ピアノを弾いていると、何か音楽をやっていると「もっとイメージを強く持って!」と言われる事はありませんか?

は?イメージ?なんやそれ?

そうねぇ・・・あなたは子供の頃に、「こんなじゃなくて、あぁなったらいいのになぁ♡」って空想した事を覚えていませんか?

私はね、とっても影響受けやすい子供だったので(それは大人になっても変わらないか、汗)、アルプスの少女ハイジを見れば屋根裏部屋に憧れ、小公女セーラを読めば自室の押し入れを屋根裏部屋に見立てて過ごしていた小学校低学年時代。空想少女でした。

自分が嫌いだった事も、空想することに火をつけていたのかもしれません。あなたは如何?自分と違う人になりたかったら役者さんはとても良さそう。でもね、ピアノを弾くのでもいっぱいイメージすることで、世界は広がります!今日はそんなお話ですよ。

イメージを持つ糸口を探してみよう!

エステン「人形の夢と目覚め」から

画像のこの右手のリズムに左手のスタッカート。これは軽く飛び跳ねるようなダンスを表しています。

だけど、「なんか、お相撲さんの踊りみたいになってるよ!お相撲さんじゃなくてね、◯◯ちゃんのような、小さくて軽い子の踊りにしようね!」と言うと、大抵は爆笑される。

掴みはOK! じゃなくてね、じゃあ どうすれば軽く弾けるのか?考えてみましょう。

腕や肩に触れて、軽い打鍵をする時の感覚を感じてもらうのも一つの方法ですが、本人にイメージしてもらいます。それも、出来るだけ細かく描写する。

例えば画像のフレーズ、小さな女の子が踊っているなら、

  • 何歳くらいの子?
  • 髪の毛は何色?
  • 髪の毛は長い?短い?
  • どんな洋服を着ているの?
  • 洋服は何色?
  • どんな所で踊っているの?
  • 一人で?誰かいる?

などなど…..

そして、自分で感じたコトは、自分で楽譜に書き込む。先生に書いてもらったコトって、目に入らないし記憶に残らないのよね。自分から(率先して)感じたこと、やった(やれた)コトは身になります。

さぁ、うんと感じてイメージしよう!!!

ゴールを抜けるところをイメージしておくのがポイント

いろんなシチュエーションで、いろんなイメージの仕方があります。よく、目標が 叶った時の自分の状態を明確にイメージしよう!なんて言われる。

叶った時の自分をイメージしようにも、初めて経験する事だと、その結果が本当はどんな風に細かく叶っていくのか「わからない」から、イメージするのが難しい。そう、問題はココだと思うの。

だけど、先日 何かで読んだものの中に(心当たりはありますが、確認してから改めて書きますね)、こんな事が書かれていました。

あなたは今、長距離走に挑んでいる。

そして、間も無くゴール。あのゴールのテープを、自分が駆け抜けて行くんだ!

あぁ、ゴールしたよ!歓声が上がっている。地面に転がり込んだ自分を、テレビカメラが追ってくる。

やったーーーー!!!

という状況を脳内再生する。これをやった人達の殆どが、「勝つ」結果を出せているそう。これを演奏に置き換えてみると?

自分の全てを出し切って、最後の1音を弾き終えて、音が消えた後に沸き起こる拍手が飛び込んでくる。あぁ、終わったんだ!と思うと同時に、嬉しくてクチャクチャの笑顔になって、お辞儀をしようと立ち上がる。すると、お客様達の 歓喜に満ちた笑顔を見て、最高の幸せに包まれた瞬間….

といったところだろうか。妄想妄想。妄想するのは自由ですよ。

イメージ・トレーニングは脳の活性化につながる!

