ベートーヴェン「32の変奏曲」練習のポイント(疑似レッスン)

2020年6月21日

今も昔も、大人のピアノ学習者さんに人気のベートーヴェン作品と言えば、ご多分に漏れず3大ソナタ(「悲愴」「月光」「熱情」)が上がります。
でもね、実はこの「32の変奏曲」も結構な人気が♬

原題を「創作主題による32の変奏曲」と言います。
作品番号はベートーヴェンの死後に付けられた整理番号「WoO.80」。

作曲家ベートーヴェン

1806年に作曲されたことがわかっています。
あぁ、もう少しでロマン派を代表する作曲家たちが生まれる頃じゃないですか!
この前年の1805年に、ベートーヴェンの「熱情ソナタ」が作曲されていますよ。

さてベートーヴェンの「32の変奏曲」は、死後に整理番号が付けられたと書きましたが、実は生前出版されていたこともわかっています。

では今日はこのベートーヴェンの「32の練習曲」の、練習のポイントについて解説していきますよ。疑似レッスン?(笑)

Contents

変奏曲でいちばん大事なのはテンポだ

変奏曲で一番大事にして欲しいのは、「テンポ」です。

テーマのテンポは、その後の変奏の最後まで維持しましょう。
微妙な変化をつけるところがあっても、基本は変わりません。

例外は、その変奏だけは他の変奏とはテンポが違う指示がある場合です。

だから、テンポが変わりすぎないよう注意しましょう。

変奏曲って何?

さて、あなたは「変奏曲」とは何だと思いますか?主題があって、その主題を変奏していって〜...

そうね、ではちょっと日常に置き換えて考えてみますよ。

あなたは今日、白のシャツと淡いピンクのスカートを履いているとしましょう。
でも、明日は違う服を着ますよね?あさってはまた違う服を着るよね?
それでも、あなたがあなただということに変わりはないでしょう?それと本質は同じこと。

だけどね、あなたの気分や感情がその日によって変わるようなもの。それが変奏曲。

軸は同じもの。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”テーマ”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」主題から

さて、この主題はどんなキャラクターでしょう?
この主題で大事なのは右手?
それとも左手かしら?
どういう性格を持っているか、あなたの言葉で説明してみましょう。

あなたが、あなたの言葉で説明できる=アウトプット出来るということが大事です。
あなたがあなたの言葉で他の人に伝えることが出来るなら、大丈夫。
すでに、あなたの中にこの主題の性格が出来ていて、あなたの音楽はもうあなたの中にあるということ。

なんて、突然言われても、困っちゃうかしら?じゃあヒントね。
答えじゃないですよ。こんな考えもあるっていうヒント。

大事なのは右手よりも左手。
左手の和音のベースは半音階で、しかも下降していきます。
それに対して右手はどんどん上昇。
この曲はハ短調ですし、荘厳で、苦悩が増大していく...

どうかしら?これは私が最初にこの「32の変奏曲」に向き合った時のイメージです。

だから、あなたがどう感じるか・考えるかは私と違っていていいんですよ。
でもね、こんな感じでいいから、イメージしてみましょうね。
そして、イメージ出来たら、そのイメージを表すように弾いてみましょう。

例えば私のイメージの通りに表現しようとするなら、以下のようになります。

まず左手、和音の構成音全てを同じバランスでは弾かないよう気をつける。
和音の下二つの音を聴かせてみましょう。
お腹でしっかりたっぷり呼吸したら、そのエネルギーを一気に指先へと伝えて打鍵する、というイメージで弾いてみる。

右手で気をつけたいポイントは、打鍵が一音ずつでバラバラにならないように(一音ずつ分断されないように)。

グループ分けすると、赤線までが一つのグループ。
1グループずつ増大していって、それはスフォルツァンドのA♭へ向います。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第1・第2変奏”練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第1変奏から

楽譜には、表現する上での情報が多くありません。
しかし「leggiermente」と書かれていますよ。

「leggiermente」はレッジェールメンテと読み、「軽く優美に」「ノンレガートで」などの意味があります。

ということは、右手はレガートではなく、ノン・レガートで弾いてみましょう。

グループ分けは2小節で1グループで。

アルペジオの後の「ソソソソソソ」は、ただ同じ音を打鍵するのではなくて、どうしてこのように同じ音が繰り返されるのか?
その意味を考えてみましょう。

そして大事にして欲しいのは、左手和音の下の音の「ド→シ」、「シ→シ♭」という動き。
半音で動いていますよ。半音での動きはよく聴いてあげましょ。
とても重要な動きですよ。

