ピアノで弾く様々なアクセントを考えて、演奏の引き出しを増やそう!

アクセントの記号(>)を見ると、つい強気に出てしまいませんか?

アクセントとは「その音を強く」という意味だと習ったでしょう。「その音を強く」と言っても、果たしてそれはどのくらいの強さなのか、考え始めたら弾けなくなってしまった経験はあなたにはありませんか?

あなたは「アクセント」の指示を見ると、どんな風に弾くでしょうか?

今日は、様々な「アクセント」の弾き方を考えていきましょう。あなたの演奏の引き出しが増えますように。

そのアクセントはどんなもの?アクセントの意味に注意しよう!

ショパン「ノクターン」Op.9-2から
ショパン「ノクターン」Op.9-2から

特にこの画像(上段の右手部分)のように、アクセント音の前が「タッカ」のリズムで短い音価の時は、打鍵タッチがぶつかりやすいので注意が必要です。

いや、それとももしかしたら、そのアクセントの音は「ぶつけたい音」なのかしら?あなたはどう思う?

このフレーズはね、「ピアニシモ(とても弱く)」という指示があるところ。もし、アクセントの「強く」を「強調」ととらえると、それは「他の音よりも大事にして!」と受け取れないかなしら?

あなたはここで、どんな音が欲しいの?自分で自分の音をよく聴いてみましょうね。

この曲はね、マーチ(行進曲)じゃないの。ノクターン(夜想曲)でしょ。ノクターンだって忘れていなかったかしら?ノクターンという夜を想う曲の世界での「アクセント」の意味を、考えてみませんか?

ピアノで弾いても痛くないアクセントを考えよう

画像の右手(上の段)です。スタッカートが続いた後に伸ばす音やアクセントは、動きを止めないように気をつけたいトコロ。そこで動きが止まってしまうと、

  • 音が硬くなる
  • 音が止まる(伸びて行かず、落ちて終わる)

そうなっては、もったいないよね。アクセントの意味は「その音を強く」と習ったけれど、アクセントが付いた音って、強ければいいのかしら?強いって、どんな強さなのかな?その「強さ」は、どんな風に/どっちの方へ、音が伸びていくのだろう?ちょっと考えてみようね。

「アクセント=その音を強く」と、機械的に覚えない。

  • トンカチで打ち付けたような音は、本当に欲しい音なのかな?
  • 「伸びやかなアクセント」は、凛とした意志を感じないだろうか?

自分の心と耳に、どんな音が欲しいのか?どんなアクセントが相応しくて音楽になるのか?いっぱい問いかけて、いっぱい試してみましょう。

もし、あなたが声に出して歌うとしたら、喉のあたりや頭・上半身などは、どんな状態だろう?それを腕を使って再現してみる。「てのひら」は「喉」と同じですよ。

伸びやかなアクセントが欲しかったら、打鍵で動きを止めないこと。

メゾ・スタッカートとアクセントの塩梅を考えてみよう

メンデルスゾーン「ロンド・カプリチオーソ」から
メンデルスゾーン「ロンド・カプリチオーソ」から

メゾ・スタッカート」は、「スタッカート」とは違います。「メゾ・スタッカート」は、上の画像の右手で弾く16分音符のフレーズのように、スタッカートとスラーが一緒に書かれているもの。「スタッカート」はスラーはなく「・」が付いているだけです。

スタッカートは「切る」とか「短く跳ねる」と習ったでしょうか?

今日のトピックは「アクセント」なので、スタッカートについてはポイントだけね。

スタッカートは「短く跳ねる」ではなく、スタッカートが付いている音符の価値(長さ)によって、どのくらい短く切るのかは変わってきます。

16分音符に付いているスタッカートなら、かなり短いかもしれません。でもね、16分音符と4分音符ではそもそも音の長さが違いますよね。だからスタッカートが付けられた場合の打鍵の仕方・音の短さや鋭さのようなものは、同じではないはず。

「メゾ・スタッカート」は、スタッカートにスラーが付いているのですから?想像したらわかるかしら。

そう、スタッカートほど短くはないんです。ちょっと後ろ髪を引かれるような感じ。まったりした感じ?

大方の目安としての「スタッカートはどのくらい短く弾くのか?」は、あります。でもね、それだけにとらわれて機械的に弾くのではなく、「どんな塩梅で弾いたらいいのかな?」というのは、フレーズの前後関係を見て決める。

どこへ、どんな風に向かって行くのか?またはどこかへ向かっていく過程なのか?という事を見てね。

さて今回の問題は、その「メゾ・スタッカート」に、「アクセント」も付いている点にあります。

「アクセント」は「その音を強く」、と習うでしょう。
でもね、「強く」の意味は一つじゃないんですよ「強さ」にも種類があるし、その強さの幅はとても広いんです。

だけどね、「強く」という意味だけが頭にあると、ただただ強調して打鍵しがち。でもね、上の画像のところは、メゾ・スタッカートでもあるんですよ。メゾ・スタッカートでアクセントって?

スタッカートとアクセント、とは違うでしょ?その塩梅を考えてみましょうね。

「アクセント」の本質は、「その音を大事にしてね」だと思っています。石を投げるのとは違いますよね。

さぁ、いろいろ考えて、いろいろな塩梅で音を鳴らしてみましょ。響かせてみましょう。

アクセントは肩甲骨の内側から弾いてみよう

ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」から
ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」から

赤○を付けた所に注目!

第1拍から第2拍へ行く時に、どちらの拍もフォルテシモでアクセントだと思うと、一生懸命頑張ってエイヤー!って弾きに行ってしまいます。

一生懸命になって弾くと身体中ガチガチになってしまいますから、鍵盤への執着度も、ものすごい事になってしまいますよ。

腕で弾こう!と思わないでね。肩甲骨を意識してみましょう。

あなたの背中に二つの肩甲骨があります。その肩甲骨の内側から外側に向かって開く。それを強くイメージしてみて。そうしたら、ほら、肩甲骨を内側から広げる感覚がわかるかしら?

その要領で、打鍵してみてね。

もう、あなたの肩から二の腕から肘も手首も、全てが要らない力は抜けていて、まさに羽根状態になります。すると、弾みのある、いい音が出ますよ。

第1拍の打鍵から、動きを改めないでそのまま、第2拍を打鍵しに(腕のあらゆる部分の内側から)行く。第2拍を打鍵したら、そのまま、肘が上がって抜けていく...くらいの感覚でいいのです。

それは、動作が大げさなのではなく、無駄なく一つの動きをすれば、そうなるだけなのだから。

背中の羽根、肩甲骨をゆるゆるとね♪

今日のピアノ動画*ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」

ティブレイクは、ドビュッシー様の「子供の領分」から第6曲”ゴリウォーグのケークウォーク”をお送りします。

ピアノはスタインウェイ。今はない東京西麻布のセントレホールにて。

ピアノで弾くアクセントを考える!のまとめ

  • アクセントの意味は「その音を強く」と習いますが、「その音を大事に」と捉えてみるだけで、トゲがなくなる!
  • アクセントの意味は「その音を強く」だけれど、どんな強さなのかを考えてみよう!
  • 伸びやかなアクセントが欲しかったら、ピアノ打鍵の動きを止めないこと

エンジョイ!あなたのピアノ・ライフをもっと豊かに!
もっとラクに心と体を使ってピアノを弾くお手伝いをしています。

大人のための心と体をラクにする東京ピアノレッスン

オンライン/動画レッスンのご案内

スポンサーリンク

心と体を楽にしてピアノを弾くヒントを月曜の朝、メールでお届け!

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,065人の購読者に加わりましょう