どうしても、練習ができない時って、誰にでもあると思います。時間的な問題、精神的な問題、体調不調、ピアノがない所にいる、などね。

そんな「練習がどうしても出来ない時」の練習法です。それは、タイトルのごとく「イメージ・トレーニング」。これなら、どこに居ても

できますよね。移動中でも、家に居て時間はあるのにピアノが弾けない時とか、布団に入って寝入るまでの間でも。

楽譜を見てでもいいですし、楽譜無しでもできます(曲が頭に入っていれば)。とにかく、頭の中でその曲を鳴らす。イメージ・トレーニングの練習法は二つあります。

イメージ・トレーニング法その1.楽譜を見る場合

指遣いを練る

鍵盤がなくても出来る事。ひたすら、片手ずつ机上で・足の上で指を動かしていき、指使いを考えます。楽譜に指遣いの指示があるなら、その指遣いで指を動かしてみる。

指遣いの指示がなければ、どのような指使いで弾くのが自分にとって自然であるのか?ということを考える。

どちらも、頭の中で音を鳴らしながら。こんな音を出したい、とイメージしながらやってみるのがポイントです。

イメージ・トレーニング法その2.楽譜なしの場合

イメージする。出だしの音は、どんな種類の音を鳴らしたいのか?どんな種類(気持ち)の音なのか?想像を膨らませてみましょう。その気持ち(感情)を自分の体から発する時の呼吸って、どんなだろう?体の動きって?と言う事を想像します。

そうやって、頭の中で曲が鳴るのを進めていきます。一つの短いフレーズを取り上げても、そこはどんな気持ちがどのように変化していくのか?感じて聴こえる音を、味わう。

時には、自分が大人数のオーケストラを従えた指揮者だと想像して「このフレーズを奏でるのは何の楽器なんだろう?と想像する事も、非常に効果的です。

想像力は育てれば育てるほど、自分の感情表現力を豊かにしてくれますよ。この点、奏者と役者は似ていると思います。自分は何者でもないけれど、でも、演奏中は何者にでもなり得る。王様にもなれる(女性でも)。王女にもなれる(歳とっても)。

寒さを知らなくても、極寒のロシアに居ることを想像することは出来ます。人間だけど、水にもなれる。小説家とか童話作家さんとも似ているかもしれませんね。

イメージ・トレーニング法その3.作曲家の人生を知ってみよう!

また、あなたが向き合っている作品を生み出した作曲家は、どんな風に生きていたのだろう?と想像する事、どんな心境でその曲を生み出したのだろう?と想像する事も、大きく役立つでしょう。(作曲家の伝記や曲の解説本を読む事も多いに役立ちます。)

大昔の偉人であっても、今の私たちと同じ、一人の「苦悩しながら生きる人間」であったことに変わりはないと思います。この作曲家は、何故ココで突然この不思議な音を使ったのだろう?と想像する。想像は、し始めたらキリがありません。

大人の感覚と子供の感覚も、非常に異なっているのが面白いですよね。自分も子供時代を経てきたはずですが、子供達に指導していて「ココ、どんな気持ち?どんな風景?」などと聞くと、とんでもない答えが返って来たりして爆笑させられる事が多々あります。

子供の想像力って凄いですよ。でも、促してあげないと、つい、指だけ動かしてしまいがち。

いつでも、想像力は始動させる事ができます。是非、想像力を豊かに育てましょう!

今日のピアノ動画*シューマン「ファンタジー」第2楽章

ティブレイク、今日はシューマン様の「ファンタジー」第2楽章をお送りします。

これは2006年の夏。私が人生最大の師匠と信頼しているエレノア・ウォン教授と出会って3回目(3年目)に受講した香港サマー・ミュージック・フェスティバル(簡単に言うとピアノの夏期講習)での自主練習時間に撮ったもの。

このサマーコース終了後から、師匠直々のレッスンを受けさせてもらえる事となったのだったと記憶しています。人生、何が起こるかわからない、人生の何回目の分岐点だったでしょうか?今は更にまたその2回位後の人生の分岐点に立っているんですよ。

人生100歳時代ですものね。あなたも、年齢や歳を重ねて行く事による体の不自由さを感じる事から逃げないでね。体が動かなければ出来ない事は出来ないけれど、その状況でも出来ることは何かはあるはず!たとえそれがどんなに小さな事だとあなたが思う事であっても!

ピアノでイメージを持って演奏する方法のまとめ

  • その動き(アーティキュレーション)はどんな動きなのかを想像してみよう!
  • あなたがそれをやり遂げた時の気持ちを想像してみよう!
  • 楽譜を見ながらのイメージ・トレーニングは頭の中で音を鳴らしながら指遣いを練ってみよう!
  • 楽譜無しでのイメージ・トレーニングはどんな種類の音を鳴らしたいのか?あなたの感情と向き合ってみよう!
  • 作曲家の人生に触れてみるのもイメージを膨らます大きな手助けになる!

さぁ、恥ずかしがらないで、どんどん想像を膨らませてみちゃいましょ!ベランダにある鉢植えが、明日起きたらどうなっているか?想像するのと同じことですよ。

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