さて、「第2変奏」は、この第1変奏の左右が逆になるだけですから、同じように考えて練習してみましょうね。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第3変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第3変奏から

第3変奏は、第1変奏と第2変奏の合体になっています。

右手と左手は、対比の動きになっていますね。これが、とても重要です。

  • 二人が遠くから寄ってくる
  • そして二人は離れていく

それを感じて(想像して)、その通りの表現をしてみましょう。

ポイントは、最初から出さない(せまらない)こと。

「ミドソ」は遠くから近づいてくる。
「ミドソミミ・・・」で至近距離にきてハグハグ。想像してね。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第5変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第5変奏から

第5変奏は、16分音符と8分音符のフレーズで出来ています。
この16分音符と8分音符は完璧に異なるもの。

右手の16分音符のところは左手も16分音符で和音連打ですよね。
だからそれをたたきつけるように弾かないでね。
ただ打鍵してます!みたいにならないよう、意識してみましょう。
そう、もっと右手の動きを聴いてあげるのがコツ。

8分音符のオクターブ・フレーズは、それぞれ音のキャラクターが違うと考えてみましょう。

そしてその違うキャラクターを、きちんと感じて伝えるのがポイントですよ。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第6変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第6変奏から

第6変奏は、8分音符の拍頭にスフォルツァンド(sf)が付けられています。

スフォルツァンドの音は手首を柔軟に使ってみましょう。スナップです。
でもね、使うのは手首だけではありません。
この場合、音を出すために意識したら良い大元は「肘」。

肘は引っ張ったらダメ。
引っ張るのではなく、ピアノの鍵盤の向こう側へ押すように意識すると、手首のスナップがラクに使えますよ。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第7変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第7変奏から

第7変奏は、左手が大変そうだと感じるかしら?
でもね、右手のオクターブの動きの打鍵に気をつけてみましょう。

右手のオクターブの幅を保つのは、手首ではありません。
手首で保つのでは、腕の全てが動かなくなります。つまり、腕が固まっちゃうんですよ。
すると自由な音は出ません。つまり力が入っちゃってる状態ですからね。

オクターブの幅を保つのは「てのひら」です。手首じゃないですよ。

  • 5と4の指の間がいっぱい膨らむ
  • 4と3の指の間がいっぱい膨らむ
  • 3と2の指の間がいっぱい膨らむ

「てのひら」に、たくさんの空気がたまる感じを想像してね。
そして肩をリラックスさせて。

一音ずつの打鍵は止まらずに。
つまり、打鍵のアクションは一音ずつではなく、1小節で一つの動きで。

打鍵は、鍵盤に縦に(上下に)動くというイメージを捨てちゃいましょう。

鍵盤はクッションだと想像してみてね。

そうね、イチゴだと思ってもいいですよ。
イチゴをね、指先でカットする事を想像してみましょうか。
イチゴを指先で切るんだけど、果汁が飛び散らないようにカットすることを想像して。
そうしたら、どうやって指・腕は動かしら?

まずストンとイチゴに指が入って、それからゆっくり慎重に下へ落としていくでしょう。
すると、イチゴがコロンと切れたところで指は上がってくる。

全てのオクターブ音を、そうやって打鍵してみましょう。
その打鍵で「ソファミレド」「レドシラソ」が一つずつの動きとなるよう繋げて行きます。

もう一度言いますよ。「ソ」「ファ」「ミ」「レ」「ド」と一音ずつ打鍵するのではなく、「ソファミレド」で一つです。
「ソ」で落としたら、上げきらずに「ファミレド」をゆるくイチゴのクッションを感じるように弾き、最後の「ド」打鍵で手・指を上げます。

そして次の「レドシラソ」へ。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第8変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第8変奏から

第8変奏は、右手の和音の上の音で「・ソドソミドソミドソミド」という音の動きの中で何が大事かを考えてみましょう。

すべての音が大事なのでは、すべての音を聴きたいのではないのかもよ?と考えてみたら?

とすると、どこが歌のライン(旋律)になるでしょうか?

