ブラームスのピアノ曲「間奏曲」Op.118-2演奏4つのポイント

2021年2月26日

ブラームスと言えば、ドイツを代表する作曲家。

晩年の肖像画はなかなかゴツい感じがするのですが、若い頃はかなりイケメン💓

ヨハネス・ブラームス
ヨハネス・ブラームス

私がブラームスの作品と初めて出会ったのは、中学生になった頃のこと。
自分専用のラジオを買ってもらって、FM放送でクラシックばかり聴いていました。
その頃に出会ったのが、ブラームスの「ドイツ・レクイエム」。

泣きそうになりながら、聴いていました。
その頃は、ブラームスさんがどんなお顔をした方なのか、全然知らず興味も持たず、ただ圧倒的な響き・迫力の虜に。

ピアノ曲に出会ったのは高校に入った頃でしたか。
課題として頂いた「2つのラプソディ」Op.79が最初でした。
それから徐々に、ブラームスのピアノ曲の魅力にはまっていくのです。

今日は、大人のピアノ弾きさん達に大人気の「6つの小品」Op.118から第2曲”間奏曲”を取り上げます。
ブラームスの「間奏曲」Op.118-2をより美しく演奏するちょっとしたポイントをシェア!

アルペジオのスピードを考えよう

ブラームス「間奏曲」Op.118-2から
ブラームス「間奏曲」Op.118-2から

画像の右手のアルペジオを見てみましょう。
2分音符の「ファ」と「ラ」が、和音ではなく二声になっていて、下から崩して弾きましょうの「アルペジオ」の波線が付いていますね。

2分音符の「ファ#」と10度上の「ラ」。
これだけを見ると、大した事ではなさそうです。

ここでまず考えたいことは、この「ファ#」と「ラ」では、どちらを「聴きたい」「聴かせたい」のか?と言うこと。
それがあなたの中でハッキリしていないうちは、あなたがどう弾いているかは、ちょっとわかりにくいでしょう。

ではね、ざっくり上の「ラ」を聴きたい、と言うベースでお話を進めますよ。

上の「ラ」を聴かせる、と聴かせたいと思ってるのに、あなたが思っているようには聞こえないのは、どうしてだとなのでしょう?

  • 「ラ」を出したいから、「ラ」を聴かせたいのに手を広げただけでは届かないから
  • 左手の8分音符も跳躍する音程で、不安だから

だから、目的の音「右手のラ」への着地を、急いてしまうのです。無意識のうちにね。
この「無意識」って奴が、厄介です。だって、無意識ですから、 故意にやってるわけではないのですから。

だから、あなたの意識は、聴きたい・聴かせたい「ラ」へ集中しているでしょう。
じゃあね。

「ラ」の前の音は、どのように響いているでしょう?
ちゃんと、聴き届けられたでしょうか?
もし、聴き届けられたなら、あなたは気付いたんじゃないかしら。

「ラ」の前の、10度下の「ファ#」を、踏み台のようにキックして弾いているんじゃない?
無意識でアクセント、付いていませんでしたか?

この画像の所だけを切り取って見た場合、「ファ#〜ラ」への弾き方のスピードを、どんな塩梅にしたら気持ちいいのか?綺麗なのか?

2分音符和音に付いているアルペジオだったら、「このスピードで」と決めてしまうのは、危険です。
じゃ、何を基本にしたらいいか?と言うのは、もうね、あなたの「美意識」と言うのでしょうか。
あなたが「あ、これ、綺麗、美しい」と思える塩梅、
ニュアンス、タイミングだろうと思います。

だから、自分が出す音を聴き続けるのは、とてもとても、大事なことなの。
さぁ、あなたももっと、あなたが出す音を聴いてみない?

何を感じて歌うのか?

ブラームス「間奏曲」Op.118-2から
ブラームス「間奏曲」Op.118-2から

この曲に限った事ではないお話。

楽譜への「指示」は、そんなに多くありません。
スラーの付き方に合わせて、小さなクレッシェンドとデクレッシェンドがあるだけ。
強弱記号は初めに「ピアノ(p)」があるだけでしょ。

ということは、「ピアノ」の中での、小さな変化を繰り返すだけなのでしょうか?
こんな時に、あなたに感じて欲しいこと、見て欲しいのは、「響きの違い(変化)」。

1回目と2回目の、上のラインはどちらも「ミーファーミー」ですが、ハーモニーは変化していますよ。
1回目は「ド」ですが、2回目は「ド#」に。
半音上がるだけ?だから何?ってスルーしないでね。

そのわずかに半音上がることが、響きに大きな変化をもたらしている事を、感じて欲しいの。
「ド」が「ド#」になる、その音の響きから感じられる事は、何かしら?

