ショパン「別れの曲」で弾きにくい所を弾きやすくするポイントを解説します!

2021年1月13日

どんな曲でも多少の差はあれど、何かしら「弾きにくい」と感じるフレーズがあるのではないでしょうか?

でも、「なんか弾きにくい」のが、すごく大変というほどでもない。ちょっとした事(のような気がする)。

だから、なんとなくスルーしがち。いつまでたっても解消されず、いつまでたっても「なんか弾きにくい」を脱せない。
そんな事はありませんか?

ショパン「別れの曲」から
ショパン「別れの曲」から

その「なんか弾きにくい」を、今日はショパン作曲の「別れの曲」を通して、ポイント・レッスン的にお話していきますね。

弾きにくいなら、ポジションを見直してみよう!

ショパン「別れの曲」から
ショパン「別れの曲」から

上の画像では、右手が二声になっています。

青い四角で囲ってあるところに注目してね。
青い四角は二つありますが、そのどちらも、内声のはじめの2音の打鍵には問題はありません。

しかし、上声の装飾音を入れた後の内声の音(一つ目の四角の中の音で言うと、「しみみ」、3音目の「し」の事です)、この音が、時間的に前倒しになったり強く音が飛び出たり、してしまいます。

あなたはそんなこと、ないかしら?

もしそうなってしまう場合は、ポジションを見直してみましょう。

内声だけ見れば「しみしみ」と、同じです。ところが、内声の2音目を打鍵した後に上声の装飾音が入るため、これを「入れよう!」としてしまうのね。

それで、「しみしみ」の「し」を打鍵している「1」の指が、上声側へと寄って行ってしまうのです。
ではどうすれば良いかと言うと、

はじめに「しみ」と打鍵した時のままに「1」の指=親指を、その場所に置いておけばいい。
つまり「てのひら」を、「開いた状態」にしておけば良いのです。

ワタシの指なのにぃー!なんで言うこと聞いてくれないのぉお??と思う事、いっぱいありますよね。

でもね、客観的に自分の手・指の動きを見てみると、「あれ?なんで、こんな余計な動きしてるの?」と、気付くでしょう。

なるべく、自分自身をいろんな角度から客観視するよう心がけることを、オススメします!

目的地を知っておこう!

ショパン「別れの曲」から
ショパン「別れの曲」から

それぞれの音をつかむコトで、いっぱいいっぱいになっていませんか?
それぞれの音を「気持ちいぃ!」とグッ!ときているうちに、気づいたら「フォルテシモ」に到達してた!なんて事になっていません?

あれっ!?いきなりフォルテシモ?じゃなくてね(笑)。

ほら、楽譜には情報がいっぱいありますよ!「stretto」って書いてあるでしょ。
そして次には「con fuoco」で、「ritenuto」という指示があります。
そうして訪れる「フォルテシモ」ですよ。ね?(ニッコリ♪)

こんなに親切に、作曲家の指示は楽譜に書かれているのです。

だから、最初からていねいに楽譜に書かれていることを読み取って、それをあなたの演奏に反映させていたらどうかしら?

突然目に入るフォルテシモに、慌てたりはしないでしょう。
ショパン様はこんなに親切に、指示を出してくれているのですから。
なんと有り難いことでしょうか。

目的地を知る手がかりは、楽譜にある!

閉じて開く動きに気をつけよう

ショパン「別れの曲」から
ショパン「別れの曲」から

画像の右手、1小節目第2拍の16分音符は、手の形が「閉じていく」動きです。
ところが2小節目の第1音では、閉じてきた手を「開く」コトになりますよね。

「閉じて」→「開く」という動きになる時は、「開く(広げる)準備」をしなきゃ!
と無意識のうちに感じて、手が余計な動きをしてしまう場合があります。

余計な動きとは、「ジャンプ」してしまうコト。

ジャンプしてしまうと、せっかくの「閉じる動き」で自然な「dim.」をしていたのに、音が飛び上がってしまいます。

一つ一つの打鍵で、どんな音が出ているのか、よーく聴いてみましょう。
鍵盤に触れる指先に「耳」が付いていると思って。
音程が開く時は、ものすごーく「気」を配ってあげましょうね。

