです。

使用ピアノはシゲルカワイ。

荒井千裕ピアノ・サロンのご案内

今年も東京でリサイタルを開催させて頂けることになりました。今年はサロンっぽい感じで考えております。

毎年好評の「お話と映像とピアノ」のコラボレーションも、今回は「おんがくの絵本」としてバージョン・アップ!ドビュッシー没後100年の今年は、プログラムもドビュッシーの作品づくしです。

2018年9月2日(日)15時開演

東京南麻布のセントレホールにて

演奏曲は、「子供の領分」「沈める寺」「水の反映」「運動」「2つのアラベスク」「雨の庭」など。

チケット代は以下の通りです。

  • 一般:4,000円
  • 中・高校生:3,000円
  • 小学生:2,000円

ご予約はこちらをクリックして開かれるページで承っております

セントレホールでお会いしましょう!

スタッカートのイメージを想像すると音が生きてくる!のまとめ

  • スタッカートの意味は「音を切る」。そもそも「はねる」ではない事を覚えておこう
  • ただし、音の切り方は1つではないので、状況によっては「はねる」場合もある
  • その音に付けられたスタッカートはどんな状況なのか、イメージしてみよう!
  • あなたがスタッカートのイメージを想像するだけで、その音が生き生きしてくる!
  • スタッカートが付けられた音の周辺を見直してみよう。全てにスタッカートが付いているわけではない。

スタッカートとレガートは真逆のものですが、どちらもその弾き方には注意が必要な事に変わりはありません。どんな事でも「どうしてかな?」と好奇心を持って疑問に思ってみたり、「どんな状況かな?」と想像してみることは、あなたの演奏表現の幅を広げるのに大きく役に立ちますよ。

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