「ドーミーソードーミー」です。そしてその「ドーミーソードーミー」は、次の小節の「レ」に向います。
もちろん、「レ」に向かったら終わりではなく、2小節で1ラインですよ。

「ドーミーソードーミー」で上がってきましたね。
そして「レーシーソーレーシーソー」と降りていきます。
これ、一つの山の形を描いていますよね。
だから、その音型の動きの通り、上がっていって降りてくるを表現しましょう。

  • 上がっていく=クレッシェンド
  • 降りてくる=デクレッシェンド
  • 上がっていく時は息を吸っていく
  • 降りていく時は、息は吐いていく

特に逆の指示がなければ、このように歌っていくのが自然です。

えー?ほんとかよ!?と思ってもいいですよ。
それなら、そうじゃないパターンで弾いてみましょう。
それであなたが違和感なくて、いいじゃん!素敵じゃん!と思えるならOKです。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第9変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第9変奏から

第9変奏は、右手の上声の動きと打鍵を意識してみましょう。

「ミード・」「レーソ・」それぞれの打鍵の前に呼吸するのがポイント。
内声のトリルの動きをしている「そらそらそら」とは別物です。

別物だから、打鍵の仕方も変えないと「別なんだ」ということが伝わりません。

上声の打鍵をする前(4分休符)では、指を上げる=手を開く。
「手・てのひら」は、ピアノを弾く時には歌う時の「口」と同じ役割をします。

歌い始める時は、口を開けて喉を開きますよね。それと同じ。
だから「手(てのひら)を開く」=打鍵の(発音・発声の)準備をするのです。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第10変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第10変奏から

第10変奏は左手の動きが気になるでしょう。

32分音符での「ドソラシドソラシドソラシ」という動きの練習は、捉え方に気をつけましょう。
「ソラシド ソラシド ソラシド」と捉えて弾く練習をしてみましょうね。
つまり=ドへ向っていくという考え方です。
ドから始まるのではなく、「ソ→ラ→シ→ド」と。

右手は、4分音符と16分音符の打鍵の違い・打鍵における緊張状態の違いを意識してみましょう。

16分音符は、なぜ8分音符にスタッカートを付けて書かなかったんだろう?って考えてみましょうか。
きっとあなたが打鍵するヒントを得られるでしょう。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第11変奏”の練習のポイント

第11変奏は、第10変奏の左右逆バージョン。
だから同じように考えてみれば良いのですが、ちょっと指使いを考えてみるのがポイントです。

右手で弾く「ドソラシ」の「ド」を4の指では弾かないのがポイント。
え?「4じゃないの?」って思いますよね、きっと。私もそう思っていましたよ。
「ドソラシ」を「4123」ではじめ、弾いていたんです。

でもね、5の方が鋭く打鍵できますよ。4の指は弱いでしょう?
「5123」の指で「ドソラシ」と弾くことも考えてみてね。

この5の指で「ド」を打鍵する時は、手首を使ってみましょう。
軽くすばやくひねるように!

第11変奏から第12変奏への静寂の作り方

ベートーヴェン「32の変奏曲」
ベートーヴェン「32の変奏曲」第11変奏から

この画像には表示がないですが、これは「フォルテ」での、音階下降フレーズです。

一気に落ちてくる・・・まるでジェットコースターで急降下するよう。
それなのに、その直後はこうなります。

ベートーヴェン「32の変奏曲」
ベートーヴェン「32の変奏曲」第12変奏から

「ピアノ」ですよ。

しかも、上の画像の時は「短調」だったのに、この画像のところから「長調」に転じています。
この突然の、「フォルテ」から「ピアノ」への変化を、どう表しましょうか?

ジェットコースターで急降下したのに、突然物陰に隠れるみたいにひっそりするの?どうやって?
ガツン!ってどこかにぶつかってしまいますよ。
そうじゃなければ、ジェットコースターの如く、急ブレーキで停止して上半身がぐわん!って、大揺れします。とても小さくだなんて...

