ピアノを弾く時、その曲の事をよくわかっていると思っていても、実はあまりよく理解出来ていないままに弾いてしまうのは、ありがちな事です。

歌がどうあるのかわかっているはずなのに、何だかすっきりしない・きれいじゃないような気がする・なんか全体的にやかましい気がする事はありませんか?

モーツァルト「ピアノ協奏曲第27番」第3楽章から

そんな時、どうしたらより良くなるのかを考えてみましょう。

音を並べて終わりにしないために

モーツァルト「ピアノ協奏曲第27番」第3楽章から

神童と言われたモーツァルト様のピアノ協奏曲第27番第3楽章のカデンツァの始まりです。上の画像のように始まるのですが、これはこの後、以下のようになります。

モーツァルト「ピアノ協奏曲第27番」第3楽章から

右手が伴奏で左手にメロディがくると、途端に弾きにくくなるのはどうしてなのでしょうね?右手が16分音符になると尚の事。弾きにくいよね。こんなフレーズを弾くコツはね、弾きにくい右手に必死にならなくていい、と自分に言い聞かせること。

だってね、「歌」は左手にあるんだよ。ほら、冒頭に右手(前の画像)で弾いたあの歌がココにあるでしょ!だから、左手を聴いて!うんと!聴いてね。それだけでいいよ。

さぁ、あなたも「今 聴くべきところはどこ?」かもう一度、楽譜と向き合ってみてくださいね。

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弾く前にその響きを強くイメージする

フォーレ「舟歌第4番」から

曲は変わってこちらはフォーレの「舟歌第4番」から。

アーティキュレーションの変化を見落とさない

この画像の前までも左手は8分の6拍子で8分音符を奏でてきました。そしてそれらにはアクセントが付いていたのです。ところが、ここからアーティキュレーションが変わりましたよ。さぁ、そこからは、どんな風に音が動いていくイメージかな?

メゾ・スタッカート(スタッカートにスラーが付いている)は、単純に「音の長さ」だけで捉えないようにしたい。(とは言え、スタッカートではないしレガートではない事を理解しておきましょう)

これらの音がどんな風に発音されて、どんな風に響いていくのか?どんな風に次の音へつながっていくのか?そういうことを考えてイメージしてみましょう。打鍵した指を鍵盤に付けたままにしておかないように。

音の響きは打鍵する前に想像するとバランスが良くなる

その後(上の画像の3小節目)、右手の高音の「ラ♭」の音も気を付けたい。その音を打鍵する前に、その「ラ♭」がどんな風に聴こえて来るのか?どんな音を響かせたい(鳴らせたい)のか?あなたの中にその音のイメージがあるはずです。その音のイメージを、打鍵する前に自分の中で想像する事、これがコツですよ。

忘れないでね。打鍵する前に欲しい音の響きを想像すると、バランスが良くなるの。最適な塩梅で発音されます。どうしてかって?自分の中で直前にその音を想像する事で、その音を出すのに必要な呼吸や体の動きをするから。でも、いちいちそれをしてあげないとね、あなたの体はその欲しい音を出すために必要な事をしてくれないの。

あなたの指がね、あなたが思うように動いてくれないのと同じ。自分の体だから自分がやりたい事がわかってるか?というと、結構おバカさんなの。だからいちいち言い聞かせて教えてあげればいいだけ。「わかってるつもり」じゃなくて、ちゃんとその都度伝えてあげればいいだけなの。

聴くべき所はどこにあるのか?自分の中で明確にするとバランスが良くなる!のまとめ

  • 弾きにくいフレーズに必死になるのをやめる
  • 聴きたい(聴かせたい)歌はどこにあるのか?そこをうんと聴いてあげよう!
  • アーティキュレーションが変化した時は、その変化の具合を想像する
  • 欲しい音の響きを、打鍵する前に想像すると丁度良いバランスになる!

違う曲でしたが、昨日のレッスンでも同じことがありました。これはシンクロですね。つまり、同じメッセージ(注意点)を必要としている人が多いという事。でもね、キーポイントはどんな場合でも「頑張らないこと(必死にならないこと)」なんです。それだけで問題は解決することも多いんですよ。忘れないでね。

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