ピアノを弾くために楽譜を見る(読む)と、そこにはたくさんの情報があります。それらの情報を全て正しく読み取って演奏に反映させるのはやさしい事ではないんですよね。

そして、あなたが自分の音楽を作っていく上で、これは大事だなぁ・重要だわと思う事もいっぱい出てくるでしょう。

ラフマニノフ「楽興の時第4番」から

そんな中で、何を最も大事にしたらいいのかという重要度を考えて行く事や、最後まで気を抜かないために必要な事を考えてみたいと思います。精神力だけで出来る事もあるでしょうが、きちんと考えて実践するだけで気負わずラクに出来る事もありますよ。

何を歌いたいのか順を追って整理する。重要度を見ていこう!

グリーグ「ピアノ協奏曲」第1楽章から

この画像の2小節には、気を付けることがたくさんあります。まずは「歌う」ことですが、さて歌はどこにあるのだろうか?

第一の歌は、右手の上の音。「みーふぁーしーー|らーしーみーー」ですね。しかし、それを決して忘れてはなりません。16分音符の動きを弾いているうちに、歌っているのか何だかわからなくならないように、16分音符の最後の音の時までも、歌の音の響きを聴き続ける。これが第一に大事なコト。

次に大事なのは、ベース。右手のメロディを弾くのと同時に弾く左手の音、1拍・2拍・3拍目の第1音「みーれーそーー|らーそーどーー」

そしてその次はリズムが大事。各拍は、5連符+5連符+6連符+6連符と1拍に入る音の数が変わります。気を付けるべきは「5連符」。6連符と同じ音価にならないように弾く事ですね。

更に気をつけるべき事は、右手が2分音符で伸びている時の16分音符の音量バランス。波が寄せてきては引いていく・・・そんなバランス。それら全てに気を使う。ただし、全てを同じバランスで扱ってしまうと、あまり印象が良くない。だから、重要度を考えその順番を付けて頭の中でそれらのバランスをとってみましょう。

伝えたい事・表現したい事の全てを同じ調子で「ただ出してしまわない」ということも、とても大事です。

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最後まで気を抜かないために大事なのは、呼吸と指の事前設定だ!

ラフマニノフ「楽興の時第4番」から

演奏でもプレゼンでも、人の印象に強く残るのは「最初と最後」です。

「最初(始まり)」は、聴いてくれている人たちの心を「つかむ」大事なトコロ。
「最後(〆)」は、それまでに何が起ころうと、それらをかき消すほど、印象に強く残るトコロ。

うちの夫も昨日、ぼやいていました。先日100人以上の人たちの前でスピーチする機会があったそうですが、「つかみはOK!笑いをとって引きつけたのに、途中で自分の頭の中でわけわかんなくなって、(多分、調子にのってしゃべりすぎて収拾つかなくなったに違いない)最後の”まとめ”がイマイチで印象がぼやけちゃったよ」と。

最初に引きつけて、最後で印象を強く残すには?

  1. そこは、どのように呼吸するのか?
  2. どのように、打鍵の準備をするのか?

ということです。

さぁ、上の画像例では曲の最後にあたります。両手で留まる所知らず、といった感じで下降してきたのですが、低音の「E♭」でジャンプして、高音へ上がってきての「sffff」での重音で終わり!最後の重音の前の、低音の「E♭」が大事ね。

両手ともに低音へ下降してきたのですから、この「E♭」オクターブは左手だけで取るよりも、両手で分けて取る方が「確実で尚、相応しい音を出せます!」両手でジャンプして最後の重音へ同じエネルギーをもって到達することができますよ。「E♭のオクターブ」、左手だけでつかむの全然難しくないしー!と思うかもしれませんが、是非お試し下さいね。

あ、この記事では「呼吸」については触れませんでしたが、フレーズに合わせた・音のエネルギーに合わせた呼吸もとっても重要です。呼吸が音楽を作ると言ってもいいくらい。そんな事はレッスンでお伝えしています。

荒井千裕ピアノ・サロンのご案内

今年も間もなく開催!お時間がございましたら是非ご一緒致しましょう。

毎年好評の「お話と映像とピアノ」のコラボレーションも、今回は「おんがくの絵本」としてバージョン・アップ!ドビュッシー没後100年の今年は、プログラムもドビュッシーの作品づくしです。

2018年9月2日(日)15時開演

東京南麻布のセントレホールにて

演奏曲は「子供の領分」「沈める寺」「水の反映」「運動」「2つのアラベスク」「もう森へは行かないの様相」「雨の庭」。

チケット代は以下の通りです。

  • 一般:4,000円
  • 中・高校生:3,000円
  • 小学生:2,000円

ご予約はこちらをクリックして開かれるページで承っております

セントレホールでお会いしましょう!

伝えたい事の重要度を考えて最後まで気を抜かないために大事な事

  • 伝えたい事がたくさんある時には、あなたが何を歌いたいのか順を追って整理してみよう
  • 伝えたい事・歌いたい事の中で重要度を見てみよう
  • 人の記憶に残るのは最初と最後。だから最後の最後まで気を抜かない。
  • 最後まで気を抜かないためには指の準備や呼吸の状態を知っておこう!

時間を重ねて練習をすればするほど、大事にしたい事はいっぱい出てきますよね。そうすると、大事な事だらけで気にしすぎて全てが出すぎのアンバランスな演奏になりがち。だから時々、重要度を整理してみましょう。指遣いや呼吸も「当たり前」の枠を時々取っ払って考え直してみましょうか。全てはあなたの演奏力に反映されますよ。

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