声を出して歌うなら、
金管楽器で、このように音程が開く時はどのように吹くだろう?
と、想像してみてね。

休符の後に入る音を想像する

ショパン「別れの曲」から
ショパン「別れの曲」から

ここからセクションが変わりますよ。ということは、雰囲気が変わりますよね。

見えてくるモノや、空気感が変わります。
そういうものを、あなたがいっぱい感じてみましょう。

だけどね、感じるのは弾いた後じゃありません。弾く前、打鍵する前から感じておく。
想像して聴いておくのがポイントです。

「あー、変わったね」だとね、不用意すぎるの。
だからほら、左手の入りの音が残念賞に。

「あー、次は左手、こっちかー」で、ドスン!
尻もちをついたような不用意な音が出てしまいます。
出ちゃった音は訂正できないからね。

だから、弾く前に想像するんだよ。
そこはどんな音の響きがするのか?その時、一番聴きたい音はどれなのか?を。

そしてね・・・

ショパン「別れの曲」から
ショパン「別れの曲」から

フレーズの「オシリ」もキレイにしたいところです。

右手は歌い終えて次の歌に向かっていけるのに、左手の終わり方は一体どうしたもんだろう。
どうやって終えてあげると、うんとステキに右手の歌をサポートしてあげられるかしら?

実際に左手を歌うとしたら、どうやって息を吐いていくんだろう?

休符の後に入る音は、そこで一番聴きたい音を想像するといいですよ。

休符にも意味があるの。この休符はどんな意味があるのかな?って、想像してみよう!

クレッシェンドの効果的な演奏法とは?

ショパン「別れの曲」から
ショパン「別れの曲」から

非常に多くの方が無意識のうちにやっている危険なことがありますよ。

それはね、「cresc.(クレッシェンド)」の指示を見るや!
イケイケGoGo!えいやーっ!!と、突然「大きく」してしまう、ということ。

それ、クレッシェンド(だんだん強く)じゃなくて、フォルテ(強く)やん(笑)。

すぐにフォルテにしてしまうから、クレッシェンド(だんだん大きく/だんだん強く)してるのかどうだか、聴いていて全然わかんない状態になってしまう。残念賞。

クレッシェンド、と書かれていたら、スタートは「ピアノ(p)」から

これは基本です。
絶対に、これは覚えてくださいね。

よくわからないフレーズは、見方・とらえ方を変えてみよう!

ショパン「別れの曲」から
ショパン「別れの曲」から

ショパン「別れの曲」のこのフレーズ。気張ってしまいがちなフレーズです。
ほとんどの人が「なんか弾けない」「いくら練習しても弾けるようにならない」と感じるフレーズでしょう。

あなたがここで気張ってしまう理由はたぶん...

  • 「最後まで弾ききれない」(かもしれない)という不安
  • 「一つ間違ったら泥沼に。回避出来ない気がする」という不安
  • 「そもそも、何を弾いているのか自分でよくわかっていない」から、全てが不安

といったところでしょうか?

このようなフレーズは、ただなんとなく練習しても、わかるようにはならないでしょう。

でもね、理屈が(作りが、音の並び・動きが)わかれば、難しいハナシじゃないんです。

それを「わかる」ためにも、まずは書かれている通りの指使いとアーティキュレーションで譜読みをすることがポイント!

2音ずつ付いているスラーを見てみましょう。
その二つの和音をレガートで弾くには、軸になる音(指)がありますよ。
それはね、画像に鉛筆で丸をつけているところです。

一つずつ切らない。軸がどこにあるかを理解しておくこと。

両手はちゃめちゃに見えるかもしれないけれど、よく見ればそもそも同じ音なのです。
ただ、今の和音から次の和音への動きが「対照」になっているだけ。

それがわかれば、どちらの手も(指も)、気持ち良くはまって動いて(紡いで)いけるでしょう。

「軸」になる音(指)から、次の和音への動き方は、開くにしても閉じるにしても(外側へいくにしても内側に入るにしても)、手首と肘は「内側から」使います

そこだけ、気をつけてね。

ピアノ動画*ショパン「別れの曲」

というわけでティブレイクは、ショパン作曲「別れの曲」をお送りします。

なんだかんだ、「そういうあなたは出来てないじゃない」というツッコミが入りそうですがご容赦くださいませ。

ピアノはシゲルカワイ。

弾きにくい所を弾きやすくするポイントのまとめ

  • 弾きにくいと感じたら、まずポジションを見直してみよう
  • どこに向かっていくのか、目的地を知っておこう
  • 閉じて開く動きでは、ジャンプしないよう気をつけよう
  • 休符の後に入る音を、打鍵する前に想像してみよう
  • クレッシェンドの始まりはピアノから
  • 動きがわかりにくいフレーズは、見方・とらえ方を変え軸を探そう

今回は、ショパン様の「別れの曲」を例に、いくつかの弾きにくい箇所についてポイントをお話しました。

これらの事は、他の曲でも同じように考えて練習することができます。ぜひ、あなたなりに応用してみてくださいね。

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