ピアノと闘わずに弾けるアルペジオの弾き方3つのコツ

アルペジオのフレーズは、腕が低音域に行ったり高音域に行ったりしているうちに、どんどん軸がぶれて弾きにくくなりやすいもの。
あなたはアルペジオ・フレーズに泣かされた経験、ありませんか?

そんなアルペジオのフレーズも、ちょっとした事に気を付けるだけで、綺麗に弾けるようになりますよ。

リスト「パガニーニ・エチュード」第6番から
リスト「パガニーニ・エチュード」第6番から

これはリスト作曲「パガニーニ・エチュード第6番」の第11変奏。
この画像の場合は、左手にメロディがあります。このフレーズは確かに難しいですね。

左手にメロディがある!と、わかっていても、跳躍もありますよ。
その上、右手にはこのようなアルペジオが。
もう、どっちを気にしたらええのん?状態に陥ります。

では、アルペジオ・フレーズを綺麗に弾く3つのコツをお話ししましょう。

メロディを気にかけてあげる

リスト「パガニーニ・エチュード」第6番から
リスト「パガニーニ・エチュード」第6番から

まずは、メロディがある左手を気にかけてあげましょう。

右手のアルペジオは、各音域(オクターブ)ごとに「和音として掴む準備」が出来ていれば、弾けます。

あなたの「第一の耳」は、左手にある「和音の中のメロディ」に傾けることが第一優先ですよ。
そのためには、どこにメロディがあるかを知っておかなければなりませんね。

左手のそれぞれの和音の、上の音の動きを見てみましょう。

「ラ→シ♭→ラ→ソ」と動いていますね。これがメロディ。この「ラ→シ♭→ラ→ソ」は、次の小節の「ファ」まで繋がっています。
だから、この「ラ→シ♭→ラ→ソ→ファ」という音の動き(エネルギーの動き)を意識して聴く事。

跳躍はスローモーションでつかみに行こう

第二に、左手の跳躍をスローモーション状態で(焦らないで)「確実に掴みに行く」こと。

自分の行動を思い出す時、頭の中での再現映像が、細かい部分まではっきりとわかるようにと、ゆっくり流れているように感じた経験はないでしょうか?
言い換えれば、自分の行動を自分の後ろから、まるで手綱を引くように見るような感じです。

手の移動は素早く、しかしそれは鍵盤に触れに行くのを速くするのとは、ちょっと違います。
掴むべき鍵盤の上までの移動は素早く。
確実にこの鍵盤を打鍵するのだ、というところまでの動作を素早くするのです。

打鍵する辺りまで行ったから、「エイ!弾いちゃえ!」ではありませんよ。
それをしていると、ミスは減りません。その上、欲しい音色のコントロールは出来ませんよ。

アルペジオ・フレーズを立体的に響かせる弾き方

第三に、右手のアルペジオ・フレーズの弾き方に注目してみましょう。

オクターブを越える音域のアルペジオの動きは、まるで大波のよう。波が押し寄せて来ては引いていく….
その臨場感を想像してみてください。
それを、あなたの指が・手が・腕が再現していくのです。
それはなんと、立体的な響きが生まれることでしょう。想像するだけで、うっとりしますよ♪

具体的にお話しすると、高音域に上がるあたり・折り返し地点あたりの打鍵は、指を立たせて【音を明るめにキラキラさせる】イメージで弾いてみる。

アルペジオ・フレーズを綺麗に弾く3つのコツのお話しでした。ご参考までに。

今日のピアノ動画*ショパン「ノクターン第13番」

ティブレイクは、ショパン作曲「ノクターン第13番」Op.48-1をお送りします。

2005年10月、香港シティホール内リサイタルホールでのサロン・コンサートから。
ピアノはベーゼンドルファーでした。

まとめ

  • アルペジオよりメロディがどこにあるのかを気にかける事
  • 跳躍は移動のスピードを気にするよりスローモーションの感覚で俯瞰しよう
  • アルペジオを立体的に響かせるには、波の動きの臨場感をイメージして打鍵を変えよう

まとめちゃうと、すごく簡単そうかもしれません。でも、最初から誰にでも簡単に出来る事ではないかも。でも大丈夫。一つ一つを丁寧にゆっくりと進めてみましょう。
アルペジオをキレイに弾くコツは、このサイトの中でも幾つも記事があります。
どれを試すも良し。いずれにしても、一つ一つていねいコツコツとね。
それが、あなたの音楽に更に深みを増すポイントですよ。

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