じゃあね、ほんのちょっとだけ、ほんの一瞬の、「間」をとってみましょうか。

1枚目の画像で、急降下し切ったところで、キュッと口をつぐむように、キュッと腹を引き締めるように、息を止めてみて。
それから、ゆっくり息を吐きながら、2枚目の「ピアノ」のフレーズを弾き始めるのです。

是非、お試しくださいね。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第12変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第12変奏から

この第12変奏から、「32の変奏曲」は第二セクションに入ります。

「32の変奏曲」はハ短調ですが、この大12変奏ではハ長調になりますね。
あたたかさを感じるように、穏やかな気持ちで弾いてみましょう。

でもね、ベースの音を聴かせてあげてね。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第13変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第13変奏から

第13変奏のポイントは、右手。右手の16分音符の動きは、一音ずつの打鍵にならないように気をつけてね。

一度に和音化できる音は、全てグループにしてみましょう。
それらの音を、一つのポジションとして和音で弾く時のように、全ての指を用意しておくこと。

打鍵するたびにそれぞれの音に「弾きに行く」のではなく、事前に用意しておくのがコツですよ。

そして、一音ずつ指を上げて降ろして、と上下に動かさないこと。
一音ずつ打鍵で上下に手が動いてしまうとね、1つのラインの音の流れとしてつながっていかないんですよ。
だから気をつけてね。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第14変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」
ベートーヴェン「32の変奏曲」第14変奏から

この画像では、右手も気になるところ。
いや、「右手が!」気になるところでしょうか?
だからかな?左手が「残念賞」になりやすいの。

それはね、左手に「歌」があるという事だけじゃありません。
左手で、とっても大事な事。それは、「複付点4分音符」の音。
この音が「伸ばす音」だから、打鍵したら意識の中から消えてしまう事が多いんです。

でもね、このように「伸びる(伸ばす)音」こそ、打鍵後ずっと、次の音へ繋ぐまで聴き届けるべき、大事な音なんですよ。

「ミー ミーソ・・・」

音が伸びて行くのを聴き届ける。
打鍵したら、ピアノの中でハンマーが弦を打って、その弦から発する響きが、「ポ〜〜〜ン」と向こう側から出て上がって行くのを、見えない音の響きを、まるで見守るように聴き届けてみましょう。

想像してごらん。あなたの少し眼の前から、音の響きが立ち上がって広がっていくそれが、あなたには見えるんだよ。
その響きの中に、右手はある。

右手も気を使うけれど、大事なのは、大事な音の響きを聴き届ける事だよ。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第15変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第15変奏から

第15変奏は右手に注意。

右手のオクターブの動きは、2小節で一つだということと、その型を感じてみましょう。

そして、タイになっている音も発音されるのだと意識して弾いてみましょう。
つまり、タイを外して、本来タイで伸びる(弾き直さない)音も、弾いてみましょう。

するとね、そこにもその音の響きが本当はあるんだ!という事に気づきますよ。
それが、タイで伸びている音を、両手で弾くときでも聴き続けるコツです。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第16変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第16変奏から

第16変奏は右手に注意してみましょう。

16分休符になっているところも、実は16分音符の音があるのだ、と強く意識してみてね。
それだけで呼吸が変わってきますよ。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第17変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第17変奏から

第17変奏は、右手が二声になっていますよ。

上声と内声は、違う性格(キャラクター)だと考えてみましょう。
そうね、違う楽器が演奏していると思っても良いかもしれません。
例えばフルートとクラリネットのように。

片方がレガートなら片方はノン・レガート気味で弾いてみるのもアイディアの一つ。

上声と内声で、打鍵する指の面(点)を変えられたら、それも良いかもしれません。

発音の仕方を変えるとか、アーティキュレーションを変えるとか、他にも変化をつける方法はありそうですよ。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第18変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第18変奏から

第18変奏は音階で出来ていますね。

音階の最後の音は、「1」の指で弾いてごらん!わざわざ、最後の音に「1」の指を持っていく理由はね、その方が音に鋭さが出るからです。

私はこれを推奨するわ!

