ピアノを弾いていると、どこに向かっているのかわかっているようでわからない、そんなお悩みを持つ方に出会うことが時々あります。

音と音が繋がり合ってメロディが出来て、それを支えるハーモニーがあってリズムがあって、一つの作品が、音楽が成り立つ。

それは何だかとっても素敵!って惹かれて楽譜を開いてピアノに向かう。音を拾っていって、その音たちが頭に入ってきて指が動くようになると嬉しくて♪

せっかく目の前の曲をピアノで弾くなら、音がどこへ向かっていくのか理解して、今よりもっと気持ちよく、もっと楽しく弾きたいと思いませんか?今日はそんなあなたへヒントです。

音の方向を、自然に捉える

o0550031013769552356

ベートーヴェン「32の変奏曲」から

画像の左手を見てみましょう。左手で速い音符のフレーズって、めっさ弾きにくいですよね。しかも指遣いは「1→4→3→2→1・・・」。(※ 画像には「1→5→3」と書かれていますが)

弱い「4」の指を使うわけだし、「どそらし どそらし どそらし・・・」って思ってるから、弾きにくい。弾きづらいんです。まぁそりゃ、「どそらし どそらし どそらし・・・」っていう32分音符の単位で括られてますから「どそらし」「どそらし」って思ってしまいますよね。

だけどね、捉え方をちょっと変えてみましょうか。「ど」「そらしど」「そらしど」「そらしど」と捉えて弾いてみてみましょう。お試しお試し♪

「1」の指から「4」の指へ移ったのに、またそこから「3 2」と「1」の指に向かって戻ってくる、「回転の動き」と捉えるよりも、「そらしど」「そらしど」=「4321」「4321」という、「一方向への動き」と捉える方が、音の動きとしても指の動きとしても自然です。

意識の仕方一つで、「ツラい」は「ラクかも?」に変わりますよ♪

フレーズの変わり目は、ニュアンスの間

o0550030113772031781

ラヴェル「水の戯れ」から

こちらは1小節ごと、一つのフレーズになっています。1小節ごとに、歌の音域が変わっていますね。画像の1段目、小節線の所にを付けているのがわかるでしょうか?もし、あなたが誰かと会話しているなら、どんな感じでしょう?

例えば、1小節目は、あなたは右側にいる女性に話をします。2小節目は、そのまた右側にいる女性に話をする。3小節目は、あなたの左側にいる男性に話を。そんな場合、お話をする相手を変える時の「間合い」「呼吸の間」があるでしょう?

例えば1小節目は、あなたの隣のお嬢さんが話を切り出しました。2小節目は、そのお嬢さんのお話に応えて、あなたが話をする。3小節目はそれに頷くように、あなたの向かい側に座っている男性が話をします。そんな「ニュアンス」を感じて味わってみましょう。

o0550041513772031779

ラヴェル「水の戯れ」から

ニュアンスは、色合いや音の調子(トーン)、空気感や感情の動き(微妙な揺れ方)などを表しますね。ほんのちょっとの「タイミング」、その差。そんなものを表したい。

まるでキーボードを打っているような、まるで機械が動いているような、そんな感じとは違うよね?その違いを、感じて体で感じて、心の中を聞いて素直に表してみましょうか。


      【古本・メディア買取】都内近郊各県への出張費無料買取サービス【神楽坂ブックス】

タイを含むフレーズは、タイの音を意識するのがポイント

o0550024813766028325

ベートーヴェン「32の変奏曲」から

この画像の右手のように、各拍の終わりから次の拍へ「タイ」で音が繋がれている場合について。左手はずっと8分音符で動いています。右手は左手に「合わせればいいや〜♪」って思ってませんか?確かにリズムとして、合わせるのは間違いではないけれど。

でもね、それでは「歌」はどこへ行ってしまうのでしょう?ここは一体どんな歌なんだろう?そこに「タイ」がある意味は?なぜ、「タイ」があるんだろう?

