テヌートとスタッカートの違いはわかってるのよね。だけど、その2つが組み合わさるとピアノでどう弾いたらいいのか?何だか頭の中がごちゃごちゃになりませんか?

ドビュッシー「喜びの島」から
またピアノでユニゾン・デクレシェンドする時、何かを感じたりイメージするにはどうしたら良いのか?今日はそんなお話を致します。
Contents
ピアノでのテヌートとスタッカートの違いに気をつけたい
画像の左手についてです。

ドビュッシー「喜びの島」から
装飾音が付いている音には「テヌート」が、続く音には「スタッカート」の指示が。オクターブ和音に付く装飾音なので、装飾音は「5」の指で、オクターブの下の音は「4」の指で弾くことになるでしょう。
オクターブを「1と4」の指でとるのが厳しい方の場合は、テヌートがついスタッカートになってしまうこと、ありませんか?もし、これをテヌートではなくスタッカートで弾いてしまうと、全く違う印象を与えてしまいます。
装飾音付きでテヌート、そして次の音ではスタッカートになる、という動きが面白いと思いませんか?
何かの動き、何かが起こる感じがする・・・引き合っては放す・・・寄せては引いていく波?そんなことを感じられたらきっともっとステキになりますよ。
おまけ:ピアノで譜読みする時に気をつけたいこと
メガネをかけたり外したりと日常生活の中で分けている方、ピアノを弾く時、つい面倒がってメガネをしないと、譜読みミスはいっぱい発生しますよ。
テヌートとスタッカートの読み違いや、シャープとナチュラルの読み違いは特に多いもの。
メガネが必要な方は、譜読みの時、楽譜を見て弾く時は、必ずメガネをかけましょうね。
ピアノでのユニゾン・デクレッシェンドの方法

ブルクミュラー「大雷雨」から
以前、同じユニゾン・デクレッシェンドの方法をお話したことがあります。それは「段階を経て、音量を落としていく」という方法。今回は、それとは別の方法です。あくまで、ご参考までにお読みくださいね。
画像では、「ふぁみみ♭れ」が3回繰り返されています。
1回目の「ふぁみみ♭れ」は「フォルテシモ」ですが、そこから「デクレッシェンド」を始めて、次の小節では「ピアノ」になります。
そこで、
- 1回目は両手
- 2回目は右手
- 3回目は左手
と、バランスを移していく方法があります。ぜひ、試してみてくださいね。
ピアノでのユニゾンの基本
ユニゾンのフレーズでは、右手と左手のバランスを変えるという事を基本だと思って覚えておくと良いでしょう(実行してみる事です)。
1拍ずつ音量を落としていくのに合わせてこのバランスを変えていくのも、非常に効果的ですよ。バランスの変え方は、上に書いた通りでなくて良いのです。
1回目は右手、2回目は両手、3回目は左手、というのでも良いでしょう。
いろいろやってみて、”あなた”が一番、しっくりくるところ・気持ちの良いバランスを探してみてくださいね。
今日のピアノ動画*ドビュッシー「喜びの島」
さてティブレイク。今日のピアノ動画はドビュッシーさまの「喜びの島」です。
もうずいぶん前の事ですが、「のだめカンタービレ」で取り上げられた事により、多くの方に知られる有名曲・人気曲となりましたね。大人の事情がプンプンするこの曲も、ドビュッシーさまの特徴である「水」の動きをいろいろ感じられる作品です。
テヌートとスタッカートの違いとピアノで効果的なユニゾン・デクレッシェンドのコツ!のまとめ
- テヌートとスタッカートの動きの違いを興味深く味わってみるのがコツ!
- テヌートとスタッカートのような小さな指示を読み違えないためにメガネが必要な人は着用を怠らないコト!
- ピアノでのユニゾン・デクレッシェンドではバランスを変えて行くのがポイント!
さぁ、まだまだ出来ることはいっぱいありますよね。そう思うと今日もピアノに向かうのがワクワクしてたまりません!一つ一つを、1音1音をワクワクして味わってみましょう。それがあなたのピアノ演奏をより彩り豊かにするコツですよ♪