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第19変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第19変奏から

第19変奏、ポイントは右手のアルペジオ。

アルペジオの音は、やはり一音ずつ打鍵をしないように気をつけてみましょうか。

一音ずつではなく、ちゃんとグルーピングして弾いてみましょう。
つまり、一度に和音としてつかめる音たちを「まとめて用意する」ということです。
「ソ・ド・ミ」ではなく「ソドミ」。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第20変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第20変奏から

第20変奏は、左手の動きがポイントです。

左手は、手首を使って「シドドレレミファミファ」という動きの中の、「ド・レ・ミ・ファ・ソ」という音階となっているつながりを意識して弾いてみましょう。

第21変奏も、第20変奏の左右逆なので、同じように考えてみましょうね。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第22変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第22変奏から

第33変奏は、スフォルツァンド(sf)がつけられている音に向かっていく事を意識して弾きましょう。

右手だけではなく、左手も同じことですよ。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第24変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第24変奏から

第24変奏は、やはり2小節1ラインでとらえてみましょう。
そして2小節ごとに、そのラインの段階を上げていく。

そして

ベートーヴェン「32の変奏曲」第24変奏から

これら8分音符につけられたスフォルツァンド(sf)の音は、手首と肘のスナップを軽く使ってみましょう。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第25変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第25変奏から

第25変奏、右手の装飾音は、一つずつはっきり聴かないようにしてみましょう。

装飾音の練習方法は、装飾音とそれがかかる音(シとラ)を和音化して弾くことです。

例え本当に和音として弾いても、誰も「和音で弾いてるんじゃないか?」なんて気付かないから(笑)。
本当よ。それくらい、装飾音の発音は限りなく短くしてみましょう。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第26変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第26変奏から

第26変奏を弾くポイントは、右手の和音の上の音で言うとね、

「・ソファミッソッファッミ」でクレッシェンドして弾かない、ということですよ。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第27変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第27変奏から

第27変奏のポイントは、左手の1拍目の重音を、置いてしまわないことです。
置いてしまうとね、腕の動きが止まってしまいますよ。

弾いていく時、常に腕は動いている!これを忘れないでね。動きが止まってはダメ。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第30変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第30変奏から

第30変奏は、どれかの音に重きを置かないのがポイントです。

なぜなら、第30変奏は教会のコラールだから。
いや、コラールを想像してみて。コラールを想像できたら、どんなふうに弾いたらよいか、きっと体が反応するでしょう。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第31変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第31変奏から

第31変奏は、左手がポイントですよ。

左手の32分音符の動きは、弾き続けるのはちょっと大変かしら。
大変だと思うと、あなたの意識は左手へ行ってしまいます。
だとしたら、左手を意識しないのがポイントです。

意識してしまうと何がいけないのか?

それはね、1音ずつの打鍵になってしまうから(ガチガチになってしまうからね)。

だから、一音ずつ弾かないで。
拍ごと、例えば画像の1小節目なら「ドミソシ」を和音として弾けるようにグルーピングして用意しておきましょう。
そうすれば、打鍵する時に一音ずつ指は動かなくなりますよ。

つまり、一音打鍵するごとに、指がいちいち上下に動かないようにするのがポイントです。

画像の2小節目も、「ドレファソシ」すべてを一度に和音として弾けるようにすべての指を用意しておきましょうね。

ベートーヴェン「32の変奏曲」”第32変奏”の練習のポイント

ベートーヴェン「32の変奏曲」第32変奏から

第32変奏、いよいよ最後の変奏になりましたね。

この第32変奏ではまず、左手の和音に気をつけてみましょう。
左手の和音のリズムをよく見てみましょう。
これらの音にはスタッカートはついていませんよ。

左手和音のそれぞれの音価をよく理解しましょうね。
どんなふうに休符が入るのかもポイントです。

8分音符の音価を正しく発音することが、あなたの演奏の流れ・動きを生み出しますよ。

ベートーヴェン「32の変奏曲」第32変奏から

次は、左手の動きにもちょっと気をつけてみましょうか。

「ドッソミッドソッミ」という動きもね、全部を同じように出さないのがポイントです。

ここで聴きたいのは「ド・・・ミ・・・ソ・・・」という音の動きですよ。

さぁ、ベートーヴェン様の「32の変奏曲」の練習のポイントを、ちょっとだけ簡単にお話させていただきました。

この曲に限らず通用するポイントもいっぱいありますから、あなたの練習のヒントになれば嬉しいです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

この記事は「まとめ」はしません。
あなた自身が、あなたの中で理解・整理してまとめてくださいね。

⭐こちらもオススメ⭐

エンジョイ!あなたのピアノ・ライフをもっと豊かに!
もっとラクに心と体を使ってピアノを弾くお手伝いをしています。

スポンサーリンク

心と体を楽にしてピアノを弾くヒントを月曜の朝、メールでお届け!

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,069人の購読者に加わりましょう