同じフレーズやよく似たフレーズが何回か繰り返されている事に気付いた事はありませんか?

メンデルスゾーン「ロンド・カプリチオーソ」から

そんなよく似たフレーズが繰り返された時、あなたはピアノでどう弾くでしょうか?どのように表現したいと思うでしょう?どうして繰り返されるのか?とか、繰り返されるフレーズの意味について、考えてみませんか?そう、言い換えるなら「楽譜の読み方」についてです。

一歩踏み込んで楽譜を読む事が出来るようになれば、あなたのピアノでの表現力は更に輝きを増しますよ!

よく似ているフレーズを見た時に注意するポイント

メンデルスゾーン「ロンド・カプリチオーソ」から

上の画像の2小節は、とてもよく似ています。同じではないけれど「よく似ている」。こんな時、「あぁ、似ているなぁ」で済ませますか?それで終わり(スルー)?よく似てるから、弾きやすい?で進んじゃう?

もう少し、楽譜をよーく見てみましょうか。何か、違う事が、あるはずです。例えば

  • 音の変化
  • ダイナミクスの変化

この2点だけを読み取っても、かなり違いを発見できますよ。

ダイナミクスやリズムの変化・休符の意味を考える

例えば左手。2小節目で、オクターブに音が増えますが、それだけじゃありません。リズムが微妙に変わりますよ。そのリズムの中で、1小節目にはアクセントがありますが、2小節目にはアクセントはありませんね。なぜ2小節目にはアクセントがないのかしら?

ダイナミクスは?1小節目はフォルテシモになるのに、クレッシェンドしていく2小節目はフォルテだよ?どうしてなんだろうね?

次に右手を見てみると・・・1小節目は、左手のフォルテシモとアクセントの音を受けて、16分休符があります。その16分休符の意味は何だろう?何故そこに休符が入るのかしら?「ねぇ聞いて」「ねぇ、聞いてるの?ちょっと聞いてよ!」みたいな掛け合いかもしれませんよ?

メンデルスゾーン「ロンド・カプリチオーソ」から

そして2小節目は、音が上がって和音になる所もありますね。ではどうして2小節目では和音になったのだろう?と考えてみましょう。

そして更に、その和音の音がこの2小節の中で一番音が高くなっている事に着目出来たら素敵!高い音は、目指して行く所だ、と考える事が出来たら、この次の小節に気持ちがうまく繋がって行くんじゃないかしら?って考えてみましょ。

わ!そうやって読むんですね。いや、今までも、聞いていました。わかったつもりになっていたけれど、まだちゃんと読み取れていませんでした。by 大人の生徒さん

大丈夫よ。何回かやってるうちに、ピアノで表現するための楽譜の読み方のパターンはわかってくるから。このような楽譜の読み方は、パターンだからね。

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音程が変わるのはどうしてだろう?

メンデルスゾーン「ロンド・カプリチオーソ」から

右手を見てみましょう。

1小節目より、2小節目の方が音が上がるのがわかるでしょうか?和音になる所です。何故2小節目は音が上がるのだろう?と疑問に思ってみましょう。そのように楽譜に書いてあるから弾くのではなく、何かの変化があるから音が変わっている。その変化の理由・意味は何か?を考える・想像してみることです。

もうひとつヒントを。画像の1小節目と2小節目では、何故それぞれの小節の終わりの3音の始まりの音が違うのだろう?1小節目は「しそみ」ですが2小節目は「らそみ(そ)」。何故2小節目は1小節目の2度下の音から始まるのだと思いますか?この、2度音程が下がる事でどのようにニュアンスは変わるでしょう?あなたがそれをどのように感じるか?というあなたの気持ちを、感じることに耳を・心を傾けて下さい。

あなたは、あなたが感じることをピアノで表現すれば良いのです。だから、あなたが何かを感じる事が出来なければ、表現することは難しい。そのためにも、楽譜が教えてくれること・楽譜から読み取れることにもっと敏感に、もっと貪欲になりましょう。

表現するために必要なことは全て楽譜にある!

メンデルスゾーン「ロンド・カプリチオーソ」から

ピアノで何をどう表現して行くかと言う事は、その部分だけを切り取ってあーだこーだ言うのはおかしいんじゃない?と言うのは大前提でお話を続けます。

この画像のように「よく似た2小節をどう弾いたらイイのかわからない」とか「ここ、弾くたび、何だかモヤモヤする」と言うのなら、考えてみましょのヒントをお話ししましょう。

どう表現したら良いのか?実は、楽譜に全てヒントはあります

楽譜の読み方・表現の変え方のヒント

1小節目にあって2小節目にないもの→左手第3拍の「ピアニシモ」

1小節目にはないのに、2小節目にあるもの→右手の内声和音が、1音増える そして「espressivo」

いずれも両方にあるなら、また考え方や感じ方は変わるでしょう。でも、こっちにはあるのにあっちにはないって、どうしてなんだろう?と考えるんです。子供のように素直に疑問に思ってみましょ。「あ、違うのね」じゃなく「あれ?どうして違うんだろ?」です。

では、それをどうやったらそれを変えられるんだろう?

是非、こんな風に楽譜を読んでみて下さい。是非、まず自分で考えてみることを癖付けしましょう。ご参考までに。

楽譜の読み方とは?ほぼ同じフレーズの繰り返しをピアノで表現する方法のまとめ

  • よく似たフレーズが繰り返される時、ダイナミクスやリズムの変化や休符の意味を考えてみよう!
  • よく似ているのに音程の開きが変わっているなら、何故だろう?と考えてみる
  • 表現に必要な事は全て楽譜にある。音だけを拾って弾く事だけに注目しないで楽譜の行間を読んでみよう!

さぁ、あなたも楽譜の読み方に、ちょっとこだわってみよう!あなたのピアノ演奏は、もっともっと生き生きとしてきますよ。

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