  • 響きの違いは、どんなものなのか?
  • 感情に変化があるのか?
  • 空気感に変化はあるのか?

何か、「あなた」が感じる事が出来る感覚機能で、その違いを味わって欲しいですね。

もしも歌うなら。1回目の「ミーファーミ」と2回目の「ミーファーミ」は、響きを抜きにすれば同じかもしれません。
でも、3回目は「ミーシーラーソー・・・」と、フレーズが長くなっていますよ。
すると、歌うなら呼吸もコントロールしなければ、歌いきれないよね。

  • どうして長くなるんだろう?
  • どうして変化するんだろう?

まず、感じる事を、大事にしたい。感じる事があるなら、それを表す事を躊躇しないで、まずは表してみましょう。

ぜひ、感じる事をためらわないでね。

楽譜から得られる情報は、たくさんある!

ブラームス「間奏曲」Op.118-2から
ブラームス「間奏曲」Op.118-2から

この画像から、何が読み取れるでしょうか?

音の並び・音の動き、そして そこからメロディの動きが見えてくる。

  • メロディ(歌)は、どのように始まって、どのような動きを経て終わりに向かうのか?
  • メロディに対して、伴奏はどうなっているのか?どのような動きなのか?
  • ベースラインの動きは、どうなのか?
  • ベースラインに、歌を感じるだろうか?
  • ハーモニーは、どこで感じられるのか?
  • ハーモニーが変わるきっかけは、どこかにサインを出しているのか?
  • ハーモニーの中に、歌はないのか?

もし、そこに幾つかの歌の存在が見えるなら、それらの関係・バランスはどうなっているんだろう?

もしくは、どのようにしたら、気持ちいいだろうか?何かそれについての情報を、楽譜から見つけられないだろうか?と考え、楽譜を見直してみましょう。

あなたの今の思い込みを、取っ払って見直してみるのがポイントです。
楽譜から得られる情報は、実にたくさんあるんだよ。

教えてもらう前に、まずは自分で考えるところから。
楽譜を別の視点からも眺めてみるところからね。

とらえ方を考えてみよう

ブラームス「間奏曲」Op.118-2から
ブラームス「間奏曲」Op.118-2から

それぞれの和音を、掴むことだけに、追われがちなフレーズです。

本当は、とっても素敵なのだけれど、それがわかっていても、いざ弾くとなると、

うっうっ...どうして、こんなに臨時記号多いのん?正しい音を押さえてるのかどうかすら、わっかんない〜!
正しい音を鳴らしてるのか、わからないんだよー!ってなってしまうかしら。

何を聴いたらいいのだろう?いや、あなたは何を聴いているのかしら?

じゃあね、違う所を聴いてみましょうか。

  • 音がどう動いているのか?
  • 同じ所はあるのか、ないのか?
  • 隠れたラインはあるのか?ないのか?
  • 捉え方(グループ分け)は、どうやっているのか?

じゃ、それを変える事は出来るだろうか?

    • 細かく分けてみたり
    • 少し大きく捉えてみたり
    • うんと大きく捉えてみたり、ちょっと捉え方を変えてみよう

「piu lento」は、見えているかしら?

「legato」は、見えている?ここは、マーチになってもいいのかなぁ?

捉え方はこれでいいのか?他の捉え方は、ないのかしら?と、考えてみましょうか。

もっとラクに。委ねるように。

ピアノ動画*ブラームス「6つの小品」から”間奏曲”Op.118-2

ティブレイクは、ブラームス作曲の「6つの小品」Op.118から第2曲”間奏曲”をお送りします。

一時、大人の生徒さんたち10人くらいがこの曲をレッスンに持ってきてた事がありましたよ。
いくらなんでもシンクロしすぎでしょっていう(笑)。ブームだったのかしら?

ブラームス「間奏曲」Op.118-2 演奏のヒントまとめ

  • アルペジオのスピードを考えてみよう
  • 何をどう感じて歌ったらいいのか?をスルーしない
  • 楽譜から得られる情報はたくさん!だからわからなくなったら楽譜を読もう
  • 和音だらけのフレーズは、とらえ方を考えてみよう

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