ピアノを弾くのは、たくさんの喜びに楽しさがありますよね。ピアノを弾けるってなんて幸せなんだろう。

多分、ピアノを弾く場合に限らないのでしょうね。例えばスポーツでも、自分の体を使わないといけないのですから、うまく使えないと体を痛めます。

ピアノだって、無理して弾いているつもりはなくても、どこかに負担がかかっているかもしれません。ピアノを弾いているうちに腕がだる重くなったり手首が痛んだりという自覚症状がなくても、ピアノ練習をすると体が疲れるなら、やはりどこかに負担がかかっているのだと思いますよ。

ピアノを弾く時の腕の動きは内側から外側へ

ショパン「黒鍵のエチュード」から

上の楽譜画像の左手の跳躍が問題点です。ここで音楽的に大事にしたいのは、拍頭にある低音のライン。でも、それを「感じ過ぎる」とどうなるでしょう?

拍頭を感じすぎてピアノを弾くと、低音の音を「弾きに行って」しまうようですよ。ん?ピアノを弾きに行ってしまうとすると、何か問題なのかしら?えぇ、拍頭の低音を弾きに行ってしまうとね、ドスンと落ちちゃうの。

あっち行ってこっち行って、あっち行って、ひぃひぃ・・・疲れちゃう…

拍頭を感じ過ぎて弾きに行ってしまうことで疲れちゃうなら、ちょっと捉え方を変えてみよう!

ピアノは捉え方を変えるだけでグンと弾きやすくなる!

普通は、「1,2」と数えるように、拍頭から次の拍へ/もしくは拍頭から後拍へと捉えようとするでしょう。しかしここは敢えて、後拍(裏拍)の和音から拍頭の低音へ行くんだ〜い!と、捉えてみる。さぁ、やってみましょう。

ただしね、後拍の和音に「重き/重さ」を置く訳ではありませんよ。後拍の和音に重き/重さを乗せちゃうと重いよね、本当に。拍が裏返ってしまうしね。

これは、「動きの捉え方」の問題です。後拍の和音から次の拍頭の単音へ、行く。つまり。体の内側から外側へ、という動きです。ラクですよ〜♪是非やってみてね。

ピアノを弾く時の腕の回転も逆を試してみよう

ショパン「エオリアンハープ」より

右手も左手も延々、本当に延々と続くアルペジオです。同じ形で、和音が変わっていくだけ。「だけ」って一言で終わっては何ですよね。そこまでは単純じゃないもの。

さて、ピアノでこんなアルペジオのフレーズは、腕の回転を使って弾きます。腕を回転させると、ラクです。ヒジョーにね。だけど回転の仕方も、右回りや左回りがあるように、捉え方一つで動きは真逆になりますよ。

ピアノで音を取って行く時(弾いて行く時)、こんな風になっていませんか?

つまり、手全体を必死に広げて、鍵盤を這うように行く。下から右へ、そして右から上へ回して左へという動きをしようとする。

では、その動きを逆にしでみたら、どうでしょうか?

1音目を打鍵する時、これは左手なので「5」の指で打鍵しますね、その5の指打鍵の時に、手を落とさないようにしてみましょう。手を落とすのとは逆に、指先で「立つ」ように、手を(腕を)上げます。上げて、手を(手の甲を)鍵盤の向こう側へやるように、右側へ。

そうやって、「ラ ミ ラ ド」まで弾いていきます。「弾く」と言うよりは、「なぞって行く」くらいの感覚で。

そして「どらみ」で降りてくる時は、下から回していきます。ただし、鍵盤にしがみつくのではなく、脇の下を広げ、内ヒジから外側へ腕を広げながら、弾いていく。という、腕の回転です。

どうかな?と、体感して頂いたら、「あれ?あれれれれ?どうしてあんなに弾きにくかったんだっけ?」と思うくらい、弾きやすくなったそう。翌日、ご自宅で復習してみても、良い感じだったそうで、とても嬉しいです♪

これも、文章では果たしてどのように腕を使うのか、正しく伝わるとは思っていません。だから、ご参考までにね。

ピアノは肩甲骨から広げる事を意識すると弾きやすくなる

ドビュッシー「子供の領分」から”ゴリウォーグのケークウォーク”より

赤●を付けた所です。第1拍から第2拍へ行く時に、どちらもフォルテシモでアクセントだから!と思うと、一生懸命頑張ってエイヤー!って弾きに行ってしまいます。

一生懸命になってピアノを弾くと、身体中ガチガチになってしまいます。鍵盤への執着度も、ものすごい事になってしまいますよ。決して腕で弾こう!と思わないでね。肩甲骨を意識してみましょ。

あなたの背中に二つの肩甲骨があります。その肩甲骨の内側から外側に向かって開く。それを強くイメージしてみて。そうしたら、ほら、肩甲骨を内側から広げる感覚がわかるかしら?その要領で、打鍵してみて。

もう、肩から二の腕から肘も手首も、全てが要らない力は抜けていて、まさに羽根状態。すると、弾みのある、いい音が出ますよ。

第1拍の打鍵から動きを改めないでそのまま、第2拍を打鍵しに(腕のあらゆる部分の内側から)行く。第2拍を打鍵したら、そのまま肘が上がって抜けていく・・・くらいの感覚でいいのよ。それは、動作が大げさなのではないの。無駄な動きをすることなく無駄な力を使うことなく、全ての打鍵を一つの動きで出来れば、自然と腕はそのように動きます。

背中の羽根、肩甲骨をゆるゆるとね♪

今日のピアノ動画*ドビュッシー「子供の領分」から”ゴリウォーグのケークウォーク”

ティブレイクは、ドビュッシー様の「子供の領分」から第6曲”ゴリウォーグのケークウォーク”をお送りします。

こちらは2018年9月に開催したピアノ・リサイタルから。2018年はフランスの作曲家、クロード・ドビュッシー様の没後100年の記念年。そのため、このリサイタルではドビュッシー様の作品だけを取り上げて、思いっきりドビュッシーの世界を味わいました。

ピアノをラクに弾くための体の使い方2つのポイントのまとめ

  • ピアノをラクに弾くための体の使い方のポイントその1は、内側から外側への動きを意識すること!
  • ピアノをラクに弾くための体の使い方のポイントその2は、肩甲骨から体を広げることを意識すること!

ピアノを弾くには、たくさんのことに気をつけなければなりません。音の動き・手の動きなど楽譜に書かれていることだけでも大変なこと。でも、やっぱり疲れ知らずでラクに弾けたらもっといいよね。

ラクに体を使ってピアノを弾くポイントは2つだけ。是非、あなたもこの2つのポイントを意識して、体をラクにピアノを楽しみましょう!

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