ピアノを弾く時、16分音符や32分音符などの速い音のフレーズは、弾くだけで大変だと感じてしまいますよね。指を動かすことだけに神経がいってしまっていませんか?でも、そんな速い音こそ、音のオシリまで聴き届けてあげたいもの。

そんな速い音のオシリまで聴くためにどんな事をやったらいいのか?どんな事に意識を置いたらいいのか、今日は考えてみましょう。

音のしっぽを聴こう!16分音符のオシリまで聴いてみよう!

4分音符が1拍なら、16分音符は1拍に4音入ります。もし4分の2拍子の曲で、16分音符続きのフレーズだとすると、1つの小節には8個の音が続けて音を発することになりますよね?

1小節だけではなく、その16分音符はもっと長く、2小節・4小節・8小節と続いたら、あなたは・わたしはそれら16分音符を、どこまで聴いてあげられるでしょうか?果たして聴いているのでしょうか?

各小節最後の音が大事なんだ、ちゃんと弾いてあげよう!と思うことが、第1です。でも自分の事はなかなか客観的になれませんよね。それが出来ていたら誰も苦労しないのです。

以前もどこかでお話ししましたが「自分の演奏を録音して聴いてみる」という方法は、客観的に自分の音を聴くのにはとても有効です。しかし、問題もあります。

人によって違いはありますが、録音する場合に何が問題かと言うと、それは「体内リズム」です。

速くなる傾向にある人は、速くなっていくような(アッチェレランドのような感覚で)リズムが体の中に染み込んでいます。だから自分の中では、各小節の終わりが速くなってしまっても不自然には聴こえないのです。いくら客観的に聴こうとしても。そのような場合は、もっと強固な意思を持たなければなりません。では、どうしたらいいのでしょうか?

話が重なりますが、4分の○拍子の場合の1拍は、16分音符4音で出来ていますよね。各拍は必ず16分音符の一つ一つ、4音めまでを「聴き届ける」ことを、常に意識して弾いてみましょう。

これは重箱の隅をつつくようなトレーニングですが、絶対に!効果があります。もしあなたが「なんだか速くなってしまう」ことをコントロール出来ないなぁと感じているなら、是非お試しくださいね。

走ってしまうのは何故なんだろう?

走ってしまうケースは、速い音符のフレーズの各小節の最後の拍に限りません。

速い音符のフレーズは、どうしても「難しい」「弾ききれない」と思って超焦ってしまいます。そんな場面を想像しちゃって息が止まっているあなた、深呼吸しましょ。肩を落として、ちょっと背もたれや壁に寄っかかってください。腕をだら~んとさせてね。

「楽譜を読む」ところに戻ってみよう!

新しい曲をもらってその曲を練習して行くと、早く両手で弾きたくなります。音に出したくてウズウズしちゃいますよね。それをちょっと我慢してみましょうか。え?我慢したくない?わはは。お気持ちは わかりますけれども、お願い!ちょっと我慢してくださいな。

今からその速い音符のフレーズを、音の名前で声に出して言って(歌って)みましょう。

「どれどしらしらそふぁらそふぁみふぁそみどれみど・・・」by モーツァルトのトルコ行進曲から。

他にもたくさん、いろんな作曲家の作品で、このように速い音が並ぶフレーズがあるでしょう。あなたが「うわ〜弾ききれない〜〜!」と思うようなフレーズがあったら是非、声に出してみてください。言えますか?歌えますか?

音程が外れていても気にしないでください。声に出せること(出すこと)が大事です。音そのものの動きがきちんと頭に入っていないと(理解していないと)、自分の声として発することはできません。(目で見て)わかってるから!ではないのです。

声に出すから覚えられる!という事を覚えておこう

に出す」というのは、学ぶ上でとても大事なこと。

私たちが、はじめに母国語を覚えた時の事は、記憶になくて当然ですが。お子さんがいらっしゃる方なら、愛するお子さんが初めて言葉を発した時のこと、きっと覚えていますよね。そう、まずは声に出すんですよ。乳幼児は、周りへの耳のアンテナが凄くて、聴こえたものの中で印象強いものは、どんどん吸収していきます。

声にして発せられたものを耳で捉え、そして自分の声として発する。

その自分の声をまた、自分の耳で聴くことによって再確認し、確実な知識として自分のものとして取り入れる。九九算を声に出して覚えた事を思い出すと、感覚がわかるかもしれませんね。

フレーズを「わかっている」つもりでいても、実際細かい所まではわかっていない事は意外とあるものです。それにハッと気づかされるのは、突然片手で弾かされる時です。両手セットの「動きで」覚えているから、音の正しい動きまでは頭に入っていないんですよね。

さて。声に出して言えました(歌えました)か?ではそれを、イン・テンポ(実際に弾くテンポ)でやってみましょう。そこま出来るようになったら、絶対に16分音符フレーズのオシリまで、きちんと弾く事が出来ます!

太鼓判を持ってオススメ!します!お試しあれ。香港教室の歴代の生徒たちは、皆これで弾けるように、フレーズのオシリまで気を遣って弾けるようになりました♪

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16分音符のオシリまで聴くために、声を出すことのススメ!のまとめ

  • 各小節の最後の音を大事に聴いてあげよう!
  • 最後まで聴き届ける事を常に意識していこう!
  • もしあなたが走ってしまうなら、深呼吸して一度余分な力を抜こう!
  • もう一度、楽譜を読んでみよう!
  • 声に出して音の動きを読むと音の動きがしっかり頭に入る!

いつもどんな時でも同じ事。大事なのはあなたの耳と意識にあります。うまく弾ききれないフレーズがあるなら、それはあなたがあなたの耳を使ってきちんと「聴ききれていない」から。あなたが「聴ききれない」のは、あなたの【意識】が音を聴くところへ行っていないからなんです。実はとってもシンプル。ややこしくしているのはあなた自身かもしれませんよ。

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