ピアノを弾く上で困ること・悩ましいことは、技術(テクニック)をはじめ、楽譜(作品)の理解など、いろいろありますよね。

そんな中でも、フレーズがどのようになっているのかわからない・どう歌ったらいいかわからない・歌っているつもりだけど、なんかしっくりこないなどは、悩みなんだけど、なんとなく先送りされてしまう事柄ではないでしょうか?

今日はそんな、ピアノでフレーズや歌をキレイに伝えるにはどうしたら良いのか?その方法について考えていきますよ。

歌はどこから始まるんだろう?

リスト「愛の夢」から

楽譜の内側に歌(メロディ)がある事は、わかる。この「楽譜の内側に」とは、両手で弾く時に、両手の内側(親指に近い側)の範囲で奏でる音の(歌の)ラインがある、というコトです。

外側の8分音符の動きは、ハーモニーなんだよね。うん。だけど、歌がどうなっているか、よくわからない。確かに、ちょっとわかりにくいよね。だって、ハーモニーの8分音符の動きの「中」に、混ざっているのだもの。

8分音符の「ドラミドラ」(最初の「ド」は半分、画像が切れていますが)。この「ドラミドラ」の最後の「ラ」から、ここの歌は始まるの。「ラ ラーーー ソラーーー シドーーー」

だからね、「ドラミドラ」を弾いた後に「息を吸う」のでは、間に合わないの。ちょっと歌の始まりが、ずれちゃうのね。「ドラミドラ」は、それ一つで「ハーモニー」だから、その5音にスラーが付いているけれど。でも、感覚としてはこうよ。

ピアノで弾く歌には呼吸が欠かせない!

「ドラミド」(吸!)「ラ ら〜〜〜〜そら〜〜〜〜〜シド〜〜〜〜〜〜」

この曲は、アウフタクト(弱起)の曲。だから、歌の始まりは第1拍ではないからね。

「あ!そういうことか、わかった!」と感じてもらえて、良かったわ♪

肝心なのは、ピアノであろうとも「呼吸」ですよ。実際にあなたが喉を・口を使って声を出して歌うのと同じ呼吸をしながら弾いてみましょうね。そんなのメンドくさいと思ったら、今以上にはなりませんよ。

ピアノを弾く時の「てのひら」は、声を出して歌う時の「口」と同じ役割

ベートーヴェン「悲愴ソナタ」第3楽章から

ピアノを弾く時、私たちの「手」は、歌う時の「口」の役割を果たします。

では、「指先」は「舌先」だろうか。そして「てのひら」は、「口内」だ。だから「てのひらの中心」(氣が発するトコロ)は、「喉」なのね。

歌う時に、舌先の細かな動き・その微妙な動きの違いで、発音するエネルギー量や種類を変えられるように、ピアノを弾く時もその音によって・そのフレーズによって「てのひらと、その中心部」の緊張具合は変わってきます。(緊張させるだけじゃなく、緩める度合いも含めて。)

日々の会話だって、抑揚の付き方は様々でしょう?せっかく楽譜に「サイン(指示)」がいっぱいあるのに、無関心でいると、話(歌)のニュアンスは変わってしまいます。いや、歌そのものが変わってしまうのね。

スラーの切れ目、休符は、意味があってそこに存在しています。もし、あなたが歌う時に舌先が怠けていたら、何を言っているのかわからなくなるだろう。指先も、同じこと。指先の動き一つ、タッチ一つ、離鍵の仕方一つで、ニュアンスは変わってしまう。

さぁ、もっと「てのひら」で、「指先」で、歌のニュアンスを感じよう!

ピアノでフレーズをキレイに伝えるために、頭を離そう!

リスト「愛の夢」

楽譜画像右手の、棒が上向きに書かれている「付点2分音符」の動きが、美しい歌のライン。実際はこの画像の1拍前から始まります。

これはとても綺麗な歌なのだけれど、気を付けたいコトがあるの。それはね、その「付点2分音符」を打鍵するたびにペダルも踏み替えるから、無意識のうちに頭から体が前へ行きやすいの。

本当に無意識のうちの動作なのだけれどね、そうなってしまうと、弾みがついてその付点2分音符の打鍵のたびに、音が「分断」されてしまうの。つまり、「フレーズ」という音と音の横のつながりではなく「単音」と「単音」という1音ずつ音が並んでいる状態になってしまうのね。

じゃ、どうしたらいいの?

ピアノでフレーズを横に流すためには?

「頭」が肝。「頭」が前に来ないように。ピアノの鍵盤を凝視しなくても、弾けるよね。このフレーズは、すごい跳躍があるわけじゃありません。だからポジションさえ取れば、腕の回転を使えば、弾けます。

マッサージ・チェアでね、首の後ろまでマッサージのコリコリのが上がってきて、首の後ろをグリグリされた時のことを想像して!思い出して見て!

ゴワーーー!気持ちよすぎるわーーー!!!な、状態です。想像してね♪

リスト「愛の夢」から

この右手のオクターブ・フレーズも、同じこと。1音ずつ、頭で弾きに行かないように。そのための捉え方のアイディアは以下の通り。

  • 1音目の「ラー」は、次の「ラー」に、向かっていく
  • 「シードー」は、その次の「ミーー」に、向かっていく
  • そして、「レードー」と、収まりを見せる。

決して「ラー」「ラー」「シー」「ドー」「ミー イー」「レー」「ドー」と1音ずつの主張ではないんじゃない?

今日のピアノ動画*リスト「愛の夢」

ティブレイクは、フランツ・リスト様の「愛の夢第3番」をお送りします。

たくさんの方々にレッスンしてきた曲でもあります。老若男女問わず愛され続けている曲の一つですね。

ピアノで、フレーズや歌をキレイに伝える方法のまとめ

  • ピアノでフレーズをキレイに伝えるには、まず歌がどこから始まるのかを知ろう!
  • ピアノで歌うには、声を出して歌うのと同じように呼吸は欠かせない!
  • ピアノで歌うには、ピアノを弾く時の「口」がどこなのかを知っておこう!
  • あなたのうたを分断しているのは頭の動きにあるかもしれないよ?頭の動きに注意!
  • ピアノでフレーズを横に流すには、頭を動かさないで弾くようにするのがコツ!

譜読みも出来て、その曲を弾くのに必要な技術も手のうちに入って来たのに、何だかしっくりこないなぁ?と感じたら、歌が分断されているのかもしれませんよ。ちょっと気にしてみましょうね。

そうそう!9月15日(日)午後2時から、紀尾井町サロンホールにてリサイタルをさせて頂きますよ♪お時間が宜しければ、是非お立ち寄り下さいね!今回は、ピアノで弾く舞曲とロマン派4人の作曲家に焦点を当ててお送りします。詳しくはこちら♪

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