じゃあね、「タイ」を外して弾いてみようか。うん、そうなの。「タイ」が付いている時の練習方法でイチオシ!なのは、

「タイを取り払って弾いてみること」なのです。

そうして「タイ」が付いた時に、そこでは発音されないその音の響きを、感じて’欲しいの。だって、そこで発音(打鍵)しなくても、響きはあるでしょう?それなのに、打鍵した時しか響きを聴こうとしないのは、なあぜえ?(笑)

「タイの音を意識する」とは、そういう事です。

アクセント音の打鍵は、押さないのがポイント

o0550028613775391178

シューマン「アベッグ変奏曲」から

画像の左手です。8分音符の和音が続きますが、一つおきに「アクセント」が付いていますね。すると、「アクセント音」と、その「次の音」とをセット(1グループ)として捉えた打鍵をするでしょうか。感じとしては、2音間に付いているスラーのような感じ。

「2音間に付いているスラー」の場合、1音目で「手指を落とし」、2音目で「それを上げる」という、「上下の一つの動き」になります。ここで気をつけたいことが、一つ!それは、「落とした手指」の動きをどうするか?ということについて。

手指を落としたまま、鍵盤に「押しつけ」てしまう・「押したまま」にしてしまうと・・・音は硬くなってしまいます。その時の手は、こんな状態でしょう。

o0550041413775391176わかりますか?手首・下腕から、落ちています。落ちるのは、「動きの一過程」としては問題ありません。問題になるのは、この状態のままになってしまうこと。じゃあ、どうなったらいいの?

o0550041513775391174上の(2枚目の画像の動き)を経て、このように「手首から手全体が上がる/上がっていく」事です。それが、望ましい。

何故なら。手が落ちてしまえば、音は落ちる・落ちてしまうから。音を持ち上げる方法とタイミングがあります。それを、知ってほしい。探ってほしい。探ろうとして欲しいです。何事も、自分で体感してこそ、あなた自身が良いと思ってこそ得られるあなたの技術ですよ。


     

縦ではなく横(前)への動きにするためのグルーピング(捉え方)

o0550015713762620533「ドソミレ ドミドシ ラシドラ」という、左手16分音符の動きが続きますね。「拍」は大事ですよ。拍を感じるコト、拍にのるコトは大事。

だけど、杓子定規の拍にのるだけだと?それは縦の動きになってしまいます。それが悪いわけではありません。ただ、縦の動きだけを感じていると、ちょっと機械的にならないかしら?

音楽は、動いていくもの。その動き方は色々ですが、上下の動きにしろ回転にしろ、前へ・横への動きにしても、「動き」を感じていたい。それがたとえ「伸ばす音」でも、その「響き」が動いて行くのを、感じ続けたいですね。

一つの方法として、「ド」「ソミレド」「ミドシラ」「シドラシ」…と捉える事が、出来ます。あなたは、どんな方法が考えられるでしょうか?

今日のピアノ動画*シューマン「子供の情景」から”珍しいお話”

ティブレイクは、シューマン様の「子供の情景」から”珍しいお話”を。

子供の頃は、珍しいお話はワクワクした。いえ、ほとんどのお話は自分にとって「珍しいお話」だったんですよね。子供の素直な心を失わずにいたいものです。

ピアノで音の方向をはっきりさせるフレーズの捉え方とタイやアクセントの効果的な打鍵法のまとめ

  • 音の方向は、音の動きの通り素直に自然に捉えるのがポイント
  • フレーズの変わり目こそ、ニュアンスの間をとるポイント
  • タイを含むフレーズは、タイの伸びを意識するのがコツ
  • 音楽が縦割りにならないよう、グルーピングは拍でとらず、音の動きで取ってみよう!

音の方向を見てグルーピングするのは、慣れるまでは意識して。そのうち考えなくても出来るようになりますよ。

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

無料メールマガジンのご案内

ピアニストでピアノ講師の荒井千裕が、あなただけにお送りする無料メールマガジンです。

ピアノ練習法・打鍵・体の使い方や精神コントロールについて、ここだけのお役立ち情報をお届けしていますので、是非登録してみてくださいね。

メールアドレス

配信停止は、いつでもできます
迷惑メールは一切配信されませんので、ご安心くださいね

powered by まぐまぐ!
スポンサーリンク