ピアノを弾くには様々な注意ポイントがあります。言い換えればたくさんの事に気をつけなければなりません。弾く事に意識が集中していれば、音の動きを覚えて指が動くようになっていくでしょう。

しかし、ある程度弾けるようになった時、まだ何かが足りないような気がする・何だか音楽が動いていないような気がするなら、少し「推進力」の事を考えてみませんか?

ピアノの音の動きは「音階」を重視すると推進力が出る!

シューマン「ピアノ・ソナタ」第2番第1楽章から

上の画像に書き込みをしてある音の動きがポイントです。

「音階」というのは、「二度音程」での音の動きのコト。これらたくさんの音の動きの中で、二度音程になっている音たちを意識して「よりレガート」で弾いてみましょう。より「気にかけてあげる」だけでもOK。

他の音程での動きとは、打鍵のタッチを変えることで音に動きが出てきます。それが「推進力」を生み出す。

推進力が欲しかったら、二度音程を探せ!

ビジネス的に言うと、「音(打鍵)の差別化を図る」でしょうか(笑)。

音は同じ方向性で捉えると音楽的になる

エステン「アルプスの夕映え」から

この画像のようなフレーズ(右手)では、杓子定規に「拍ごと」に捉えない方が良いかもしれません。もちろん、「拍」はとっても大事。だけどね、「拍」だけを意識していると、縦割りでマーチっぽくなってしまいます。

私たちは「音楽」を意識するべきなの。だって音楽をやっているのだからね。

だから、画像に鉛筆で書き入れたように、「し」「そしみれ」「どれそし」「そしみ|れ」というグルーピング=捉え方をすると、次へ・横へ流れていく感じが出る。そう、推進力が出ます!

これがあなたの音楽(歌)を生み出しますよ。

また、技術的にもこの捉え方(グルーピング)が効果的。音の流れは、「同じ方向性」で捉えるのが良いのです。つまり、同じ方向へ向かっている音達を「1グループ」にする。すると、それらの音を和音化して一つかみに出来るから。各音への指の準備が早くなります。

※ 第2拍では、「どれそし」の中で「指くぐり」がありますが、それでも「どれ」を同時に準備、そして「れ」を弾いたと同時に「れそし」全ての音への指の準備をすることです。

音は、同じ方向性で捉えると音楽的になる。ご参考までに。

スポンサーリンク

グルーピングの例

リスト「軽やかさ」から

「グルーピング」のお話をしてきました。グルーピング とは、フレーズの中で、同じ方向性の音達を小分けにしていくコト。しかし必ずしもそのグルーピングが「拍」と一致しているとは限らりません。

しかしこの画像例は、そのグルーピングと拍との関係が明確です。この半音階フレーズの場合は、「16分音符6音ずつのグルーピング」。それはどうしてなのか?そこのところは、あなたが紐解いて下さいね。教えるのは簡単だけど、自分で考えて導き出す答えはあなたの本当に役立つ財産になります。

これはあまり難しくはないと思いますから、是非考えてみてね!答えがわかれば、「推進力」を出せますよ♪

ピアノで推進力を出すには、音の方向を見るのがポイント

ベートーヴェン「悲愴ソナタ」第1楽章から

この画像の長い8分音符フレーズ。

拍を感じすぎて「レファレド」「シファレド」「シファレド」「シレシソ」「ラシラソ」「ファラファミ」…と生真面目に弾いていくと、何が言いたいのかわからなっちゃう。いえいえ、生真面目が悪いわけではないんですよ。「真面目」とか「頑張る」とか、いいことです。

ただね、このフレーズは、拍ごとにオシリ振って行進するわけではないからね。じゃあどうするのか?

グルーピングとは、捉え方のことです。「ファレドシ」「ファレドシ」「ファレドシ」「レシソラ」「シラソファ」「ラファミレ」…と、捉えていくのです。すると、音の方向性がはっきりします。どこに向かっていくのか?という事は、とても大事。

もちろん、曲によりフレーズにより、捉え方(グルーピングの仕方)はいろいろですよ。

推進力を出すには、音の方向を見てグルーピングすると、いい。

今日のピアノ動画*ドビュッシー「月の光」

ティブレイクは、ドビュッシー様の「ベルガマスク組曲」から”月の光”。

あなたの心に寄り添う月の光は、あなたを守ってくれている。

ピアノで推進力を出す3つの方法のまとめ

  • ピアノを弾くには、音の行方を見ると弾き方が見えてくる!
  • ピアノは音階の動きをしているところを重視すると推進力が生まれる!
  • ピアノは音の動きが同じ方のカタマリでグルーピングしていくと推進力のある音楽になる!

さぁて、今日はもう一度楽譜を読み直してみましょうか?楽譜って面白いですよ。読めば読むほど、いろんなものが見えてきますから。弾けるようになると、あまり楽譜をじっくり読む事がなくなっていませんか?わかっている「つもり」は落とし穴ですよ。

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

無料メールマガジンのご案内

ピアニストでピアノ講師の荒井千裕が、あなただけにお送りする無料メールマガジンです。

ピアノ練習法・打鍵・体の使い方や精神コントロールについて、ここだけのお役立ち情報をお届けしていますので、是非登録してみてくださいね。

メールアドレス

配信停止は、いつでもできます
迷惑メールは一切配信されませんので、ご安心くださいね

powered by まぐまぐ!
スポンサーリンク