バッハ「平均律第1巻第21番フーガ」を練習するポイント

2021年8月9日

ピアノを学ぶ、こと、クラシック音楽/西洋音楽を学ぶなら、代表する作曲家にヨハン・ゼアスティアン・バッハ様を外す事は出来ないでしょう。

バッハの作品はとても興味深く、実に学び甲斐があります。

バッハはどの作品をとっても、向き合うたびに新鮮な発見があったり、その時の自分の状態で感覚も変わってくるから不思議。

今日はそんなバッハ様の「平均律第1巻第21番」フーガを練習するポイントをお伝えしちゃいます!

フーガを弾く上でのポイントとは?

フーガのポイントは、各フレーズの性格を、明確に変えて弾くこと。
同じフレーズが二度続けて出てくるところは、「再度確認」するように。

例えば、会話の中で「私はそう思うのよ。」と言ったら、相手がイマイチな反応だったとしましょう。
それでも聞いて欲しいから、「でも私はこう思うのよ!」と強く訴えるように。

これって、1回目に話したのと2回目の話し方は、少し強度やニュアンスが違いますよね?
そういうことです。

メインだけに注目しない

バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ1〜2・5〜6小節目
バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ1〜2・5〜6小節目

始めの歌い出しを心を込めて丁寧に歌ったら次、5〜6小節目で(画像の2段めで)アルトにも歌が現れますよ。

きっとここでは、このアルトの歌の出方に意識を置いていることでしょう。
だから、ここで気をつけるのは、上声(ソプラノ)の3拍目です。
8分音符の「レファ」をどう歌うか、意識してみましょう。
アルトの動きだけに気持ちがいってしまうと、ソプラノの動きが残念になってしまいますよ。

どこまでがテーマなのか?

バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ1〜2小節目
バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ1〜2小節目

テーマ(主題)は「・ファ-ソ-ファ-シ-レ-|ド」ではありませんよ。

「・ファ-ソ-ファ-シ-レ-|ド→ラソシラソファド-ミ-|レ→シド...」

と、大きなフレーズになっていることを忘れないでね。

つまり、「・ファーソーファーシーレー|ドッ!」「ラソシラソファドーミー|レッ!」って、唐突にぶつ切れにならないように。

画像に赤丸をした音の後は、軽いブレス(呼吸)をする所。でもね、それは大きなブレスじゃないんです。
そこ(赤○の音)、実際に音はつなげません。
でも、指先が鍵盤から離れて次の音へ向かう時に、手のひらに大きな空間がふわっと広がるように、次の音へ向けて弧を描くように。

どこをより意識して聴くのか?

バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ11小節目から
バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ11小節目から

ここはソプラノの「ラシドシラドシー」を聴いてあげましょう。
バスのラインもソプラノの動きとリンクしていますが(平行で動いていますが)、控えめにね。

バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ13小節目
バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ13小節目

13小節目のソプラノは、「さぁ、私の出番よ!」と、クィーンが出てきたみたいに。
もし、バスにテーマが出てきたら、キングをイメージしてね(笑)。

バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ15小節目から
バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ15小節目から

15小節目からは、上(13小節目)とは逆になります。
13小節目と同じに考えると、内声が出てきますよね。
でも、15小節目では、上声(ソプラノ)を浮き立たせてみましょう。

もちろん、内声を聴かせるという弾き方もありますよ。
だから、最終的には弾き手であるあなたが決めること。
でも、ここはソプラノを出した方がバランスが良いですよ。

主題(テーマ)が反行する動きを見逃さない

バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ19小節目から
バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ19小節目から

19小節目からは、バスが重要です。
何でだと思うでしょう?

そう、ここのバスは、それまでの主題の反行になっていますよ。

「反行」とは、ある基準音を中心に旋律を上下反転させることです。
これを英語だと「
Inversion」。
ここはバスですから、キングの登場ですよ!

さぁ、十分に楽しんで弾きましょうね。

シンコペーションを味わおう!

バッハ「平均律第1巻第21番」21小節目から
バッハ「平均律第1巻第21番」21小節目から

右手の赤○の音は、シンコペーション。
(※ タイによる強拍の移動。)

シンコペーションの音には、意味がありますよ。
だから、ただなんとなく「ポン」と弾かないようにね。

そのリズムと、その一音を「歌う」ことを意識してみましょう。
やはり、そのシンコペーションの音に向けて、弧を描くように手を持っていく事を意識してね。

そして、同じ部分の左手青○の音は、テーマの小さなブレスへ向かう音。
その空間を、手と耳で意識してみましょう。

お知らせすること・聴くことを忘れない

バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ22小節目
バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ22小節目

さぁ、22小節目は間奏の終わり。

ココで内声に主題が戻ってきましたよ。
それをお知らせするように、少し意識してハッキリと歌ってみましょう。

バッハ「平均律第1巻第21番」30小節目から
バッハ「平均律第1巻第21番」30小節目から

30小節目からも、同じことですよ。
いつも、手のひら・指先と共に、「耳で聴くこと」を忘れないでね。

片手で二声を弾く時に意識すること

バッハ「平均律第1巻第21番」43小節目
バッハ「平均律第1巻第21番」43小節目

43小節目の青○は、右手で二声になります。

外声(ソプラノ)と内声(アルト)は、同じタッチで弾かないよう考えてみましょう。

外声の8分音符は、5の指だけでのリピーテッド・ノート(同音連打)。
5の指は短いし弱いですよね。
5の指打鍵の時は、手のひらの1の指の側で助けて打鍵することを意識しましょう。
決して5の指だけで弾こうとしないようにね。

手のひらの筋肉は、二つのパートに分かれています。
1の指側の筋肉と、4・5の指側の筋肉。

これを使い分けることを意識してみましょうね。
ただ、指だけを動かして打鍵しないように。

ココは、5の指でのリピーテッド・ノートを「軽く」、瞬時打鍵で弾く事を意識してみましょう。
そのためには、5の指の打鍵を指先だけにしないように。
1の指側の手のひら筋を5の指側へ素早く緊張させて、そのエネルギーを5の指先に伝えることです。

バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ43小節目から
バッハ「平均律第1巻第21番」フーガ43小節目から

さぁ、43小節目は前半と違って、上声ソプラノ8分音符の「ファファファファ」を明るく聴かせてみましょう。
明るい音を出すには、指先の点で打鍵のスピードを速くしてみましょうね。

バッハ「平均律第1巻第21番」45小節目から
バッハ「平均律第1巻第21番」45小節目から

ここの左手青ラインの音も、43小節目と同じ弾き方。

この45小節目からは、43小節目と同じフレーズがバスに移りますね。
だからココではバスをはっきりと。
そしてそれが終わりに向かっていくのだ、ということをお知らせするように。

次に右手。
1回目の「ラシドシラドシー」と2回目は同じではありません。
2回目は、「ラシドシラドシー」で終わりませんよね。
「ラシドシラドシ ソー レードシシーーーー」と、最後の音まで続くフレーズになります。

つまり、1回目より増殖しているというわけですね。
ココはもう、これ以上はないっていうくらい、自信に満ちて弾いてみましょう。

ピアノ動画*バッハ「平均律第1巻第21番」

ティブレイクは、バッハ様の「平均律第1巻第21番」をお送りします。

さぁ、あなたもバッハを新たな気持ちで弾いてみませんか?

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